検証のなれそめ
ワインとお寿司は合わないと思っていませんか?
そう感じている方も多いかもしれませんが、実は相性の良いワインもきっとあるはず。そんな思いから、この企画はスタートしました。
今回の検証では、お寿司を「白身系」「赤身系」「魚卵」「その他」に分類し、それぞれに合いそうなワインを30種類用意。
入社1年目の新人から8年目の先輩まで、幅広いメンバーが実際に食べながらペアリングを検証しました。
お寿司1貫を3等分にして少しずつ食べ比べ。マグロ、鯛、イクラ、イカ、えび、巻きずしなど、さまざまなお寿司にワインを合わせてみました。
検証のあとは、メンバー全員で結果を持ち寄り、意見交換。「これだ!」「いや、こっちの方が…」と熱い議論を交わしながら、ついに“寿司に合うワインの条件”が見えてきました。
寿司に合うワインの選び方
スパークリング・白・赤、それぞれの”寿司に合う条件”はこちらです。
スパークリングワインの場合
スパークリングワインは万能選手。泡の爽やかさでどんなネタも包み込んでくれます。
赤ワインの場合
赤ワインはタンニンがやわらかいものがおすすめ。寿司の繊細な味わいを壊さず調和してくれます。
白ワインの場合
白ワインはミネラル感のあるものが魚介の旨味を引き立ててくれます。また酸のある白ワインは白身魚の甘みや華やかさを引き立ててくれます。
なかでも、どんなネタにも合わせやすい“万能タイプ”として活躍したワインをご紹介します。
万能!どんなお寿司にも合うワイン
1.バルディビエソ ブリュット
バルディビエソ ブリュットのフレッシュな泡が綺麗に流してくれます。やっぱり泡は万能です。
2.ヴェント 赤 プリミティーヴォ
タンニンが穏やかで、 酸もそんなにきつくないので食材の旨味を壊さず、全体的に合わせやすい。
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- イタリア
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赤
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2023
Torrevento s.r.l.
トッレヴェント
Vento Rosso P (Primitivo IGT)
ヴェント 赤 プリミティーヴォ
750ml, 1,400 yen
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3.ロエロ アルネイス
タンニンが穏やかで、 酸もそんなにきつくないので食材の旨味を壊さず、全体的に合いやすい。 魚介の生臭さを感じさせません。
白身のお寿司 × ワイン
続いては、鯛とのペアリング。あっさりとした白身の味わいにぴったり合ったのが、このワインです。
レアレス・ビニェードス 白
食材にハーブのようなニュアンスが加わるイメージで、あっさりとした白身魚によく合います。寿司酢との相性も良く、白身の旨味を壊さず、やさしく引き立ててくれる印象です。
赤身のお寿司 × ワイン
続いては、マグロとのペアリング。赤身ならではの鉄分と旨味に寄り添ってくれたのが、この2種類のワインです。
オーカ ピノタージュ
マグロの赤身のしっとりとした質感や、ほんのり感じる鉄分が、ワインのニュアンスとちょうどよく調和します。生臭さが余韻に残ることもなく、すっきりと楽しめるペアリングです。
レ・クーポレ・ディ・トリノーロ
赤身の旨味とワインの旨味が重なり合い、濃厚で奥行きのある味わいに。さらに、ワインの果実味が赤身特有の鉄っぽさを和らげ、代わりにミネラル感をきれいに引き出してくれます。
イクラのお寿司 × ワイン
シャブリ プルミエ・クリュ フルショーム
ワインとイクラ(魚卵)のミネラル感の方向性が似ていて、お互いの旨味が良くマッチします。シャブリの果実由来のコクとも良います。
海鮮ちらし寿司 × ワイン
チャコリ・レサバル アリ
チャコリの控えめな果実味と豊かなミネラル感は、魚介類との相性が抜群。アルコール度数が低めなので、わさびの刺激を強めることもなく、バランスよく楽しめます。砂糖控えめでキレのある寿司酢を使えば、さらに好相性です。
まったく合わないお寿司とワインの組み合わせは…
もちろん、すべてのワインが合うわけではありません。
中には、生臭さが際立ってしまうものや、ワインの風味が強すぎて寿司の旨味を打ち消してしまうものもあり、そういった組み合わせはおすすめできません。
なかでも一番相性が悪かったのは、イクラと赤ワインの組み合わせ。
ワイン自体は優しくまろやかな味わいの美味しい赤でしたが、イクラと合わせると、ワインの持つフレッシュで青っぽい香りが、イクラの生臭さを強調してしまいました……。
いかがでしたか。実際に食べ合わせをしたので、 自信をもっておすすめできます!ぜひお試しください♪