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チーズに合うワインはコレ!プロが選ぶ王道マリアージュ10選

チーズに合うワインはコレ!プロが選ぶ王道マリアージュ10選

「ソムリエ」と「チーズプロフェッショナル」両方の資格をもつモトックススタッフが検証しました。自信をもっておすすめするベスト・マリアージュです!

白カビタイプ:シャウルス

チーズ情報
フランス シャンパーニュ産 原料乳:牛
バターのような濃厚な 旨みと軽い酸味が特徴。 中身はきめ細かく口どけが良い。

ワイン的小ネタ
シャンパーニュ地方の白カビタイプ。カマンベールのような平たくないので、熟成しても 中心部に芯が残るのが特徴。
その中央の芯(チョーク)は、ふわふわで少し酸味があり、 口の中で淡雪のようにす~っと溶けていく感じ。熟成の進んだまわりは、とろりと クリーミーで滑らか。

2通りの楽しみがあるのがGood!キノコやヘーゼルナッツの香りがし シャンパーニュや辛口白ワイン(シャブリ)と好相性。

チーズ名になったシャウルスの町は シャンパーニュの南にあり、すぐ南にはシャブリがある。 特にシャンパーニュとの相性は抜群!

チョークが細かな泡立ちに絶妙に混ざり合い、 クリーミーな食感になるから不思議です。また外側のバターのように濃厚な風味を優しく 溶かし、舌を心地よく洗ってくれます。思わず、もう一杯...!

ワインの種類は シャンパーニュ
ボーモン・デ・クレイエール グランド・レゼルヴ・ブリュット
フランスシャンパーニュ産
白・泡:辛口

シャンパーニュの繊細な泡が、チーズ中心の酸味のある ほろほろとした組織を溶かし、旨みとなって口の中で 心地よく広がります。余韻まで美味しいご褒美マリアージュ。

ワインの種類はシャブリ 
シャブリラ・ピエレレ
フランスブルゴーニュ産 白: 辛口

キリっと辛口、すっきりした味わいのシャブリと、シャウルスの さっぱりとした風味がよく合います。若いシャウルスがおすすめです。

ウォッシュタイプ:ラングル

チーズ情報
フランス シャンパーニュ産 原料乳:牛
上面の泉のようなくぼみ が特徴。舌の上でさっと 溶けていくような食感と 濃厚な味わい。

ワイン的小ネタ
シャンパーニュの南東ラングル高原が原産のウォッシュ。

通常チーズ熟成中に行う 上下を反転させる作業を一回もしないので、上部にフォンティーヌ(泉)と呼ばれる くぼみがあるのが特徴。

シャンパーニュとともに味わうと、舌の上ですうっと溶ける食感が堪能できて最高。

上面の泉にシャンパーニュやマールを注いで食べるという通な食べ方もあるらしい。 完熟したものはブルゴーニュ赤ワインもおすすめ。ウニに似た味わいもあるので、 日本酒に合わせるのもツウ。

ワインの種類はシャンパーニュ
ボーモン・デ・クレイエール グランド・レゼルヴ・ブリュット
フランス シャンパーニュ産 白・泡

シャンパーニュの繊細な泡が、チーズ内側のほろほろとした組織を 溶かしていく食感が心地良い。チーズの酸味と塩味が強い旨みに変わり 余韻まで広がります。

ウォッシュタイプ:エポワス

チーズ情報
フランス ブルゴーニュ産 原料乳:牛
一度食べたら忘れられ ない強烈な匂いと旨み。 「チーズの王」と称される 通好みな逸品です。

ワイン的小ネタ
ブルゴーニュのエポワス村が故郷。マール・ド・ブルゴーニュ(ブルゴーニュワインを 造った葡萄の絞りかすで作った地酒)で洗い上げることが特徴。

最初は塩水か真水で洗い、 徐々に加えるマールを増やし、最後にはマール100%で洗い上げるため、表皮には強烈な 匂いを放ちます。

表皮とうらはらに、中身は旨みの塊。中央部はとろとろで、熟成すると スプーンですくって食べます。ミルクの甘みと旨みが口にいっぱいに広がります。 熱烈ファンが多い。

■ブルゴーニュのフルボディ赤=しっくりと調和。
■シャンパーニュ=きつい味をきれいにながし、旨みがしっかり残る。あと味の余韻がふく らむ。ウォッシュが苦手な人におすすめ
■日本酒、焼酎=エポワスそのものの味わいそのままに、コクを深める。くさいもん好きにつ たまらない組み合わせ

ワインの種類はコワイヨジュヴレ・シャンベルタン
ジュヴレ・シャンベルタン ヴィエイユ・ヴィーニュ
フランス、ブルゴーニュ産
赤:フルボディ

ウォッシュ特有の強い香りが、ブルゴーニュワインと合わせると一挙に 旨みへと変化します。 エポワスが持つ強い旨みを赤ワインがしっかり包み込みます。

シェーブルタイプ:クロタン・ド・シャヴニョル

チーズ情報
フランス ロワール産 原料乳:山羊
爽やかな酸味、ほくほくと した栗のような食感と甘み がある、人気シェーブル。

ワイン的小ネタ
クロタンの相性で親しまれる人気チーズ。 シャヴィニョール村はサンセールの丘のふもとの小さな村。

若いクロタンは酸味が 豊かで爽やかな味わいなので、同郷のサンセール白が相性抜群。フライパンで焼いて サラダに乗せて食べるのがパリッ子に人気。

クロタンの語源は「馬糞」という説と、「この土地のクロットと呼ばれるランプに形が 似ているから」という説がある。

ワインの種類はサンセール
サンセール白
フランスロワール産 白:辛口

栗のような食感のチーズにワインが溶け込み、口いっぱいに旨みが広がります。 チーズの酸味とワインの酸味が調和し、より爽やかになる組み合わせ。

シェーブルタイプ:サント・モール・ド・トゥーレーヌ

チーズ情報
薪のような形、中央にワラ を1本通したユニークな 姿が特徴。爽やかな風味。
フランス ロワール産 原料乳:山羊

ワイン的小ネタ
若いうちはフレッシュな酸味があり、熟成するとまろやかなコク、ナッツの風味が 生まれる。

AOPシェーブルの中で一番有名。原産地はトゥーレーヌ。ライ麦でできた藁を1本 通してあり、その意に生産者名やURLなどが刻印してあるのがユニーク!

カットすると熟成が若いものは同郷のロワール白、熟成が進むと同郷のシノン赤が合う。

ワインの種類はサンセール
サンセール シレックス 白
フランスロワール産 白:辛口

ミネラル感がしっかりしたワインと合わせることで、ワインの酸味・チーズの酸味が旨味に変わります。

青かびタイプ:ロックフォール

チーズ情報
フランス アヴェロン産 原料乳:羊
「世界三大ブルー」の1つ。 強い塩味とピリッとした 刺激、ねっとりと濃厚な甘みです。

ワイン的小ネタ
2000年以上の歴史を持つフランス最古のチーズの1つ。

AOC認定も1925年と最も古く、 フランス人にとって大事なチーズ。歴代の王が成になったそう。

熟成庫はロックフォール・シュール・スールゾン村の洞窟でなければいけない。 この洞窟は風の縦の通り道があり(フルリーヌ)、洞窟内の温度・湿度を一定に保つ役割を 果たしているそうです。

クルミと蜂蜜とロックフォールの組み合わせは定番の美味しさ。 合わせるワインは甘口が◎。

18℃の超プレイボーイ、カサノヴァは著書の中で、「ロック フォールと銘醸シャンベルタンを持ちいれば、恋は成就する」と言ったので、赤もいける。

ワインの種類は、ソーテルヌ
プティ・ギロー
フランスボルドー産 白:極甘口

100%貴腐ブドウの甘口ソーテルヌ。実は酸味も豊富で、ワインの甘さと 酸がロックフォールの強い塩気と甘みをすべて旨みに変えてしまう、 極上の贅沢マリアージュです。

ワインの種類はボルドー赤
シャトー・グリヴィエール
フランスボルドー産
赤:フルボディ
飲みごろを迎えたボルドーは個性派チーズを優しく包みます。 ロックフォールのピリリと刺激のある塩味をマイルドにして、 食べやすくなる組み合わせです。

ハードタイプ:パルミジャーノ・レッジャーノ

チーズ情報
イタリア エミリア・ロマーニャ産 原料乳:牛
香り高く、旨みがギュッと 凝縮されたイタリアの チーズの王様。すりおろし てパスタに。

ワイン的小ネタ
エミリア・ロマーニャ州のごく限られた地域でしか生産されていないチーズ。

もちろんクラフト社のパルメザンとは別物。パルミジャーノ・レッジャーノ協会も 「パルメザン」という表記の差し止めを、EUの裁判所に申し立てをしているそうです。

脱脂乳で作られるので低脂肪で、長期熟成されるのでアミノ酸の結晶が出て、噛むと ジャリジャリといい感じ。 法律で定められた最低熟成期間は1年だが、一般的には2~3年熟成ものが多い。

かけらをかじると、じわっと甘みが広がり噛むほどにうまみと香りが立ち上がります。 白い粒はアミノ酸が結晶化したもので旨みそのもの。同郷のランブルスコ、生ハム、 バルサミコ(熟成して甘みのあるもの)との相性は抜群。

ワインの種類はランブルスコ
コンチェルトランブルスコ レッジアーノセッコ
イタリアエミリア・ロマーニャ産 赤・泡:辛口

パルミジャーノのぼろぼろした組織と、微発泡ワインのはじける口当たりが 溶け合い、なめらかな食感に!
ワインの甘みが旨みに変わり、余韻にまで 膨らみ続けます。

フレッシュタイプ:モッツァレラ・ディ・ブーファラ・カンパーナ

チーズ情報
イタリア カンパーニャ産 原料乳:水牛
生でサラダに、溶かして、 ピッツァに。イタリア料理を、 彩るミルキーでジューシーな味わい。

ワイン的小ネタ
パスタフィラータ製法で作られたチーズ。ブーファラ(Bufala) とは水牛のこと。

DOPは水牛乳100%でなければいけません。牛に比べ一頭当たりの収量が半分以下のため、 高価。色は牛乳製よりもずっと白く、ミルクの香りも強い。

噛んでみるとジュワ~っと ミルクが出てくる感じでジューシー、ミルクの甘さを強く感じ、部分的にほのかな酸味を感じる。

脂肪分が多いせいか味わいが深く、こんなにも牛乳製と違うとは!という味わい。 南イタリア産のフレッシュな白ワインがおすすめ。

今は牛乳製で造られるヴァッカ(Vacca) と呼ばれる手軽で安価なモッツァレラも人気。 特に北イタリアで多くで造られ、さっぱりとした味わい。

フレッシュな白ワインと◎ そのままより塩コショウ、オリーヴオイルをかけるなど工夫した方がワインと合いやすい。

ワインの種類はラツィオ白
エスト エスト エスト ディ モンテフィアスコーネ
イタリアラツィオ産
白:辛口

フレッシュかつ繊細なモッツァレラは、その風味を消さないフレッシュな 白が合います。
オリーヴオイルや塩をかけて食べると、よりいっそうおいしくなります。

いかがでしたか? ぜひ皆様も、チーズとワインのマリアージュをお楽しみください!

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