春の食材の特徴
春の食材…その特徴は、【ほろ苦さ】と【ほんのりした甘さ】です。
キャベツ、タケノコ、アスパラなどなど、春野菜ってなんだか色合いもやわらかくて素敵ですね。
そんな繊細な旨味や甘味をもつ旬な食材を引き立てるワインは「果実味が豊かで、酸が柔らかく、全体的に穏やかで丸みがあるタイプ」がおすすめです。
さらに、魚介類には海沿いのエリアで造られたワイン、野菜には内陸で作られたワインを合わせるとよりgood!
実際の検証結果に基づいて、それぞれの食材にぴったりのワインをご紹介します。
菜の花に合うワイン
菜の花の特徴はなんといっても爽やかな香りと苦みです。たっぷりのお湯にさっとくぐらせて、花の柔らかい部分と茎の食感を楽しみましょう。
オーストリアの白ワイン
そんな菜の花によく合うのがピュアでミネラル豊かな味わいをもつオーストリアの白ワイン『グリューナー・ヴェルトリーナー』です。
ワインの果実味と優しいハーブ感が菜の花の苦みと調和して、グレープフルーツのような爽やかな味わいが口いっぱいに広がります。苦みを綺麗に包み込むのに、菜の花の風味はちゃんと楽しめる、食材とワインがともに活きる素晴らしい組み合わせ。
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- オーストリア
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白
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2021
Weingut Schloss Gobelsburg
ヴァイングート・シュロス・ゴベルスブルク
Domaene Gobelsburg Gruner Veltliner
ドメーネ・ゴベルスブルク グリューナー・ヴェルトリーナー
750ml, 2,200 yen
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南フランスのソーヴィニヨン・ブラン
優しいハーブ香を持つ『ソーヴィニヨン・ブラン』も菜の花に良く合います。クルミやチーズを合わせて和え物にすると菜の花の爽やかさだけでなく、味わいになって美味。南仏らしく完熟したブドウの果実味がそれをしっかりと受け止めて、口の中で一体感が生まれます。
アスパラガスに合うワイン
年中食卓に並ぶイメージがあるアスパラガスですが、日本産の旬は「春」です。春のアスパラガスはほろ苦く、ほんのり甘い季節の代表的な食材です。代表的な料理はアスパラのベーコン巻や網焼き。サラダ、お味噌汁に入れるのもおすすめです。
トレンティーノ・アルト・アディジェの白ワイン
アスパラガスの産地で有名なイタリアのトレンティーノ・アルト・アディジェ州で作られる『ピノ・ビアンコ』。柑橘系のフルーティな香りとハーブのニュアンスを持ち、ミネラル豊かな味わいが特徴です。
アスパラの甘さにワインのミネラル感が加わり、ジューシーな旨味が引き立つことで、苦みが中和される、絶妙のペアリングになります。
ポルトガルの白ワイン
まろやかな果実味とほんのりとビターな味わいが特徴の『ポルトガル産の白ワイン』もアスパラを使った料理によく合います。オムレツをアレンジした『アスパラと新じゃがのスペイン風オムレツ』などはいかがでしょうか。
ワインの優しい果実味がジャガイモのもつ甘味とも調和することで料理全体と一体感が生まれます。ドライな余韻が爽やかに続く、春に試したいペアリング。
アスパラの爽やかな苦みや卵の焦げた味わいを、ワインのビターなニュアンスが程よくマイルドにまとめてくれます。ジャガイモやそら豆のほっくりした味わいと、このワインのまろやかな質感が見事に調和。塩っぽいニュアンスのあるワインなので、料理の味わいを引き締めくれて、次の一口を食べたくなる組み合わせになります。
ボルドー産の白ワイン
フランス、ボルドー産の軽い白ワインはフレッシュでフルーティ。
そのフレッシュ感は、アスパラの野菜本来の甘味・ほろ苦さに抜群に合います。お手軽に作れるアスパラのベーコン巻は春アスパラのほろ苦さや、甘みとベーコンの甘味・脂身とマッチする、通年通して楽しめる家庭料理です。
ワインがベーコンの旨味や香りが心地よい状態で余韻を引き立ててくれます。
モーゼル産の、ほんのり甘い白ワイン
アスパラの甘味を、ワインの優しい甘みとの相乗効果でいただける組み合わせです。モーゼル産は酸味があるので、飲み飽きません。その優しい甘さが野菜本来の甘味と好相性です。酸味のおかげで、ワインもサラダもどんどん進みます。
サラダは春野菜を軽く茹でて、和えて作ります。アスパラ、トマトなどのほかに、きぬさやなどを加えても良いでしょう。和えるだけで気軽に作れるサラダは食卓を華やかにしてくれますね。
ハマグリに合うワイン
ハマグリは産卵を控える春がもっとも美味しくいただける時期です。焼いたり、蒸したり様々な料理で使うことができる食材です。
サルデーニャ島の白ワイン
海に囲まれたイタリアの名所サルデーニャは酸味とミネラル豊かな辛口ワインの造られる産地。塩っぽさを思わせるミネラル感がハマグリの持つ濃厚な海の旨味をぐっと引き出し、口いっぱいに広がります。ワインの程よい厚みは素材の良さを活かしつつ、ワインの味わいも感じることができ、すばらしいペアリングになります。
ガリシアの白ワイン
このワインもまた、海に近いエリアの白です。『コト・デ・ゴマリス』は漁業が盛んなスペイン・ガリシア地方で作られる、キリッとした酸味のあるミネラル豊かな1本です。ハマグリと春菊を使って、グラタンを作ってみてはどうでしょうか。旨味たっぷりのハマグリに、ワインのミネラル感が調和してさらに味わいを濃厚に。春菊の個性的な苦みもワインの持つグレーフルーツのような果実味と見事に調和してフルーティにまとまります。チーズをかけて焼けばチーズの塩味が余韻に残り、さらに食欲をそそる組み合わせになるのでおすすめです。
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- スペイン
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白
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2020
Coto de Gomariz
コト・デ・ゴマリス
Coto de Gomariz
コト・デ・ゴマリス
750ml, 2,950 yen
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アサリに合うワイン
年中手に入るアサリは春に身が太り、旨味を増します。春は貝好きにはたまらない季節。
アサリの特徴は旨味成分のひとつである「コハク酸」が多いこと。だからアサリを調理するときはアサリの出汁だけでも一品ができて手軽です。旨味を活かして汁物、煮込み、蒸しものにするのがおすすめです。
シチーリア島の白ワイン
ボンゴレ・ビアンコはアサリをメインに、鷹の爪とニンニク、パセリなどを加えた、オイルベースのパスタ。アサリを一度白ワインで酒蒸しをするので、アサリの甘さが引き立ちます。
シチーリア産ブドウ『インツォリア』の白ワインは瑞々しさを持ち、果実味が豊か。それが、アサリの甘味とマッチします。
ワインと料理とのバランスがとても取れていて、全体的にまとまり感のあるペアリング。ワインがスイスイ進みます。
サワラに合うワイン
魚偏(へん)に春って書くから旬は春、と言われるサワラは脂がのるのが実は真冬。脂ののったサワラを食べたい場合は寒い時期を選ぶとよいでしょう。とはいえその名前から春に注目されるものです。春のサワラはバターを使って油分をくわえることでとても美味しくいただけます。
チリ産のシャルドネ
上品で繊細な白身を持ち、甘みのあるサワラをバターでムニエルにします。バターと白ワインの香りは食欲をそそります。
おすすめのワインはチリ産のシャルドネ。モモやバニラを想わせる香り、ミネラルを感じられます。チリの気候で完熟したシャルドネは、ムニエルのバター感、サワラの甘味と好相性です。じっくり楽しんで頂きたいペアリングになること間違いなしです。
鯛に合うワイン
産卵期を控えて体の色が赤っぽくなる鯛は春の風物詩となる魚です。よい切り身が手に入ったら、ぜひワインのお供にしてみてください。
ナポリで愛される白ワイン
美しい鯛の皮目の色を活かしたアクアパッツァは春のワインシーンにおすすめしたい料理です。イタリア・カンパーニャ州の料理なので、同じ地方のワインを選べば王道の組み合わせを楽しめます。ワインの優しい果実味が淡泊な鯛の味わいと調和して味わいにボリュームをもたせ、しっとりした質感に。鯛の淡泊な味わいを消さずに旨味を引き出してくれる見事なペアリング。鯛と貝の味わいが凝縮されたスープと一緒に食べると、ワインの塩味と相まって全体の相性がさらに良くなります。
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- イタリア
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白
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2022
Mastroberardino Societa' Agricola Srl
マストロベラルディーノ
Mastro Bianco Campania IGT
マストロ ビアンコ カンパーニア
750ml, 2,000 yen
こちらの商品は現在取り扱いがございません
いかがでしたか。新鮮で豊かな旬の食材とおすすめのマリアージュをご紹介しました。春の訪れを祝福するような、美味しい食事とワインのペアリングで、季節を感じる素敵な時間をお過ごしください。