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大寒はお燗に限る!とっくり不要のカンタン熱燗の作り方

大寒はお燗に限る!とっくり不要のカンタン熱燗の作り方

大寒の季節は、寒さが厳しくなると共に、心も体も温まる熱燗が恋しくなります。冷え切った体を内側からじんわりと温める熱燗は、この時期の楽しみの一つ。

今回は、そんな寒い日に飲みたくなる美味しいお燗について、「簡単・美味しい燗酒の作り方」をご紹介します。

ゆっくりと熱燗を傾けながら冬の夜長をお楽しみください。

こんにちは。和酒開発部の「あきおっす」です。めっきり朝晩が冷えつくこの季節は、燗酒(かんざけ)であったまりたくないですか?

だけど、「"とっくり"や"おちょこ"のような酒器がない…」「湯煎の温度調整大変じゃない?」と諦めているのではないでしょうか。

そんな人もご安心あれ!とかく私も今回は入社7年目の29歳男性、独身寮住まいです。今回は私のような「男性一人暮らしでもできる、簡単・美味しい燗酒の作り方」をご紹介いたします。

大寒とは

1月20日の大寒(だいかん)とは二十四節気(にじゅうしせっき)の1つで、「最も寒い時期」を意味します。

通常1月20日頃から2月3日頃までの期間を指し、冬の終わりを告げる時期とされています。

熱燗を美味しく飲むコツ

美味しく燗酒を飲むコツはずばり、「いかに本来の酒質を良い温度帯で飲むか」に尽きると思います。

よく、電子レンジで燗をつける方がいらっしゃるようですが、温度調節は非常に難しく、飲み頃の温度にするには至難の業です。

また、お酒のアルコールのほとんどを占めるエタノールの沸点は78.3℃。これを超えるとエタノールが蒸発し、香味共に本来の酒質を失ってしまいます。

でも、湯煎は面倒だし、酒器もない・・・そんな悩みを解決して参りましょう!

用意するもの

用意するものは
・鍋
・陶器(磁器でも可)の湯飲み
・日本酒
以上です。

写真は私の自宅です。背景が侘しく、適当な調理器具もありませんがご安心ください、それでも作れます。


一般的な鍋で結構です。

湯飲み


磁器でももちろん問題ありませんが、陶器の方が熱伝導率が低い為、急激に温度が変化せず、より酒にストレスを与えずに燗酒が仕上がり、冷めにくい特徴がある為おすすめです。

もちろん、「とっくり」や「ちろり」などの酒燗具があればそれに越したことはありません。

日本酒


好みによりますが、比較的香りのおだやかなバナナ系の味わい(酢酸イソアミル系)の日本酒の方が、旨みがじんわりと広がり「燗晴れしやすい酒」と言われています。

今回は「まなつる 辛口山廃特別純米」を使用しました。

ではさっそく、作っていきましょう!

所要時間約5分!カンタン熱燗の作り方

その1


まず、鍋に適量(湯飲みが6~7割程度浸かる位)水をいれ沸騰させます。

その2


沸騰したら火を止め、お酒を入れた陶器の湯飲みをそのまま「ちゃぽん」

その3


外気温やお酒の温度にもよりますが、陶器で3分、磁器で2分程度たったらいざ飲み頃!軽く湯飲みを回し拡販してから温度を確認してください。

酒質にもよりますが、基本的にはほのかに湯気が立つ40~45度前後が燗の理想温度帯です。

目安は、指を入れ5秒間耐えることの出来る温度です。また口に入れた瞬間に温かいなー。と感じる程度。熱い!となっては温めすぎです。

以上!今回の所要時間は5分半でした。

いざ実食

その前に<本日のアテ>
・梅干し2つ
・山葵漬け
・あら塩
というぐうたら振り。笑

まずは、日本酒をチビり。山廃由来の乳酸を感じる柔らか且つ複雑でクリーミーな飲み心地。
十郎梅の爽やか且つ鋭いクエン酸の酸味を感じるも、まなつるが上手に包み込み、梅の香りが穏やかながら、華やかに立ち昇ってきます。

胃が少し温まってきたら、次は山葵漬け。山葵のツンとした辛みと酒粕由来の旨みが温かいまなつるによって溶け合い、辛みがマイルドに。少し味に飽きてきたら、今度はあら塩。

ミネラル感がグッと増し、にがり由来のほろ苦さが優しい甘さを感じる旨みに昇華していくのが実感できます。
また酸味が欲しくなるので梅干し・・・と無限ループですね。笑

気取らず、気張らず、今日はちょっと楽して温かい燗酒を飲んでみませんか?

今回使用した日本酒「まなつる 辛口山廃特別純米」

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