年始に日本酒を飲む理由
そもそもなぜお正月に日本酒を飲む機会が増えるのでしょうか?
それは「お屠蘇(おとそ)」や「お神酒(おみき)」と関係しています。
「お屠蘇」は中国から伝わった文化で、日本酒や味醂(みりん)に生薬である「屠蘇散(とそさん)」と呼ばれる5~10種類の材料を加えて漬け込んだものです。一年の健康を祈る意味で「お屠蘇」をいただきます。
「お神酒」はお正月に神様に奉納するお酒のこと。主に清酒が使用され、厄払いし福を呼び込むためのお酒です。お正月以外にも結婚式や地鎮祭などでも使用されます。
健康や厄払いなど、一年の始まりに願いをこめていただくお酒として、日本酒が年始に飲まれる風習となりました。
今回は、日本酒と同様にお正月にはかかせない「おせち」をはじめとしたお正月料理と、そのお料理に合う日本酒を、ソムリエ資格と日本酒資格SAKE DIPLOMAを有するスタッフが提案いたします。
「おせち」などごちそう全般!万能日本酒『伊乎乃 辛口山廃 純米吟醸』
お正月の食中酒はこれで決まり!と言えるほど万能な日本酒。
美しく、つやのある旨味が魅力で、どんなお料理にも寄り添ってくれます。辛口に仕上げた後味の切れの良さに、ついつい杯を重ねたくなること間違いなし。
お正月のメインにぜひおすすめしたい日本酒です。
「かに」「刺身」に合わせたい日本酒『KAZAKIRI 特別純米』
魚介に合わるなら、かにの水揚げ日本一の「境港」で醸されたお酒を。
旨味とまろやかさが絶妙なバランスで、多少の熟味がお酒に心地よい深みを加えています。
海のお酒だけあって、かに、ウニなど海産物との相性は抜群です。
「洋風おせち」に合わせたい日本酒『龍勢 BAILA 新風辛口特別純米』
ローストビーフやオードブルなど、最近では洋風なおせちも人気です。このお酒はそんなお料理に合わせたい日本酒。
まろやかな味わいと高めの酸が洋風の味わいにぴったり。花の蜜のような優しい香りはワインに通ずるところがあります。
「いくらなどの珍味」に合わせたい日本酒『Michikake 純米原酒』
かずのこやいくら、松前漬けなど、お酒好きにはたまらないつまみが並ぶお正月。ちびちびとつまみながら飲んでほしい日本酒です。
ぶどう系のジューシーさと乳酸系の旨味により複雑味があるお酒で、酸の高さが珍味の良さを引き立てます。
今回はお正月料理に合う日本酒をご紹介いたしました。
祝酒として楽しみたい日本酒や、箱入りの贈答用向けの日本酒はこちらでご紹介しております。
ぜひご覧ください。