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ボージョレ・ヌーヴォ2022年の出来は?生産者からの現地情報

ボージョレ・ヌーヴォ2022年の出来は?生産者からの現地情報

2022年の過去記事。ボジョレー・ヌーヴォーの現地から届いていた作柄情報を記録のために残しました。

現地から届いた、2022年6月までの最新情報

モトックスが取り扱う2社から、2022年6月時点での現地情報が届きました!

【ポール・ボーデ社】

2021年は年末まで雨の多いヴィンテージでしたが、2022年は1月から5月末までは降雨不足でした。(87mmほどの不足で約1.5ヶ月分の降雨量に相当します)

冬は1月に乾燥した良い寒さで始まり、その後穏やかな天候が続き、ブドウはかなり早いタイミングで発芽しました。

2021年と同様に4月初旬に霜が降り、ブドウ畑への重大な霜害が懸念されましたが、
昨年ほど深刻ではなく、軽い被害で済みました。

今年の5月は例外的に暑く乾燥しており、1959年以来最も暑い月となりました。(35.9度を記録)。

年明け以降、日照量は素晴らしく、2011年と2020年の傑出したヴィンテージに次いで3番目に良い年として位置づけられています。

畑ではブドウの成長が早く、それに伴って大きなワークロードが必要となっておりますが、世界情勢は2021年よりもずっと穏やかな状況で、健全なブドウ畑と素晴らしい結実を見せてくれています。

5月末には非常に良い状態でブドウの花が満開になりました。今のところ水不足に悩まされることなく成長しており、夏の間に適度な雨が数回降れば、素晴らしい(エクセレントな)ヴィンテージになると思います。

結論として、今年は素晴らしい日照量(直近20年の平均値比50%以上増加)、素晴らしい結実(1本の樹に7~10個の房)、そして素晴らしい衛生状態となっています。
新鮮さと適切な収量を維持するために、今後数回の適度な降雨があることを望みます。
8月末には早めの収穫が可能な見込みです。

 

【 1月~5月までの降雨量と気温 】

 

【 1月~5月までの日照時間 】

【オジュー社】

6月30日現在のニュースになります。夏の初めに、数日間の熱波後、数十ミリメートルの 降水量を記録しました。このような適度な給水により、間違いなく素晴らしいヴィンテージ (またもや!)になりそうです。

今年の冬は寒く、かつ湿気が高く、300mm以上の降水量がありました。このように水分が 蓄積することは、ぶどうの樹にとって重要な養分となります。

春は穏やかで、幸運なことに昨年とは違い、今年は霜のエピソードを経験せずにすみました。 開花は、良好な状況のもと、非常に早く、5月15日~20日頃となりました。

今年のぶどうの量はかなり豊潤です。6月中旬には、30℃超えの大熱波に見舞われました。 さらに、この熱暑は激しい嵐で終わり、ヴィルフランシュ=シュル=ソーヌ(ボジョレー南 部の都市)には雹を降らし、豪雨(80~100 ㎜)をもたらしました。

2022ヴィンテージについて:
‐ぶどうは美しく、生き生きとしています
‐収穫前最後の雨が豊作を促すでしょう
‐衛生はパーフェクトな状態です
‐2022年はぶどうのレベルが高く、芳醇なものとなるでしょう
‐2022年は早い収穫となるでしょう。8月の20日頃に収穫スタートの予定です

7月情報「ボージョレ地区において2022年は日照量において歴代第3位のヴィンテージと決定!」

2022年8月2日に掲載された「ボージョレ・ニュース」よりお伝えいたします。

前回のレポート(6月30日)以来、ボージョレ地区では非常に暑く、乾燥した日々が続いています。
気温は30度を超え、100ミリの雨しか降りませんでしたが、畑は今のところよく持ちこたえています。

7月中旬に始まったヴェレゾンは、非常にゆっくりと進行しています。
幸いなことに夜は涼しくなり、気温も落ち着いてきました。
ブドウも健康的で良い状態です。

このまま水不足が続くと収量は少なくなる恐れがありますが、現状は問題なく推移しています。
地域によっては収穫を数日遅らせる予定の生産者も出てきていますが、現状では、8月23~25日頃の収穫開始を見込んでいます。

本年は『サニー・ヴィンテージ (Sunny Vintage)』に相応しい年で、より度数が高く、より凝縮したワインが造られる見通しです。

今後30〜40mmの雨が早いタイミングで降れば、量・質共に理想的な収穫となるでしょう。
今後もし降雨量が不足すると、猛暑と乾燥に苦しんだ2003年のヴィンテージと似た状況になる可能性があります。

(※8月に入り、雨にも恵まれたそうです。2022年ヴィンテージに期待しましょう!)

8月情報 / 夏場の気候について

【ポール・ボーデ社】よりレポートが届きました

今年の夏は、とても暑く日照量の多い年となりました。その結果、葡萄の成熟は早まりました。ブドウ畑の状態は非常に健康で、果実は小さく皮が厚いものとなりました。
8月15日の週に少量の雨が降りましたが、数回の熱波による降雨不足のため、収量は予想より低くなる見込みです。

【7月・8月の気候のまとめ】
・2003年と1959年以来の猛暑となった。
・1964年以降で最も乾燥した年となった。
・日照時間は1991年以降で最も高く、20%増。
・8月4日、シャゼイ・ダゼルグで過去最高の43.5℃の気温を記録。
(ボージョレにおけるこれまでの記録。2003年、ロマネ・ソーランで42.8℃)

【 1月~8月までの降雨量と気温 】

【 1月~8月までの日照時間 】

収穫は...
正式な開始日は8月17日に設定されました。
(ご参考までに2015年:8月21日/2021年:9月13日)。
ポール・ボーデ社のエステートでは、8月25日に開始しました。暑さに最も苦しんだ若いブドウの木や、砂地や水はけの良い土壌のブドウの木等から収穫が始まります。
より暑さに耐性のある古いブドウの木は、8月29日から晴天時に収穫されます。

今年は2015年と2020年をミックスしたような素晴らしいヴィンテージが期待されます。
最初の果汁はよく色が付き、酸が控えめな晴天のヴィンテージの特徴です。
収量はボジョレー・ヴィラージュで1ヘクタールあたり約35リットル、クリュで1ヘクタールあたり40リットルと低いですが、それでも私たちは笑顔で「素晴らしい」ヴィンテージを期待しています。

2022年ボージョレ・ヌーヴォの出来は?

それぞれの現地情報から共通していえるのは

‐ ぶどうのレベルが高く、生き生きとしている
‐ 衛生はパーフェクトな状態
‐ 例年より早め(8月下旬)の収穫予定
- 2022年は日照量において歴代第3位のヴィンテージと決定
- 2003年と1959年以来の猛暑
- 1964年以降で最も乾燥した年
- 2015年と2020年をミックスしたような素晴らしいヴィンテージ

また最新情報をお届けしたいと思います。

モトックスが扱うボージョレ・ヌーヴォをご紹介いたします。

ジャン・ド・ロレール ボージョレ ヌーヴォ 2022

19世紀にボージョレに設立されたネゴシアンであるシャニュ社が所有するブランドのひとつ。高いレベルで安定した品質をお買い得に提供できるネゴシアンです。
■ブドウ品種:ガメイ100%
■平均樹齢:25年
■土壌:粘土石灰質

フェルナン・ラロッシュ ボージョレ ヌーヴォ 2022

トロフェ・リヨン・ボージョレ・ヌーヴォ 2022』金賞受賞!

19世紀にボージョレに設立されたネゴシアンであるシャニュ社が所有するブランドのひとつ。厳しい選果と品質管理のもと、モトックス専用に30のロットを試飲し最適のものを選りすぐり、醸造責任者のJean-Marc Darbon氏が最良のブレンドを決定した、特別なキュヴェです。
■ブドウ品種:ガメイ100%
■平均樹齢:25年
■土壌:粘土石灰質

シャトー・デ・マラドレ ボージョレ・ヴィラージュ ヌーヴォ 2022

『トロフェ・リヨン・ボージョレ・ヌーヴォ 2022』金賞受賞!

10haの自社畑ブドウのみを使用してつくられた、限定生産の元詰ヌーヴォ。
豊かな凝縮感と、アロマティックでエレガントな余韻が魅力的です。
■ブドウ品種:ガメイ100%
■平均樹齢:30~50年の古木が中心 
■土壌:上層部は砂層、下層部が花崗岩土壌(水はけが良く、ヌーヴォに最適なブドウが育つ)

ピエール・マリー・シェルメット

サン・ヴェランで17世紀から続くドメーヌ。化学薬品・除草剤の不使用、天然酵母での醗酵、低収量で完熟したブドウの収穫など、できるだけ自然かつ高品質なワイン造りを実践し世界中で高い評価を獲得しています。

ピエール・マリー・シェルメット ボージョレ ヌーヴォ レ・グリオット 2022


グリオット(さくらんぼ)と名付けられた区画から造られるヌーヴォ。ベリー系果実のアロマが口いっぱいに広がるほど力強く、かつバランスの良い味わい。
■ブドウ品種:ガメイ100% 
■土壌:花崗岩質、粘土石灰質
■ビオ農法:リュット・レゾネ

ピエール・マリー・シェルメット ボージョレ ロゼ ヌーヴォ レ・グリオット 2022


グリオット(さくらんぼ)と名付けられた区画で、ロゼ専用のブドウから造られる希少なヌーヴォ。フレッシュ&フルーティかつ丸みのある味わい。
■ブドウ品種:ガメイ100%
■土壌:粘土石灰質
■ビオ農法:リュット・レゾネ

ピエール・マリー・シェルメット ボージョレ ヌーヴォ キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ 2022


全て樹齢の古いブドウから造られる限定生産のヌーヴォ。凝縮感がありながら滑らかで、ミネラル感が心地良く続く余韻はボージョレ最高級の味わい。
■ブドウ品種:ガメイ100%
■土壌:黒花崗岩質
■ビオ農法:リュット・レゾネ

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