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ボルドーワイン好き必見!あの5大シャトーたちに並ぶ高評価のワイン

ボルドーワイン好き必見!あの5大シャトーたちに並ぶ高評価のワイン

ワイン好きなら誰もが憧れる5大シャトーやペトリュス、ル・パンといったワインよりも高評価、もしくは横並びの評価を獲得したボルドーワインを紹介します。シャトー・シトラン2015、ヴュー・シャトー・セルタン2019とそのセカンドワイン。もしお店で見つけたなら買わなきゃ損なワインたちです。

横綱級の高級ワインに引けを取らない2つのボルドーワイン

その昔、大相撲で格下の力士が格上の力士(主に横綱)を見事に打ち負かしたときに、座布団が乱舞する光景がテレビ中継などで見られたものですが(現在は危険行為ということで禁止されていることが多い)、ワインの業界でも同じようなことがよく起こります。親しみやすい価格のワインが、横綱級の高級ワインよりも高い評価を獲得する、もしくは横並び評価を受けるといったことが往々にしてあります。今回はそんな2つのボルドーワインをご紹介します。

あの5大シャトー、マルゴー、ムートン、ラフィット、ラトゥールと並んだ!- シャトー・シトラン 2015

かつては日本企業(東高ハウス)により管理されていたことでも知られるシャトー・シトランは、61あるメドックの格付けワインの中には含まれていませんが、クリュ・ブルジョワ級のシャトーのなかでも最上級ワインのひとつであり、しばしば格付けシャトーをもしのぐと評されています。人目を引くラベルの美しさも印象的なワインです。

このワインがなんとボルドー格付け1級、いわゆる5大シャトーのうちのシャトー・マルゴー、シャトー・ムートン・ロートシルト、シャトー・ラフィット・ロートシルト、シャトー・ラトゥールと並ぶ評価を受けたというのです。ヴィンテージは、ボルドーの当たり年ともいわれる2015年。今まさに飲み頃を迎えています。

『類まれなる品質!特別な1本!素晴らしく力強い口当たり、美しいストラクチャーを表現。エレガントで偉大な味わい』(ギド・アシェット2019より)

フランスのアシェット社が1986年から出版するワインガイド『ギド・アシェット』。ワイン大国フランスにおける最も歴史のあるガイドです。ドメーヌやワイナリーの評価ではなく、そのワイン単体(最新ヴィンテージ)を評価するスタイルで、0~3の4段階で★が与えられます。それとは別に、テイスターの心に残ったワインには「Coup de Coeur(ク・ド・クール)」としてハートマーク評価がつきます。

したがって、最高評価にあたるのは「三ツ星&Coup de Coeur(ク・ド・クール)」獲得ワイン。ギド・アシェット2019年版でこの名誉に輝いたのはわずか13本(いずれもヴィンテージは2015年)。まさに錚々たるメンバーが13本に名を連ねる中、前述の5大シャトーと並んでこの高い評価を獲得したのが「シャトー・シトラン2015」だったのです。歴史的にも超ビッグヴィンテージとされた偉大な2015年のワインが競い合い、あのペトリュスやル・パンを差しおいて5大シャトーと並ぶ快挙を成し遂げたのですから、見つけたら手にとらないわけにはいかないですよね。ちなみに価格は5大シャトーの数十分の一ですので、買わなきゃ損。

2019年の5大シャトー!? 100点獲得のワイン – ヴュー・シャトー・セルタン

<ラベルにも描かれているシャトー> 


こちらもボルドーのグレート・ヴィンテージとされる2019年、ワイン・アドヴォケイト誌で100点を獲得したワインがあります。ワイン・アドヴォケイト誌は、「神の舌をもつ男」という異名をもつロバート・M・パーカー氏が立ち上げたワイン評価誌です。その影響力は絶大で、ときにワインの価格さえも左右されます。

2019年のボルドーワインのうち、ワイン・アドヴォケイト誌で100点を獲得したものは以下の5シャトーのみ。

 ・シャトー・マルゴー(メドック地区)
 ・シャトー・ラフィット・ロートシルト(メドック地区)
 ・シャトー・シュヴァル・ブラン(サン・テミリオン地区)
 ・シャトー・ラフルール(ポムロール地区)
 ・ヴュー・シャトー・セルタン(ポムロール地区)

これらはまさに「2019年の5大シャトー」とも言えます。
中でも注目は、ヴュー・シャトー・セルタン。他のシャトーと比べて、価格は2分の1から3分の1程度。

ボルドーで最も高価なワインのひとつ、シャトー・ル・パンを手がけるティエンポン家がこのシャトーを所有しています。しかもそのル・パンとは隣同士の区画だというのですから、その味わいたるやご想像いただけると思います。

そのヴュー・シャトー・セルタンが所在するポムロール地区の2019年評価は、

  ・ヴュー・シャトー・セルタン 100点
  ・シャトー・ラフルール 100点
  ・シャトー・ラ・コンセイヤント 99点
  ・シャトー・ル・パン 97点
  ・シャトー・ペトリュス 96点

なんとティエンポン家の本命であるル・パンよりも高い得点だったのです。ル・パンやペトリュスといえば、言わずもがなの高級ワイン。それらのワインに引けを取らない100点獲得は素晴らしい、この一言に尽きます。 

ポムロールと同じボルドー右岸地区のサン・テミリオンの評価をみても、

  ・シャトー・シュヴァル・ブラン 100点
  ・シャトー・オーゾンヌ 98+点

右岸の中でも圧倒的に評価が高く、名だたるシャトーに匹敵することがお分かりいただけると思います。さらにヴュー・シャトー・セルタンは過去のヴィンテージをみても、次のような高評価を叩き出していました。

 2018年 99+点
 2017年 98+点
 2016年 100点
 2010年 100点


100点を獲得した2019年のヴュー・シャトー・セルタンのメルローは、完熟したタンニン、繊細で完璧にバランスの整った酸が心地よい仕上がりになりました。凝縮感、ボディ、スムースさ、ボリューム感など各要素の調和をもたらすメルローが印象的で、カベルネ・フランは複雑さとレースのようなエレガンスを演出。そしてカベルネ・ソーヴィニヨンがワインに活力をもたらしてくれています。

「セカンド」というにはもったいない! - ラ・グラヴェット・ド・セルタンにも注目!

5大シャトーに比べれば半分程度の価格とはいえ、まだまだファーストラベルは高くて勇気が出ないという人には、セカンドワインのラ・グラヴェット・ド・セルタンもおすすめ。

樹齢の若いブドウがセカンドワインに使われることが多いですが、早くからでも楽しめるスタイルとして人気があります。まずはセカンドワインから100点の片鱗を感じとってみてもよいかもしれませんね。

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