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世界の造り手から

気になる2022年ブルゴーニュワインの出来は?生産者からの現地情報

気になる2022年ブルゴーニュワインの出来は?生産者からの現地情報

”収穫”はワイナリーにとって最も大切な瞬間の一つ。ブルゴーニュ・ヴォーヌ・ロマネの生産者「ミッシェル・ノエラ」とブルゴーニュ・シャンボル・ミュジニーの生産者「アンリ・フェレティグ」、ブルゴーニュ・ジュヴレ・シャンベルタンの生産者「アンリ・ルブルソー」より、2022年の収穫を迎えたばかりの今、コメントが届きました。

2022年9月・ヴォーヌ・ロマネ現地情報/生産者:ミッシェル・ノエラ

--日本語訳--
ヴォ―ヌ・ロマネにある、ドメーヌ・ミッシェル・ノエラのソフィーです!
私たちのワイナリーでは9月5日から収穫開始で昨年は9月末から開始したのに比べて、今年はとても早いです。
昨年は収穫量が少なかったため、今年は数量的にも豊作です!

今年は病気や災害もなかったため順調に推移した、とは言えども、5月に起きた雹(ひょう)や、大雨に見舞われたこともありましたが、それがジュヴレやフィサンあたりのニュイの北方アペラシオンでした。

実際に私たちもフィサンに畑を持っているので、被害は逃れられず、20―30%の収穫減となりました。
夏はとても暑く、猛暑でしたね。そのため果実の成長がストップしてしまいそのため、収穫がとても早く前倒しになるかと思われたり、最初は2007年や2011年のように9月すぐに収穫を始めるんじゃないか、とも思っていたのですが、結果的には異なる状況となり、区画によってはかなり房もつけていることから、完熟までにもう少し待つことになりました。
収穫を早く終えて、醸造所内で素晴らしいワインを作るのが楽しみです!

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ヴォーヌ・ロマネの地に根差した家族経営ドメーヌ
19世紀設立のドメーヌ。現在は5世代目のアランとジャン・マルク、6世代目のソフィーとセバスチャンによって運営されています。
1989年にミシェル・ノエラ氏の後をアランとジャン・マルクが継ぎドメーヌ・ミッシェル・ノエラを立ち上げました。
彼らは、家族経営のワイナリーで伝統的な手法を大切にしています。
ブルゴーニュワインは熟成により素晴らしさをさらに深めると考え、数十年熟成可能なワインを造っています。
目指すワインは豊かで複雑な果実味をもち、さらにフィネスに溢れたスタイルです。

フランス
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Domaine Michel Noellat

ドメーヌ・ミシェル・ノエラ

Domaine Michel Noellat

2022年9月・シャンボル・ミュジニー現地情報/生産者:アンリ・フェレティグ

--日本語訳--
こんにちは、シャンボール・ミュジニーのジルベール・フェレティグです。
収穫も終盤にはいり2022年ヴィンテージは非常に早熟でありながら、品質は約束されていて気候的に困難であった昨年と比べ、暑く乾燥した年になりましたが、品質的にも数量的にも最高となりました。

それに、娘であるポリーヌが2年前からワイナリーに加わり、(ポリーヌ : こんにちは!)醸造を一緒にしながら学んでいて、娘の存在は、本当に嬉しく、今後のドメーヌにとっても非常に貴重な存在です。

ポリーヌ、何か伝えたいことはあるかい?

2020年の9月からワイナリーに加わりました!ボーヌの醸造学校にて学業を修めたあと、2年前からワイナリーで父の元、より完璧に近づけるように仕事を学んでいます。

2022年ヴィンテージは、美しいテクスチャーで素晴らしい完熟度で、バランスがよく控え目なキャラクターの2021年と比べて今年のヴィンテージは世界中のワイン・ティスターにとっても、ワイン生産者にとっても素晴らしいヴィンテージとなってマーケットに現れるでしょう!

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1969年、シャンボル・ミュジニーの地に2ヘクタールのブドウ畑と1ヘクタールのカシス畑からスタートしたドメーヌ。
1993年、先代のアンリ・フェレティグ氏とその子供たち(クリスティンとジルベール)とでG.A.E.C(共同経営農業集団)を設立。
2005年にアンリが引退した後も、クリスティンとジルベールは常に品質の向上を目指しており、2015年にはカーヴ内の設備を刷新。
美しく繊細なワインを造るシャンボル・ミュジニーの要チェック生産者です。

フランス
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EARL Henri Felettig

アンリ・フェレティグ

EARL Henri Felettig

2022年9月・ジュヴレ・シャンベルタン現地情報/生産者:アンリ・ルブルソー

--日本語訳--
(ルイ・ド・シュレル氏)
私たちの立っているこの場所は、ドメーヌ・アンリ・ルブルソーのジュヴレ・シャンベルタン、オ・コルヴェの区画です。
今日は9月8日で、ある程度収穫も終わりに近づき、残すところはジュヴレ・シャンベルタンのヴィラージュとなっています。

先週からグラン・クリュの収穫を終えてきています。2022年ヴィンテージの品質はとても素晴らしく、ブドウの品質も同様で、実際にはいろいろなことも起こりました。6月22日に、ジュヴレ・シャンベルタン近郊では雷雨にともなう雹の被害に見舞われたり、1時間未満に100ml以上の大雨が降ったときはかなり畑への影響が不安にもなったものですが、結果的には乾燥と高気温のおかげてブドウ果実はバランスが取れ、品質をキープすることとなり、その状態で今ブドウは完璧な状態で選果台のうえで選別されています!

ですのでとても品質に満足しておりますが、2020年、2021年とリリース量が少なったため、特に今年は豊作であったことです。
早くティスティングして、実感したいと思っています!

(ベニン・ド・シュレル氏)
ブドウの完熟度が想像以上に素晴らしかったのです!すごくキレイで、状態も素晴らしかった。粒が小さいながらも、とてもいい状態。単位収穫量もとてもいい状態だし、あとはプレス(抽出)するだけですけど。うん、よくなると思う、思いますよ!

実際に今年は房のつけかたも良かったんだよね。バゲット(枝)に整列するかのように、美しく房が並んでて、信じられないくらい、きれいだったんだよね。
醸造用のタンク、足りるかな(笑)??

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アンリ・ルブルソーの歴史は1782年、創始者のジャック・ルブルソー氏がディジョンに北西拠点を構えたことから始まります。

シャンベルタンを含む素晴らしいテロワールの畑を獲得しながら、1919年にはアンリ・ルブルソー将軍が現在のジュヴレ・シャンベルタン村のドメーヌへと拠点を移し本格的なワイン造りの道へと進んでいきます。

1929年にはアンリ・ルブルソー将軍を筆頭として原産地呼称ジュヴレ・シャンベルタン保護連合が結成され、同年に制定されたA.O.C.ジュヴレ・シャンベルタンの厳格な運用を今日まで守り続けています。

1980年には前当主のジャン・ド・シュレル氏がドメーヌを引き継ぎ、ビオロジックの実践などの改革を行います。

2018年にはシャトー・モンローズなどを所有するブイグファミリーの資本が入り共同オーナーとなりますが、ジャン・ド・シュレル氏はそのままドメーヌに残り、実質的な運営は今もシュレル家が行っています。

2015年頃からジャン・ド・シュレル氏の息子である、ルイとベニンがワイナリーに参加、ボルドーなどでワイン造りを学んだベニンがドメーヌに改革をもたらし、彼が本格的に醸造に携わった2016ヴィンテージからワインの品質が飛躍的に向上しています。

恵まれたテロワール、情熱と才能ある造り手、ブルゴーニュ外にもワイナリーを所有するブイグ兄弟の豊富なノウハウ、という恵まれた環境からジュヴレ・シャンベルタン最高品質のワインを目指し新しく動きだした大注目の生産者です。

フランス
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Domaine Henri Rebourseau

ドメーヌ・アンリ・ルブルソー

Domaine Henri Rebourseau
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