ブドウで選ぶマイワイン
「自分の好きな味わいのワインってどれだろう?」 「ワインって種類が多すぎてどれを飲んだらいいのか分からない」思ったことありませんか?
そんな悩みを解消させるために、今回はブドウ品種からワインを選ぶ方法を紹介いたします。
ワインの味わいを決める大きな要素の1つであるブドウの品種。個性豊かなブドウ達にスポットライトをあてることで、あなた好みのマイワインが見つかるはず!
一目でわかる味わいチャートはこちら!
ワインを造るのに使用されるブドウは、黒ブドウ(赤ワイン用)と白ブドウ(白ワイン用)の2種類。それぞれ4つの代表品種を味わいタイプに分類いたしました。
もちろん銘柄によって例外もありますが、だいたいこの様に覚えれば間違いありません。
赤ワイン編
●軽め:ピノ・ノワール
女性的なワインをつくるこのブドウ。そのエレガントな味わいは魅力的。
●やや軽め:メルロー
果実味たっぷりで濃厚ジューシー。滑らかな口当たりを楽しめます。
●やや重め:シラー
スパイシーで渋みもしっかり。ガツンと濃いワインが好みの方におすすめです。
●重め:カベルネ・ ソーヴィニヨン
世界の王道ブドウ品種。果実味と渋みを兼ね備えたしっかりワイン。
白ワイン編
●辛口:ソーヴィニヨン・ブラン
キリッと柑橘果実の爽やかなワイン。しっかり辛口がお好きな方におすすめです。
●やや辛口:シャルドネ
白ワインといえばこの品種。産地、造り手により表情を変える世界中で人気のブドウです。
●やや甘口:リースリング
白い花の優しい香りに瑞々しい酸味。ドイツでは甘口にも用いられる人気の品種です。
●甘口:ゲヴュルツ トラミネール
非常に華やかな品種。ライチやバラのようなアロマで、飲み口もフルーティー。
赤ワインに使われる、黒ブドウの代表品種4つ
上品で繊細なエレガント品種 ピノ・ノワール
「渋くて重い赤ワインはちょっと苦手。。」 そんな方にはこの品種をおすすめします。ピノ・ノワールは香り高く、きれいな酸を持つ繊細さが魅惑的な黒ブドウ品種です。
明るく澄んだ色合いで渋みとなるタンニンは穏やか。華麗な香りを放つワインになります。
ときには「女性的」と表現されるエレガントなスタイルは初心者のみならずワイン愛好家の方にも大人気です。
主にフランスのブルゴーニュ地方で栽培され、 あの『ロマネ・コンティ』もピノ・ノワールで造られます。あなたも高貴なその味に酔いしれてみては!?
おすすめは『クロスター ピノ・ノワール ファルツ』
たっぷり果実味のジューシー品種 メルロー
「重すぎず、軽すぎず」そんな赤ワイン好きの方にはこの品種。果実感が豊かでジューシーなワインに仕上がります。
メルローはふくよかなボディと、滑らかな口当たりの魅力をワインにもたらします。ブドウ由来の果実味をたっぷりと含み、プラムやブルーベリーを思わせる風味。
もともとはフランスの銘醸地ボルドーの必須品種であり、メルロー単体のワインや他品種とのブレンドにも幅広く使用される万能選手です。
おすすめは『パスレル メルロー』
スパイシーで渋みもしっかり! ガツンと濃いワインが好みの方に シラー
「濃くて重たい赤ワインが飲みたい!軽めのワインじゃ物足りない!」そんな方にはこの品種。
濃密でパワフル。スパイシーで個性的。飲みごたえのあるワインが出来上がるこのシラーで造られたワインは色合いが濃く、タンニンによる渋みも力強く、熟成させて楽しむ魅力も見逃せません。
フランス南部のローヌ地方をはじめ、世界各地で栽培されています。オーストラリアでは綴りの末尾が"Z"になって「シラーズ」 と呼ばれます。
おすすめは『デル・スール シラー レセルバ』
世界の王道ブドウ品種 カベルネ・ソーヴィニヨン
「ワインを楽しむなら王道から」 そんな方はこのカベルネ・ソーヴィニヨンの赤ワインをお楽しみください。
骨格がしっかりとした味わいのワインを生むため、世界中で栽培される人気品種です。カシスやブラックベリーの香り、豊富な渋み (タンニン)を持ち、重厚な味わいのワイン。その味は時に男性的とも表現されます。
古くから銘醸地とされるフランスのボルドー地方でよく栽培されており、格付けシャトーなどの有名ワインもこのブドウをブレンドします。
まさに王道です。
おすすめは『ラ・フォルジュ・エステイト カベルネ・ソーヴィニヨン』
白ワインに使われる白ブドウ品種も4つ
キリッと爽快!辛口品種 ソーヴィニヨン・ブラン
「白ワインは辛口が好き!爽やかなワインが飲みたい」そんな方にはこちら。
みずみずしいフルーツ感でキリッとしたソーヴィニヨン・ブランは柑橘系果実の香りする爽やかなブドウです。
ときには青草を思わせる清涼感があり、引き締まった酸味も特徴的。
フランスのボルドー地方やロワール地方、ニュージーランドのマールボロ地区はこのブドウから造られるワインでとても有名です。その爽やかな味わいから夏にはとくにピッタリの品種です。
おすすめは『コーテ・マス ソーヴィニヨン・ブラン』
白ワインといえば、まずこの品種 シャルドネ
「白ワインを試してみようかな...」 そんな初心者の方はこのブドウをどうぞ。お店で見かけることも、また、造られることも最も多い白ワイン用ブドウ品種です。
産地や造る人による個性がはっきり表れるので、様々な味わいのワインに出会うことができます。ぴったりのシャルドネを見つけたら、もっとワインが好きになるはず。
品種の本家はフランスブルゴーニュ地方。涼しい場所では甘酸っぱく、温暖な産地ではトロピカルフルーツのようにまろやかに。樽の香りの有無によってもワインの味が変化します。
おすすめは『フェウド・アランチョ シャルドネ』
優しく、気品溢れる品種 リースリング
「少し冷やした白ワインを心地よく飲みたい」そんな時にはこのリースリングがおすすめ。
繊細で気品のある白い花のような優しい香りとみずみずしい酸味。熟成と共に少しオイルのような風味を感じるようになります。
アロマチックな品種ですので、少し冷やしても充分香りを楽しむことができます。
辛口から甘口まで幅広く用いられる品種なので、様々な表情のリースリングに出会えることも魅力です。
本家ドイツにおいては最も重要な地位を占める高貴な品種。辛口ならドライに、甘口に用いられると優しい口当たりと上品な余韻に仕上がります。
おすすめは『シュテッフェン リースリング シュペートレーゼ トロッケン』
非常に華やか。飲み口はフルーティ!ゲヴュルツトラミネール
「飲んだことのないブドウ品種のワインにチャレンジしたい」そんなあなた!ゲビュルツトラミネールはもうお試しになりましたか?
舌を噛んでしまいそうな長い名前が特徴の白ブドウは香りや味わいにも個性があります。
完熟した黄桃のように豊満な果実の香りに、スパイスやジャスミン、ジンジャーのような複雑なニュアンスが交じります。
フランスのアルザス地方を本拠地に、世界でも広く栽培されるようになってきました。やや甘みのあるワインに仕立てられることが多いです。
おすすめは 『スワロー ゲヴュルツトラミネール』