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レポート

【世界のワイナリー見学②】スペイン / バルディネット編

【世界のワイナリー見学②】スペイン / バルディネット編

モトックスでは、世界中のワイナリーから厳選したワインをお客様にお届けするインポーターとして、ワインの魅力をより深く理解し、お客様に最高のワインをお届けするために、定期的にワイナリーを訪問しています。

今回は、スペインのワイナリーを訪問してまいりました。第二弾は『バルディネット』をご紹介します。

バルディネットとは

スペインで総生産量3,600万本を誇る酒類総合メーカーのバルディネット。1989年にカバの生産を開始し、2023年には年間500万本を生産するまで成長しました。徹底した品質管理によりコストパフォーマンスに優れた本格的なカバを生産しています。

スペイン
スペイン

Bardinet

バルディネット

Bardinet

場所はスペインの北東部に位置するカタルーニャ地方にあります。オリンピックが行われたバルセロナから車で40分ほどで到着します。

こちらがワイナリー

ブドウ畑が一望できます。

機械化により徹底的に管理された品質

知る人ぞ知る、安旨スパークリングワインの筆頭『モンサラ シリーズ』でお馴染みのバルディネット。
驚いたのはその生産規模!作業のほとんどが機械化されていました。

1Fにはボトリングプラント(飲料をボトルに入れる工程がある装置)があり、ベースワインを瓶に詰めて王冠で栓をしています。
酵母と糖が入っているのでボトルの中の液体は濁っています。

地下に降りるとジャイロパレットと瓶内二次醗酵中のたくさんの瓶がありました。

↓これ全部瓶です

瓶内二次醗酵中の瓶のふたをよく見ると…シリアルナンバーが書かれています。こちら、デゴルジュマン(瓶内二次醗酵によって生じた澱を取り除く作業)後、ラベルに転載され、出荷される瓶1本1本を識別することができるコードになります。

不良が起きた場合は、このシリアルナンバーをたどっていつどのように造られたワインかを特定することができます。

年間500万本生産されるワインを管理しているのは驚きです。

倉庫の一角を見ると、逆さまになった瓶が積まれていました。近づくと、ルミアージュ(瓶内二次醗酵によって生じた澱を瓶口に集める作業)が終わった状態であることがわかります。この状態で保存しておくことで、酸化が始まらず、フレッシュな状態を出荷前ギリギリまで長くキープできます。

瓶の先にたまった澱、見えますか?

デゴルジュマン(澱引き)するのはなんとオーダーが入ってから!

フレッシュな果実味が売りのモンサラですから、そのフレッシュさをできるだけ長くキープするぞ!というこだわりが強く感じられました。

デゴルジュマンを見せてくれました

①まずは瓶口を凍らせます


②くるくると回るところで凍らせた澱と王冠を取り除きます


ガラス越しなので見づらくてすみません。部屋の中は澱の香り、ソムリエ試験でいう「パンドゥミ」のような柔らかい香りで満たされていました。

③ドザージュ(糖分を含んだリキュールを加える作業)を行います


④打栓をし、ミュズレ(瓶の口にかける針金製の栓押さえ)を付けます


⑤ドザージュで足したジュースを瓶全体にいきわたらせるため、上下逆さまにして戻します


バルディネットはカバの中でも、比較的生産量の大きい生産者です。
だからこそ、品質管理は徹底していてベストな状態で飲み手にワインを届けるにはどうしたらいいか、を追求されているんだなと感じました。

何よりデゴルジュマンの一連の流れを実際に見られたのが本当にうれしかったです。

モトックス分(=日本行き)もバッチリ。

動画もあるよ!

次回もお楽しみに~!

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