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レポート

今月のバイヤーおすすめワイン【2024年8月】

今月のバイヤーおすすめワイン【2024年8月】

ワインの仕入れに欠かせない『バイヤー』。モトックスでは各国・地域ごとの担当バイヤーが日々美味しいワインを選び、仕入れています。
今月テイスティングした中で、バイヤーが「これ、いいな!」と思ったものをコメント付きでご紹介します。

ヴュー・シャトー・サン・タンドレ 【ボルドー担当 バイヤーおすすめ】

ボルドーで最も高価なワインの一つペトリュスでワインを44年間も造り続けてきた伝説的な立役者、
ジャン・クロード・ベルエ氏が自身で持つワイナリー、ヴュー・シャトー・サン・タンドレ!

ヴュー・シャトー・サン・タンドレは、ボルドーの銘醸地サン・テミリオンの少し東の「モンターニュ・サンテミリオン」に位置しています。
サン・テミリオンが銘醸地と言われる所以は、地盤に固い石灰岩があり、その影響でブドウが非常にパワフルでかつエレガントに仕上がるからです。

ヴュー・シャトー・サン・タンドレが位置する畑にもこの石灰岩の地盤が連なっており、素晴らしいテロワールが存在しています。
まだベルエ氏が伝説的なワイン、ペトリュスを作っている頃、ヴュー・シャトー・サン・タンドレの畑に来た際、この土地に植わっている状態の良いオリーブの木を見て「オリーブが適する石灰土壌からはエレガントなワインが生まれる」とこのワイナリーを購入することを決意。

自分が好きなようにワインを造れる蔵として、家族だけでひっそりワイン造りを行ってきました(ペトリュスは醸造を担当していますが、オーナーは別の人です)。

現在は、息子のジェフがワイン造りを担当。現在はアンフォラ等も使用し、タンニンの質を重視したエレガントワイン造りを継承しています。

銘醸ワインの風格を持ち、パワフルな果実と緻密なタンニンを演出するヴュー・シャトー・サン・タンドレをぜひご堪能ください!

チャコリ・レサバル アリ【スペイン担当 バイヤーおすすめ】

スペイン・バスク地方で造られる、キリリとした酸と軽快な飲み口が魅力のチャコリ。
アルコール醗酵中に自然に発生する泡を少しだけ残した微発泡スタイルが主流で、爽やかな味わいが暑い夏にピッタリです。

モトックスが取り扱うチャコリの造り手「チャコリ・レサバル」はスペイン屈指の美食の街サン・セバスチャン近郊のサラウツにあり、小高い丘の上にある美しいワイナリーから間近に海を見ることができます。

ワイナリーを囲む斜面の畑に棚仕立てで植えられた地ブドウの「オンダラビ・スリ」と「オンダラビ・ベルツァ」は
海からの潮風を受けて、ミネラル感たっぷりに育ちます。

おすすめする「チャコリ・レサバル アリ」はワイナリーで最も古い、平均樹齢60年以上の古木が植わる畑から造られます。

ごろごろと石が多くみられる畑で、石が熱を蓄えてくれることによりブドウの熟度が上がる畑です。
一部オーク樽で醗酵されたまろやかなキュヴェもブレンドされ、軽快で爽やかな味わいに複雑味も感じられるワインです。

まだまだ暑い時期が続きますが、サラウツの海を想像しながらサン・セバスチャン風の美味しいタパスと共に楽しむのも良し、冷蔵庫でキンキンに冷やしたチャコリをお風呂上りに楽しむのも良し(私はこちら)。

シュワっと暑さを吹き飛ばしましょう。

ヘデールテ 6 ソーヴィニヨン・ブラン【南アフリカ担当 バイヤーおすすめ】

世界で唯一無二!?砂のテロワールで醸したワイン。
注目生産者の蔵が数多くあり、日本でも人気のワイン産地スワートランド。

このスワートランドの中でも海岸沿いに位置するセントヘレナ・ベイにひっそり佇むワイナリーがヘデールテです。
KWVの施策で1970年代からこの土地ではブドウ栽培が行われていましたが、朝方の濃霧と砂浜の土壌でブドウにとっては非常に難しい土地でもあります。

ただ、他には出せない唯一無二のワインが作れる可能性を見出して、バウワー一家が2002年からこの土地で栽培を開始します。
現在は2代目のジョン氏がワイン造りを行い、特異稀なワイン造りを行っています。

砂質と石灰岩土壌のこの土地はミネラルを多く含み、酸が綺麗なフレッシュなワインになります。
そこに産膜酵母を少しだけ出してシェリーのようなニュアンスがワインの味わいを加えます。

このような取り組みが評価され、2022年の英国のデキャンター誌で南アフリカのソーヴィニョン・ブランでトップ10にも選出されました。
一度飲むと忘れられない強烈な個性を放ちますが、無理なく気づいたら一本なくなってしまうバランスの良いワインに仕上がっています。

夏の時期にはしっかり冷やして数日かけて変化を楽しむのがおすすめです。

グイット【イタリア担当 バイヤーおすすめ】

「時間を忘れて朝になってしまう!?美しく爽快なワイン」

ジメジメとした今の季節。爽快にシュワッとリフレッシュしたい、、、
そんな夏の人気商品が、美しい新ラベルになって登場!

「グイット」は、イタリア トスカーナ州で造られる、美しい微発泡ワイン。

新しくなったラベルは「夜明け」をイメージしており、明るくなりかけた夜明け前の色と星が徐々に消えていくシーンを表しています。

非常に口当たりの良いワインで、飲み始めると時間を忘れてしまい気づいたら朝を迎えてしまうというイメージからデザインされました。

マルヴァジーア種由来の甘酸っぱい柑橘や桃の香りが心地よく軽快な口当たりと美しい味わいがジュワッと広がります。

「グイット」は現地で「楽しい人」などを意味する言葉で、このワインを飲んで楽しい時間を過ごしてほしいという想いが込められています。

暑い夏に「グイッと」のどの渇きを癒してみませんか?

AMEGAERI 純米大吟醸【Craft Sake担当 おすすめ】

ライラックを想わせる優しく広がる香り。生酛造りの適度な濃厚さ、心地良い酸が良い感じ。夏も美味しく飲める日本酒です。

美しいラベルがテーブルに映えます!アジのエスカベッシュなど、夏らしいお料理とご一緒に。適度に冷やしてワイングラスでどうぞ。【Kura Master2024 金賞受賞】

伊乎乃 雪中貯蔵 純米大吟醸 原酒 [箱入] 【Craft Sake担当 おすすめ】

ほんのりとした米の甘味、程良い酸、瑞々しい印象が今の季節にピッタリです。雪の中で寝かせたお酒はしっとりとした上品な味わいが持ち味。

ラベルに描かれた花火のように余韻も楽しめる純米大吟醸です。鱧の湯引き(辛子酢味噌)があれば、夏の晩酌がワインランクアップ。おすすめです。

Craft Sake(クラフトサケ)とは


「Craft Sake」とは、Value&Qualityを理念に掲げるワインインポーター「モトックス」が、ワインビジネスのノウハウと豊富な国際感覚を活かして、想いを同じくする蔵元と協力して開発したお酒。ワインのように世界で愛される日本酒をめざしています。

関連リンク:「Craft Sake(クラフトサケ)」特設サイト

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