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レポート

【2023年12月】バイヤーおすすめワイン-Special Edition-

【2023年12月】バイヤーおすすめワイン-Special Edition-

ワインの仕入れに欠かせない『バイヤー』。モトックスでは各国・地域ごとの担当バイヤーが日々美味しいワインを選び、仕入れています。
今月テイスティングした中で、バイヤーが「これ、いいな!」と思ったものをコメント付きでご紹介します。
今回は年末特別編ということで、モトックス全バイヤーのおすすめをご紹介!

ボルドー担当バイヤーおすすめ【シャトー・ロック・ド・ジャン・リス キュヴェ・フランソワ・ティエンポン】

ボルドーでもトップワインの一つ『シャトー・ル・パン』を手掛けるティエンポン家が造るワイン!
ル・パンといえば、著名な評価紙で100点を何度も獲得するうえに生産量が少ないことから1本あたり100万円近くにもなるワインです。

また、100点を獲得するワインは他にも造られており、非常にレベルの高い生産者です。
そんな彼らがお手頃なワインを造りたい!と誕生したのがこの『シャトー・ロック・ド・ジャン・リス』です。

得意とするメルロー種の良さを最大限引き出すために新たな土地で研究を重ね、完熟度の高いブドウからワインを造っています。
ティエンポン家らしい、パワーとエレンガスが共存したメルロー主体のワインです。
ぜひご賞味ください!

ラングドッグ・ルーション担当バイヤーおすすめ【ポール・マス プリマ・ペルラ ブラン・ド・ブラン シャルドネ ブリュット セリグラフィ】

美しいボトルに一目ぼれ!
「セリグラフィ加工」という技術で、ラベルを使わずボトルに直接印字することで美しいイメージを実現しています。
導入以来圧倒的に人気を誇るスパークリングワインです。

商品名の「プリマ・ペルラ」とは日本語で「始まりの泡」という意味。
このワインの産地であるリムーは、フランスのスパークリングワインの発祥地(所説あり)として知られていることから名づけられました。
そんな経緯から製法にこだわり瓶内二次発酵、つまりシャンパン製法で作っているため、泡立ちのきめ細かさがポイントです。

フルーティな口当たりと細かな泡がとても心地よい味わいです。
年始を迎えるにあたり、美しいボトルから注がれる「始まりの泡」で乾杯しませんか?

南仏担当バイヤーおすすめ【ランヴォル 赤】

フォンテーヌ・デ・グリーヴは、南西地区のベルジュラックから南西に20km程進んだテナック村に位置するドメーヌです。
醸造家のブノワ・ペリッセ氏がパリのワインフェアでナチュラルワインに魅せられ、脱サラして修行を開始。
南西地区の自然派生産者として注目を集めるシャトー・レスティニャックで修行した後、ワイナリーを立ち上げました。

初ヴィンテージは2018年で、同年にエコセール(有機)認証を申請。2020年にはブノワ・ペリッセ氏のパートナーであるレイラがワイナリーに参加。彼女はブドウ栽培と醸造学の資格を取得後、カナダとニュージーランドでブドウ栽培と醸造を経験があります。

ナチュラルワイン界期待の新人が造るメルローは、滑らかなで、どことなく癒されるような優しさがあり、思わず笑みがあふれるような味わいです。
ちょっと和みたい時やゆっくりと癒されたい時に是非お楽しみください。

ポルトガル担当バイヤーおすすめ【ポート コプケ ファイン トウニー】

世界遺産に登録されるワイン産地「ドウロ」は、斜面に切り拓かれた段々畑とその間を縫うように走るドウロ川が圧巻の風景です。
世界最古の原産地呼称が制定された歴史の長い産地であり、そのクオリティの高さには昔も今も世界中から敬意が払われます。

コプケは中でも歴史が古く、世界最古のポートワインハウスといわれています。
ソムリエやテイスターからの評価が高く、現地でも一目置かれる存在です。

トウニーポートは樽熟成を長くかけた滑らかなスタイル。口の中でほどけていくような甘さと、余韻の長さにうっとりします。
食事の終わりにワインだけで楽しんでも、デザートに合わせても◎。デザートならカスタードクリームのタルトやクレームブリュレなど、香ばしさのあるデザートと相性がよいです。

イベントや人との集まりが多いこの季節、ポートの甘さにうっとりと酔いしれながら、大切な人と大人な時間を過ごしませんか。

イタリア担当バイヤーおすすめ1【レ・マッキオーレ ボルゲリ・ロッソ】

透明感と深みが共存するとはこのこと。
イタリア最優秀ワイナリーに選ばれた生産者による情熱とノウハウがギュッと詰まったお手頃な1本!

世界に名をとどろかせるプレミアムワインが多数生まれる、イタリア トスカーナ州の銘醸地ボルゲリ。
今回ご紹介するレ・マッキオーレは、貴族が大半の土地を所有していたこの地で、土地の可能性を信じて地道にワイン造りを究めてきた農家のワイナリーです。

若くして亡くなった創設者の情熱を受け継いで、妻のチンツィアさんと家族が愛情をこめてワイン造りを続けています。

ボルゲリ・ロッソは、ワイナリーの名刺代わりとなる1本。
上級群よりお手頃ですが専用の区画が存在し、醸造もこのワインのためだけに行っている、実はかなりお得な逸品。

様々な区画で造られるボルゲリの代表品種をブレンドして造られため複雑みが増し、最もボルゲリらしさを表現したワインともいえます。

濃縮したベリーの果実感と、柔らかい口当たり。
華やかでありながら、透明感と深みが共存する、どこまでも「旨い」ワインです。

イタリア担当バイヤーおすすめ2【コローシ グリッロ アカシア】

果実味豊かなワインを生む地中海最大の島シチーリア。
コローシはシチーリアの豊かな自然に支えられ、高い熟成技術を用いて凝縮した果実味豊かなワインを造ります。
グリッロの新たな一面を感じられるのがこの「グリッロ アカシア」
グリッロ特有の華やかな香りとミネラル感と、アカシア樽熟成によるまろやかさやボリューム感が絶妙に混ざり合います。
この機会にぜひお試しください。

アメリカ担当バイヤーおすすめ 【 1924 バーボン・エイジド ダブル・ブラック カベルネ・ソーヴィニヨン】

来年2024年に創立100周年を迎えるカリフォルニアの老舗ワイナリー、デリカート・ファミリー・ヴィンヤーズ、その歴史は禁酒法時代のアメリカにまで遡ります。

当時のアメリカでは禁酒法制度が施行され、消費のための アルコール の製造、販売、輸送が禁止されていました。
そんな時代であっても、ひそかにワインは造られ、人々は隠れ酒場でワインに酔いしれ、街では密造酒を購入する術を持っていました。
その手段の一つが医者の診断書でした。アルコールに「バーボン」の文字の記載があると、薬として酒を入手する事が出来たのです。

今回ご紹介の1924 バーボン・エイジド ダブル・ブラック カベルネ・ソーヴィニヨンは、この禁酒法時代に造られたワインへのオマージュとして作られました。
ワイン名に冠せられた「ダブル・ブラック」は、樽で熟成されたバーボンの風味を想起させ、そのユニークなネーミング通り、カリフォルニアの上質なカベルネ・ソーヴィニョンがバーボン樽で熟成され、スパイシーで濃厚な味わいを生み出しています。禁酒法時代の精神と伝統が息づくこのワインは、100周年の節目に相応しい特別な一本と言えるでしょう。

日本担当バイヤーおすすめ【ミキノホトリ ルージュ】

モトックスとしては最初で最後のリリース!
減農薬栽培に拘った、余市町「三氣の辺」農園でブドウを丁寧に醸造しました。オーク樽で1年以上の長期熟成を経て、瓶詰されました。

農家さんがコンセプトにあったブドウ栽培を行っていたので、ワイナリーにとってはとても思い入れのあるワインです。
蔵から出荷される寂しさからリリースに時間が掛かった、という逸話も…

大切に磨いてきたラスト・ヴィンテージです。年末年始で家族・友人と特別な時間を過ごす機会も増える時期におすすめの一本です。

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