『ダミア』とは
スペインのカバで、モトックスが日本の輸入元をつとめている銘柄です。
生産しているのはカタルーニャに15世紀から続く家系で、代々地主としてブドウ畑を所有していたそうです。
60ヘクタールのブドウ畑はすべて自社畑で、土壌と品種によって22の区画に分かれています。地主さんであることもあり、すべて自社畑であることに強くこだわりを持っていらっしゃることがお話のいろんなところから伝わりました。
家族が代々住んでいる館は1637年竣工、現在使っているセラーも1908年に建てられたそうです。
(写真・左から)先祖がブドウ栽培を勉強した本のブドウ品種の説明の絵。当時は写真が無かったので絵と思われます/Human Towerという伝統的な競技。世界記録は10段で、ワインと並んで一家の伝統だそうです
1908年完成のセラー/畑の区画を示した図
60ヘクタールのブドウ畑
カバ用のブドウとしてはシャレロとマカベオがほとんどで、平均樹齢は15年~30年ほど。高めの標高を好むパレリャダはあまり植わっていません。以前は海の底だった石灰岩質の土壌で、石化した牡蠣の殻が今でも畑から見つかるそうです。
地下には熟成中のカバがギッシリ
地下セラーに熟成中のボトルがたくさん。通常熟成中のボトルは王冠を使って栓しますが、こちらでは王冠ではなくコルクが使われています。
7~8年ほどの長い熟成をする場合は、コルクのほうが適度に酸素を通して良い影響を与えてくれるので、「グランレゼルバ」クラス以上のワインは二次醗酵中でもコルクを使うことが多いとのこと。
動瓶を見せてくれました
なんと動瓶は手作業!!!ジャイロパレット(二次醗酵で発生する澱を自動で瓶口に集めてくれる機械)を使わずにおじさまが手作業で仕事していました。
適当に回しているように見えなくもなかったですが(失礼)、長年の経験で的確に回されているのだと思います!
今回訪問したカバのワイナリーすべてに共通していたのは、地下セラーに高くボトルを積み上げていたこと。日本人としては地震が心配になりますが…スペインでは地震は全くないそうです。
「ダミア」のワイン
『ダミア』はアルティーガ・フステル社を通じて日本に輸出されています。
ここまで読んでくださりありがとうございました。次回の訪問をお楽しみに!