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レポート

【世界のワイナリー見学④】スペイン / ディット・セリェール編

【世界のワイナリー見学④】スペイン / ディット・セリェール編

モトックスでは、世界中のワイナリーから厳選したワインをお客様にお届けするインポーターとして、ワインの魅力をより深く理解し、お客様に最高のワインをお届けするために、定期的にワイナリーを訪問しています。

今回は、スペインのワイナリーを訪問してまいりました。第四弾は『ディット・セリェール』をご紹介します

ディット・セリェールとは

ディット・セリェールは、スペインのモンサンに位置するワイナリーで、ナバーラ州(モンサンのあるカタルーニャ州の、となりのとなり)アスル・イ・ガランサのオーナーであるダニ・サンチェス氏によって2007年に設立された独自のプロジェクトです。

標高500メートルの美しい山間部で、自然環境を最大限に生かした有機栽培を実践しています。モンサンの特有のテロワールを活かし、ピュアで女性的なニュアンスのワインを生産し、北欧をはじめ世界中で注目を集めています。

ワイン好きな人なら月のラベルにかわいいコルクのワインでピンとくるのではないでしょうか。

スペイン
スペイン

Dit Celler

ディット・セリェール

Dit Celler

ナバーラのワイナリーからモンサンの畑に行く途中、スペインナンバー2の産地「プリオラート」の横を通りすぎました。
山に囲まれていて、段々畑が広がっている様子がわずかに見えました。

モンサンのセリェールの畑に到着

プリオラート同様にモンサンも乾燥したエリアです。
こちらも雨不足がペネデスほどではないにしろ深刻で、根の浅い若木には灌漑をしていて、下記のような感じでホースが通されていました。

》ペネデス地方のワイナリーはこちら:【世界のワイナリー見学①】スペイン / バルドリーナ編

その後山の中の道なき道をガンガン進み、開けた土地にも畑がありました。こちらは土壌の色が印象的で、隣り合っている畑なのに、パッと見ただけでかなり色が違っていて驚きました。

土壌が層になっている様子を横から見るとこんな感じです。

斜面を削った部分を見ると、下に行くほど赤色が濃くなっていく様子がわかります。地中も同じように層になっているかなり複雑な土壌だそうです。
白いのは石灰岩質、シャープな酸味をワインに加えてくれます。赤いのは酸化鉄。厚みのあるワインになるそうです。

この写真の山の向こうには地中海が広がっており、海からの風が吹きつけています。
この風が寒暖差を生み、盆地の地形であることも手伝って冷たい空気がモンサンの近辺にキープされ、寒暖差を大きくするそうです。

地形を考えると、乾燥しているのも納得ですね。山を越えるうちに海風にのる水分だけが奪われて乾燥した風が強く吹き付けてくる様子が想像できます。

ディット・セリェールのワイン

おまけ:ナバーラのランチをご紹介

ワイナリーに行く途中でランチをいただきました。
立ち寄ったのはナバーラ州のレストラン。ナバーラ州はスペイン国内でも、珍しい野菜が食べられていることで有名だそうです。

●左 Cardo(カルドン)
セロリのような繊維質な触感と淡泊な味わい。タコさんウィンナーのような形状をしていました。オリーブオイルを絡めたシンプルなサラダ。

●右 Borraja(ボラッハ)ソースで見えていないんですが、緑色の葉物野菜
小松菜とふきのとうの中間のような味わい。軽く茹でられて鮮やかな緑色でしたが、味わいはほうれん草のような葉っぱのグリーンな感じはあまりなく、淡泊ながら旨みがありました。

ほうれん草よりは小松菜っぽい感じです。和食でお浸しにしてもよさそうでした。

というわけで、次回はナバーラ州にあるアスル・イ・ガランサのワイナリーをご紹介します!お楽しみに。

ありがとニャ。

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