舞台『ベニスに死す』とは
舞台「ベニスに死す」は、ルキーノ・ヴィスコンティ監督の名作映画や、マーラーの感動的な名曲「アダージェット」からインスピレーションを得た作品です。この舞台は、映画に描かれたベニスの象徴的な美しさを、バレエとピアノのコラボレーションを通じて再構築し、観客に新たな芸術的体験を提供しました。未完成ながらも深い美を持つこの作品は、悲劇的な愛と失われゆく美の間で揺れ動く感情を巧みに表現しています。視覚的にも音楽的にも秀逸なこの舞台は、古典と現代の境界を越えた魅力的な作品となっています。
写真:manomayumi
出演者
西島数博 / DANCE
吉川隆弘 / PIANO
井脇幸江 / DANCE
風間自然 / DANCE
水島渓 / DANCE
山梨鐐平 / VOCAL Renaissance Lute
アンサンブルキャスト
Iwaki Ballet Company
Staff
構成台本 真矢ミキ
音楽監督 吉川隆弘
芸術監督・演出振付 西島数博
演出振付助手 梶谷拓郎
舞台美術 南志保
おすすめワインのご紹介
ワイン選びは、「ベニスに死す」に縁のあるイタリアヴェネト州の5種のワインをテイスティングし、お気に入りのワインを選んでいただきました。
テイスティングは稽古の合間に、西島数博さん・吉川隆弘さん・井脇幸江さんにしていただきました。皆さん、本当に真剣に、でも和やかに各々のお気に入りを選んでいただきました。一本一本をじっくり味わいながら、自分に合うワインを探す姿は、まるでプロのソムリエのようでした。今回選んでいただいたワインは、上演前にお客様にもお楽しみいただきました。
それでは、みなさんのおすすめワインをご紹介していきます。
西島数博さんおすすめワイン
ピエーヴェ・ヴェッキア
きりっと辛口なのにフルーツのような甘さもちょっとだけ感じる個性的な白ワインをおすすめ!
私が演じた音楽家アッシェンバッハも好みそう!キラキラ光る濃いイエローがベニスの風景にも似合います!
プロフィール
3歳よりクラシックバレエを始め、1990年に渡仏。1994~2005年、スターダンサーズバレエ団にて各公演の重要な役柄を踊る。ダンサーとして活躍するほか、多様な作品の演出や振付を手掛ける。
吉川隆弘さんおすすめワイン
ブリッラ! プロセッコ エクストラ・ドライ
イタリアを代表するスパークリングワイン、プロセッコを選びました。日本ではスパークリングワインといえばシャンパーニュが有名ですが、プロセッコはもっと身近な、日常的に楽しめるワインです。エクストラドライと聞くととても辛口、ということかと思ってしまいがちですが、少し甘めです。お酒が少し苦手な方にも楽しんでいただけるかもしれません。
プロフィール
1996年、東京藝術大学卒業。1999年、同大学院修士課程修了。同年、渡伊。国際ピアノコンクールにて優勝多数。現在はミラノを拠点に、ヨーロッパや日本でソロ、室内楽で活躍。
井脇幸江さんおすすめワイン
アモーレ・エテルノ オーガニック ロッソ
ワインは赤。香りも色も味わいも大好きな赤ワイン。でも私はグラスに1〜2杯ほどしか飲めないので、好きなワインに偏りがちでした。
今回選ばせていただいた「アモーレ・エテルノ オーガニック ロッソ」は、香りをかいだ瞬間に素敵な予感がしました。どこか懐かしい記憶に残るチェリーのような華やかな香り。口に含んでみるとフルボディながらまろやかで飲みやすく、甘くないのに甘味を感じるような、絶妙な味わいにキュンとしました。
生産されたのは「ロミオとジュリエット」の舞台となったヴェローナとの事。私もヴェローナはバレエの公演出演のために訪れた事もあり、バルコニーやジュリエット像にも触れた思い出の土地です。様々な意味でロマンティックで素敵な赤ワインとの出会いとなりました。ボトルの形も若い愛の形のよう。有機栽培のブドウを使っているのもまた、私の好みでした。
好みのワインとの出会いは、そう多くはありません。今回の『ベニスに死す』に出演するにあたり出会えたワイン。素敵な思い出がつくれそうです。
プロフィール
元東京バレエ団プリンシパル。退団後、2012年に IBC(Iwaki Ballet Company)を創立。芸術監督として後進の指導にあたり、創作活動を行いながら、現役ダンサーとしても活躍を続ける。
最後に
今回舞台「ベニスに死す」に協賛させていただき、舞台芸術とワインの融合による新たな文化体験を提供できたことを非常にうれしく思っています。これからも文化や芸術とワインを体験していただけるような機会を作っていければと考えています。
お気に入りワインを選んでいただいた西島数博さん・吉川隆弘さん・井脇幸江さん、ご協力いただきありがとうございました。
皆様も機会があればキャストのみなさんおすすめのワインを楽しんでいただけるとうれしいです。