サンペレグリノ
『サンペレグリノ』は現在、世界150ヵ国で愛されるミネラルウォーターです。
世界中で愛されているミネラルウォーターブランドはいくつかありますが、そのなかでも「ダイニング向け」と評されているのが特徴です。『ミシュラン』をはじめとするグルメ誌に掲載されるレストランや、イタリアレストランのみならずフレンチレストラン、アジアンレストラン、鮨の名店などでも提供され、食のプロに愛されています。
サンペレグリノの採水地
『サンペレグリノ』の故郷は北イタリアのロンバルディア州。ベルガモ県にある「サンペレグリノテルメ」という町です。山間にある交通の要所で、1800年代後半頃から「テルメ(=温泉)」スパリゾートと、貴族の社交の場として発展しました。サンペレグリノのラベルに描かれているのはその中心となった“カジノ”です。
現在では山間を流れる川の両側に歴史ある建物が立ち並ぶ静かな町。にぎやかさとは無縁で、夜は月あかりが美しく、早朝は水の流れる音と川から立ち昇る蒸気に鳥のさえずり。やがて学校に行く子供たちの元気な声が聞こえてくる。そんな昔ながらの情緒が残ります。
源泉の飲める蛇口があり、地元では生活の一部として愛されています。
サンペレグリノの成分と味わい
サンペレグリノテルメには、1500年代にレオナルド・ダヴィンチが水の効能を調査しに訪れたという逸話が残されています。カルシウムとマグネシウムを測る”硬度“は現在の数値で617mg/L(※天然のため実際の硬度は変動します)で、ミネラル豊富。炭酸が入れられているので軽やかに感じられるかもしれませんが、 “スティルウォーター“(炭酸のない状態)で飲むと、ミネラルをかなり強めに感じる事ができます。
サンペレグリノは「輝きながら立ち上る泡と、ほのかなミネラルのアロマ」が特徴です。
日本で一般的な軟水に比べ、カルシウムとマグネシウムを豊富に含みますので、口に含むと“骨格”を感じます。
硬度が低いミネラルウォーターは「ピュア」や「磨かれた」という言葉で、「すっきり」や「やさしい」味わいと表現されるのとは逆に、サンペレグリノは「ほのかな塩味」のある風味を味わえます。
あえて『強すぎない』炭酸
サンペレグリノは硬度のわりにかなり飲みやすいミネラルウォーターです。硬度の高い水を飲みやすくするためには炭酸を添加する方法が知られています。サンペレグリノではトスカーナ地方で採取された天然ガスを用いています。常に食事との相性を考えているため、炭酸を強くしすぎないのがサンペレグリノの伝統です。
“炭酸が強くないこと”は大事ポイントです。炭酸は強いほど爽快感が増しますが、食事やワインの風味による「口の中の余韻」を台無しにしてしまいます。また、冷えたものや炭酸の強いものが、人に味を感じにくくさせる効果は、炭酸ジュースにたくさんの砂糖が入れられてはじめて美味しく感じられることからもよくわかります。料理にとっては濃い味付けが求められるようになってしまうのです。
ラベルの星マークとその歴史
サンペレグリノのラベルやキャップにある赤い星は「信頼とクオリティの証」です。サンペレグリノは創業の1899年から販売されてきましたが、イタリア国内はもちろん早くから国外マーケットにも進出していきました。1920年にはアメリカで「世界のテーブルウォーター」として宣伝されるなど、世界で愛されるようになります。当時は品質の良いモノに星マークを付けるのが通例となっていて、赤い星マークが今にその名残を伝えています。
アクアパンナ
『アクアパンナ』はイタリア中部、トスカーナ州の「スカルペリア」という土地で採水されている非発泡性のミネラルウォーターです。「羽のようなかろやかさ」「ベルベットのような滑らかさ」と表現されるシンプルながら非常に均整の取れた、なめらかなミネラルウォーターです。
水源地と採水点
一般的に地殻変動によって隆起した地形では様々な種類の地層が見られます。しかしアクアパンナのような丘陵地にある水源では、シンプルな地層構成が多く見られます。
採水地周辺には山や川があるわけではなく、目に見えて湧き出す泉もありません。地表に噴き出す前の地下水を採取しているのでスカルペリアでは、水源は一切見えなくなっています。
EUの規則上、採水の際に水が空気に触れてはなりません。また、水源から2km以上離れてもいけません。人の出入りを厳重に制限された先には、採水点近くに水流を見られる場所が設けられていますが、ガラスで密閉されているため決して水に触れることはできません。※日本にはこのような法律はありません。
アクアパンナのミネラルと硬度
硬度は107mg/L。※天然のため実際の硬度は変動します。
ミネラルウォーターにはカルシウム&マグネシウム以外にもたくさんの要素があります。この「硬度」は飲みやすさに大きく影響するカルシウム、マグネシウムの値を計算式に当てはめて計算します。元々は生活上の住みやすさを測るための指標だったこともあり、ミネラルウォーターを、これだけで判断することはできません。ほかの要素も全体的なバランスやなめらかさ、後味と言ったものに影響しています。
ワインリストに載る水
アクアパンナは「羽のようなかろやかさ」「ベルベットのような滑らかさ」と表現されます。水の質が軽すぎると浸み込むようなトーンがあり、舌の上を転がる感覚がありません。逆に重すぎても心地よくありません。丁度良い重さのものは、滑らかに摩擦なく、まさにベルベットのようにスルスルと舌の上から喉を流れていきます。それが食事の際であれば、口の中の料理の風味をゆっくりと流してくれますので余韻が切れず長続きします。ワインをはじめとした飲料とも同調し、「水の味」が邪魔することなく味を活かしてくれるのです。「ワインリストに載る水」と言われる所以はそこにあると思います。
また、多くのシェフからの信頼を集めています。水に不快な臭いがしたり、硬度が高すぎて口に合わなかったりする場合、人の身体は不快感を覚えます。料理の作り手が意図した正しい味わいを感じてもらうのに、寄り添ってくれるからです。
サンペレグリノ、アクアパンナ(ガラス瓶)正規輸入品のラインナップ
繊細な味わいのミネラルウォーターを採水地そのままの味わいで楽しむために、モトックスが取り扱う正規品はガラス瓶の仕様となっています。