みなさまこんにちは。アラサー趣味人こと、ささみです。
だんだんとシリーズ化されつつあるシネマ×ワインのコラム、お楽しみいただけていますでしょうか。
ぜひ、これまでのコラムもチェックしていただけたら嬉しく思います。
突然ですがみなさま、ダンスはお好きですか? 私自身はあまり運動が得意ではないのですが、ダンスを見るのは大好きです。
近頃はバレエ鑑賞の魅力に気がついて、映像を見たり、バレエ音楽を聴いたり、特に愛するバレエ漫画、『SWAN』(有吉京子 著)を読み返したりしています。
せっかくなので『SWAN』もぜひおすすめさせていただきたいのですが、バレエダンサーたちの熱く胸を打つストーリーと、バレエに対する確かな知識、美麗極まるイラストと、語り始めたら止まりません。世界中のみなさんにおすすめして回りたい! と思ってしまうほどの名作です。
ダンスあり! 歌あり! ミュージカル映画は見どころ満載
余談はここまでにして、映画におけるダンスと言えば……、昔のミュージカル映画には、よくタップダンスのシーンが入っています。特にタップダンスは、映画好きの方にとってはおなじみかと思います。
現代でも、アカデミー賞作品賞など様々な賞を総なめにした映画『ラ・ラ・ランド』(デミアン・チャゼル、2016年)にもタップダンスが織り込まれているなど、目にする機会の多いダンスですね。
今回は、そのタップダンスがふんだんに盛り込まれた映画、『トップ・ハット』(マーク・サンドリッチ、1935年)と、この映画と一緒に楽しみたいボルドー産の赤ワイン、シャトー・ラ・カルドンヌをご紹介いたします。
ミュージカル映画史上伝説のカップル、フレッド・アステアとジンジャー・ロジャース
映画『トップ・ハット』は、ミュージカル映画史上伝説のカップルと称されるフレッド・アステアと、ジンジャー・ロジャースの二人が主演を務めた作品です。
この二人は、様々なミュージカル映画でカップルを組み、美しい愛の物語の数々を世に送り出しました。
(左:ジンジャー・ロジャース、右:フレッド・アステア)
物紳士的な風貌とおちゃめな笑顔が素敵なフレッド・アステアと、美しさと強さをあわせ持った風貌のジンジャー・ロジャース、どちらにも憧れてしまいます。 まさに、銀幕のスターといった格好良さです。
『トップ・ハット』の他にカップルを組んだ作品は、『艦隊を追って』、『有頂天時代』、『踊らん哉』などがありますので、見つけられた際はぜひご覧になってみてください。
フレッド・アステアとオードリー・ヘップバーンが共演したミュージカル、『パリの恋人』もおすすめです!
ロマンティック・コメディが大好き!
ロマンティック・コメディとは、映画のジャンルの一つです。
今回の『トップ・ハット』も、ロマンティック・コメディ映画にあたります。
典型的なものは、出会ったときは、お互いに良い印象ではなかったものの、一緒に過ごすうちにどんどんと惹かれていく…、といったストーリー。笑いあり、感動ありの非常に親しみやすい物語形式だと言えます。
王道の恋愛ドラマといった雰囲気の物語が多いのですが、冒頭にも書かせていただいた通り、少女漫画を読んで育った私には、このベタさがたまりません。
『トップ・ハット』においても、フレッド・アステア演じるジェリーと、ジンジャー・ロジャース演じるデイルのすれ違いの恋は必見です!
一度見たら忘れられないダンスシーン
ここまではストーリーをご説明してきましたが、歌あり、ダンスありのミュージカル映画、ダンスシーンのご紹介は外せません。
楽しいダンスシーンが多い今作でも、特に印象的なのは♪”Cheek to Cheek”の場面です。
フレッド・アステアが歌い、ジンジャー・ロジャースとペアで踊る一曲で、クラシカルな雰囲気のジャズ・ナンバーに仕上がっています。
(この時代のミュージカル映画に特徴的な、幾何学的なフォーメーションダンスを真上からのショットで見せるところも格好良い!)
「(きみと踊っているだけで)まるで天国にいるみたいだ」という冒頭の歌詞だけでもロマンティックで素敵ですが、メロディーも本当に素晴らしいナンバーです。 フレッド・アステアの甘い歌声はとろけるようで、聴けばすぐに耳がうっとりしてしまいます。
そして、この曲の後半のダンスシーンは黄金カップルの実力の見せ所。
カメラの長回しで、ワン・ショットに収められたダイナミックなダンスは、フレッド・アステアがこだわって何度も撮り直しをしたそうです。
ジンジャー・ロジャースが着ている美しい羽のドレスが、動くたびにふわふわと舞い、幻想的な雰囲気を作り出しています。
ミュージカル映画史上に燦然と輝くこのダンスシーンは、一度見たら忘れられません。
クラシカルな愛の物語に合わせたいワイン
さて、いよいよこの映画に合わせたいワインのご紹介です。 王道ラブストーリー、そして少し昔の映画…ということで、歴史あるシャトーが造るハートラベルのボルドー・ワイン、シャトー・ラ・カルドンヌはいかがでしょうか。
シャトー・ラ・カルドンヌは、メドック格付け1級シャトー、ラフィット・ロートシルトが所有していたこともある、17世紀から続く長い歴史を持つシャトーです。
現在は、シャトー・ランシュ・バージュで醸造長を務めた経歴のある、マガリ・ギュイヨン女史が醸造を手掛けています。
(写真右:マガリ・ギュイヨン氏)
メルロー50%、カベルネ・ソーヴィニヨン45%、カベルネ・フラン5%で造られるこのワインは、ボルドーらしい骨格のあるエレガントな酸やタンニンと、親しみやすい柔らかな果実味をあわせ持っています。
均整の取れた優雅な味わいは、まるでフレッド・アステア&ジンジャー・ロジャースのペアダンスのよう。 ほどよく熟成されたチーズ(ポン・レヴェックなんか素敵ですね!)や、レーズンバターなどをつまみながら、映画と一緒にゆったりと楽しみたいものです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
1935年公開と少し昔の映画でしたが、『トップ・ハット』、すれ違いにきゅんとくるラブコメディ・ミュージカルでした。ご興味を持っていただけましたでしょうか?
そして、長い歴史を持つシャトー・ラ・カルドンヌ、ラベルにハートがあしらわれた、エレガントな味わいのボルドー・ワインでした。見た目も素敵なので、プレゼントにもおすすめの1本です。
シネマ×ワイン、今回のマリアージュも、ぜひご一緒にお楽しみいただければ幸いです。
映画・ワイン 商品情報
映画
作品名:『トップ・ハット』
発売元:アイ・ヴィー・シー
価格:¥1,980
-
- フランス
-
赤
-
2013
Les Domaines C.G.R.
レ・ドメーヌ・セー・ジェー・エール
Chateau La Cardonne with Heart Label
シャトー・ラ・カルドンヌ (ハートラベル)
750ml, 3,200 yen
こちらの商品は現在取り扱いがございません