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ワインのフルボディとは?味のタイプ「ボディ」の種類と違いを徹底解説

ワインのフルボディとは?味のタイプ「ボディ」の種類と違いを徹底解説

ワインの用語で「フルボディ」「ミディアムボディ」「ライトボディ」という言葉を聞いたことはありませんか。「なんとなく知っているけど何が違うんだろう…」と思っている方も多いと思います。今回はその「ボディ」について、詳しくご説明いたします。

ワインの「ボディ」とは何か

「ボディ」はワインの味や風味のタイプを表現する時に使われる言葉です。味わいの「コク」や「重厚感」、「密度」、「渋味」、「ふくよかさ」などを表すために使われ、主に「赤ワイン」に用いられます。

ボディのタイプは大きく分けて3つ

「ボディ」は大きく分けてフルボディミディアムボディライトボディの3種類に分かれます。

フルボディは色合いが濃く渋味・酸味が豊富、ふくよかでコクのあるタイプ。
ライトボディは軽やかで淡い色をした渋味・酸味の少ないワイン。
ミディアムボディは、その中間のタイプです。

「ボディ」の基準や定義について

残念ながら、味のタイプにはっきりとした基準や定義はなく、「これを飲めばはっきり分かる!」「これをすれば理解できる!」というものではありません。ワインの生産者や販売会社などがそれぞれ独自の判断で決めていますので、人によって味の感じ方が違うかもしれません。

あくまでも感覚や味覚のイメージとしてとらえ、ワイン選びのヒントとして覚えておいてください。
では3つ の「ボディ」について詳しくお話していきます。

フルボディとは

特徴
渋味・酸が豊富。コクがあり、飲み応えがあり、味が複雑で重めのワイン。熟成に向くものも多いです。アルコール度数が高めのものが多くあり中には15%前後のものもあります。


非常に濃く、グラスを覗いても向こう側が透けて見えません。

こんな人におすすめ
「ガッツリした渋味たっぷり、ボリューム満点の濃いワインが大好き!」と言う方にはこのタイプがおすすめです。

ミディアムボディとは

特徴
コク、渋味などが軽すぎず、強すぎない、ライトボディとフルボディの中間タイプのワイン。


ライトボディよりやや濃いめの色になります。

こんな人におすすめ
「飲みやすすぎると物足りない。濃すぎると渋くて飲みづらい」という方にはミディアムがおすすめです。

ライトボディとは

特徴
フレッシュで渋味や酸味が強くなく若いうち(※)に飲むのが良いとされるもの。
※若いうち…ワインが造られてから、できるだけ早め
熟成させるより、早めに飲むほうがライトボディの良さであるフレッシュ感や果実の風味を楽しめます。


明るいものが多く、ワイングラスの向こう側が透けて見えます。

こんな人におすすめ
「軽やかな味わいで飲みやすいワインがいい」と言う方は、ライトボディがぴったりです。

ボディごとに相性のよい料理

各ボディの特徴がわかったところで、それぞれに合うお料理をご紹介していきましょう。ワインの楽しみ方の一つとしてぜひ参考になさってください。

フルボディに合う料理


濃いワインには濃い料理と相性が良いためフルボディのワインには脂っぽい料理や濃い味つけの料理がおすすめです。

【料理例】豚の角煮、ビーフシチュー、ラム料理、サラミ、パテなど

》アンコルクで販売中:サラミ

》アンコルクで販売中:パテ

ミディアムボディに合う料理


酸味や果実風味が心地よく程よいコクのミディアムボディは比較的さまざまな料理との相性がよいといえます。

【料理例】鶏肉のバルサミコ煮、牛すじのトマト煮込み、トマトソースパスタなど

》アンコルクで販売中:パスタソース

ライトボディに合う料理


フルボディとは対照的に、ライトボディの場合は軽い料理がおすすめです。

【料理例】鶏の手羽先、生ハム、甘口のドライフルーツ など

》アンコルクで販売中:生ハム

》アンコルクで販売中:ドライフルーツ

なお、ワインと料理を組み合わせることを「ペアリング」といいます。今回はお料理とワインのボリュームや濃さを合わせるペアリングをご紹介しました。ペアリング方法は様々ですので、興味のある方は以下の記事も参考にされてみてください。

「ボディ」に影響を与える要素

ではなぜワインによって重いものや軽いものという違いが出るのでしょうか。ボディを決めるのは、ワインのアルコール度数やブドウの品種といわれています。

アルコール度数


アルコール度数が高いものは「重い」、低いものは「軽い」と表現されることが多くあります。
しかしアルコール度数の低い赤ワインであっても、コクがあり、しっかりとした渋味を感じられるものであれば、フルボディと表現されるためアルコール度数の高いワインが必ずしもフルボディのワインというわけではないようです。

ブドウの品種


タンニンという渋み成分 を豊富に含むブドウ品種を使ったワインほど、フルボディと表現されやすい傾向があります。タンニンは ポリフェノールの一種でブドウの果皮や種子に多く含まれています。
タンニンが多いワインは、重厚感をもちます。熟成に耐える強さを持ち、熟成させることによって渋みはマイルドになります。そのため、タンニンが多い赤ワインはフルボディと表現されやすくなります。

白ワインやロゼワインに「ボディ」はあるの?

白ワインやロゼワインはというと、「ボディ」という表現をあまりせず、糖度の高さによってタイプを分けて『甘口』や『辛口』と表現されることが多いです。

生産者や販売会社などによって多少表現語句は異なりますが、糖度が一番高くて甘い『極甘口』から糖度が一番低い『極辛口』 まであり、糖度順の表現方法は

『極甘口』>『甘口』>『やや甘口』>『やや辛口』>『辛口』>『極辛口』

となります。

白ワインの「ボディ」について

白ワインやロゼワインにも「ボディ」は存在します。イメージだけでも覚えておくとワイン選びに役立ちますので少しご説明していきましょう。

フルボディの白ワイン



黄金色や麦わら色に近く非常に濃い色をしています。

特徴
ボリューム感があり複雑味のあるコクたっぷりのワインです。

ミディアムボディの白ワイン



ライトボディよりやや濃いイエロー

特徴
酸味や果実味、ボリューム感もより多くなります。

ライトボディの白ワイン


特徴
赤ワインと同じく、フレッシュな果実味がありとても飲みやすいタイプです。


透明に近く、緑がかったイエローや淡い黄色をしています。

並べてみると以下の通り。白ワインにもボディがあることがわかります。

おすすめフルボディのワイン5選

最後に、モトックスがおすすめするフルボディのワインをご紹介します。

シックス・エイト・ナイン ナパ・ヴァレー レッド


ジューシーな赤系果実が広がり、ブラックチェリーやワイルドベリー、リコリス等も層を成します。ソフトで甘いタンニンとスモークしたスパイス香を持つセクシーなフィニッシュが特徴です。

コレッツィオーネ・チンクアンタ +5


ワイナリー50周年を記念して造られ始めた特別なワイン。濃い赤紫色、ブラックベリーやプルーンの様な果実味、スパイス、バニラや甘草などのアクセント。滑らかで長い余韻が楽しめる。

  • Collezione 50
    イタリア
    イタリア
    • NV

    San Marzano vini S.p.A.

    サン・マルツァーノ

    Collezione 50

    コレッツィオーネ・チンクアンタ +5

    750ml, 3,000 yen

    こちらの商品は現在取り扱いがございません

パッショーネ・オーロ アパッシメント


樹上で過熟させ糖度・凝縮感を上げたブドウから造られるフルボディの赤ワイン。凝縮した果実、ドライフルーツのような香りがあり、ジューシーで濃厚な果実の余韻が広がります。

イル・プーモ プリミティーヴォ


スミレ、チェリーやプラムなどのアロマにバニラやローズマリーなどのハーブのニュアンス。豊かな果実味、ソフトなタンニンとバランスの良さが魅力の飲み心地のよい赤ワインです。

レ・マッキオーレ ボルゲリ・ロッソ


深みのある紫紅。カシスリキュール、濃縮したブルーベリーの果実香。柔らかい口当たり、ミネラルからくる旨みが強い。フレッシュさ香りの華やかさが際立つ赤ワインです。

  • Le Macchiole Bolgheri Rosso
    イタリア
    イタリア
    • 2020

    Azienda Agricola Le Macchiole

    アジィエンダ・アグリコーラ・レ・マッキオーレ

    Le Macchiole Bolgheri Rosso

    レ・マッキオーレ ボルゲリ・ロッソ

    750ml, 4,500 yen

    こちらの商品は現在取り扱いがございません

いかがでしたか。こちらを参考にいろいろなボディのワインにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
お店でワインを買うときや、レストランで注文するときに「これって何ボディですか?」「甘口ですか?辛口ですか?」と聞いてみるのも楽しいかもしれませんね。

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