ワインリストの読み方
レストランでのワイン選びの第一歩は、『ワインリスト』の読み方を理解することです。多くのレストランでワインリストは産地、品種、年代などでカテゴリー分けされています。これらの情報を理解すれば、自分の好みや興味に合ったワインを見つけやすくなるというわけです。
ワインリストの基本的な構成
ワインリストは通常、白ワイン、赤ワイン、ロゼワイン、スパークリングワインなどの大きなカテゴリーに分かれています。これらの中でさらに、産地やブドウの品種、時には生産者によって細分化されていることがあります。
▽ワインリスト例
価格帯の見極め方
ワインリストを見る際は、価格帯も重要な要素です。価格が高いからといって必ずしも自分の好みに合うわけではありません。予算内で最適な選択をすることが大切です。
ソムリエに相談する際のコツ
もし迷ったら、ソムリエやウェイターに相談しましょう。自分の好み(例えば、「フルーティーで軽い赤ワインが好き」というように)や、注文した料理を伝えることで、最適なワインを提案してもらえます。
ソムリエは、あなたが満足するワイン選びをサポートするためにいますので、遠慮せずに相談してみましょう。
ワインの注文方法
ソムリエへの注文の仕方
ワインを注文する際は、まずソムリエに声をかけ(またはかけられ)、ワイン選びについてのアドバイスを求めることが一般的です。ソムリエには、興味のあるワインや味の好みを明確に伝えると良いでしょう。また、特別な希望がある場合は、それも伝えます。
例えば、「この料理に合うワインで、予算は〇〇円以下でお願いします」と伝えることで、より適切な提案を考えてもらいやすくなります。
パーティーの人数に応じたワインの量の決め方
ワインはフルボトル1本で750mlで、2〜6人くらいで1本を共有するのが一般的です。大人数での食事の場合は、複数のボトルを注文するか、または異なるタイプのワインを楽しむことも考えましょう。また、各コースに合わせて異なるワインを楽しむ「ワインペアリング」を依頼するのも一つの方法です。
予算に合わせた選び方
ワインの選び方では予算が重要な要素となります。高価なワインが必ずしも良いワインとは限りませんので、予算内で最もコストパフォーマンスが高いと思われるワインを選ぶことが肝心です。ソムリエに予算を伝え、その範囲内でのおすすめを聞くのもいいでしょう。
ワインがテーブルに運ばれてきたら
ボトルの確認方法
ワインがテーブルに運ばれてきたら、まずはボトルを確認します。ソムリエが持ってきたワインが注文したものと同じかどうかをラベルで確認しましょう。高級なワインの場合はヴィンテージ(ブドウの収穫年)を確認することも大切です。注文と異なる場合は、遠慮なく指摘してください。
テイスティングのやり方と目的
ワインが適切であるかどうかを確かめるために、少量をテイスティングします(ホストテイスティング)。これは好みの味わいかどうかではなく、ワインが傷んでいないか(酸化やコルクの問題など)品質を確認するためです。テイスティングの際は、ワインの色、香り、味をゆっくりと楽しみながら評価します。
ワイングラス
ワインの種類によって適切なグラスが異なります。例えば、広い口のグラスは赤ワインの香りを引き立て、狭い口のグラスは白ワインやスパークリングワインの繊細な香りを閉じ込めるのに適しています。
レストランの場合はワインと一緒に適切なグラスが運ばれてきますのでお任せして問題ありません。
グラスの正しい持ち方
ワイングラスは脚(ステム)部分を持つのが正しいマナーです。手の熱がワインに直接伝わるのを防ぎ、最適な温度を保つことができるからです。グラスのボウル部分を持つと指紋が残り、ワインの色や輝きを楽しめなくなりますので注意しましょう。
ワインの楽しみ方
食事とのペアリングの基本
ワインと食事のペアリングは、それぞれの風味を高め合うことが目的です。例えば、重い料理にはボディのあるワインを、軽い料理には軽やかなワインを選ぶと良いでしょう。
ワインの温度とデキャンティング
ワインの種類によって適切な飲み頃温度は異なります。白ワインは6~14℃に冷やして、赤ワインは12~18℃くらいが望ましいです。また、『デキャンティング』でワインを空気に触れさせると、香りが開き、味わいをまろやかにすることができます。ソムリエが提案してくれる場合がありますので、知っておくとよいでしょう。
『スワリング』のやり方と目的
スワリングは、ワイングラスを軽く回してワインを空気に触れさせる動作です。ワインの香り成分を揮発させ、味わいをまろやかにします。
スワリングは特に香りが複雑で深いワインや、若いワインに効果的です。グラスの底でワインを軽く回すことにより、表面積が増え、空気と接触する量が増えて香りが立ちやすくなります。
ただし、勢いよくスワリングしてワインが飛び散らないように注意しましょう。
ワインの注ぎ方・継ぎ足し方
ワインのつぎ足しは、グラスの中のワインが完全に空になってからでもよいですが、減ってきたら足してあげるのがよいとされます。
ワインを注ぐ際はエチケット(ラベル)が見えるようにボトルをもち、ボトルがグラスの縁に触れないようにします。また、注ぐ量はグラスのふくらみが最も大きい部分までが目安です。過剰に注ぎすぎないように注意してください。
なお、ソムリエがいるレストランではソムリエがついでくれます。
注いでもらうときにグラスに手を触れず、テーブルに置いておくのがマナーです。
いかがでしたか。レストランでの次のワイン選びが、より楽しいものになることを願っています。