REPORT!トレンド最先端!世界中で楽しまれるロゼ
世界各国では、10年以上もロゼワインの消費が上がっており、フランスをはじめ、ヨーロッパ諸国を中心にロゼを飲むのはトレンド。
生産国によって品種も楽しみ方もそれぞれ。実際に世界中の人々がどのようにロゼワインを飲んでいるか、現地レポートを混ぜて、ロゼワインの魅力をご紹介いたします。
世界一のワイン大国フランスでは
世界の約1/3のロゼワインを生産するフランスでは、 ロゼの消費量が2002年以降急増、なんと白ワインを追い抜いたそう。
消費増加に伴い、輸出入も近年増加しており、国内のロゼが足りない事態も…。ロゼの世界的急成長を支えているのは20~30代前半の若い世代。
しかし、他国と比べて決定的に異なるのが“消費世代の幅広さ”。
フランスでは若い世代だけでなく、 老若男女問わず、幅広い世代でロゼに親しみが持たれています。
生産においても、消費においても世界一のロゼ大国といえるでしょう。
アメリカなどその他の国のロゼ事情
フランスと双璧をなすロゼ消費大国アメリカ (なんとこの2か国で世界の半数のロゼが消費されています)。
20~30代の女性たちの間で人気に火が付き、青空の下ロゼワインと音楽を楽しむピクニックイベントや、 クルージングパーティーなど各地で大規模なイベントが催されています。
もちろんドレスコードはピンク。ハイエンドなブランドやファッション誌も注目し、ロゼマーケットはファッショナブルに盛り上がっています。
日本でもソムリエを中心に人気急上昇中のロゼワイン
一方、日本では、1980年代に甘口~やや甘口のロゼが流行しました。
その後、辛口志向となった日本の市場で「ロゼ=甘口」のイメージは 根強く残り、その可愛らしいルックスからも「女性の飲み物」「初心者のワイン」などといった誤解を受け、敬遠されがちでした。
しかし、最近では海外での大ブームの影響や、実は生産の殆どが辛口であることなどが、徐々にソムリエなどワインに精通する方々の間でも広まってゆき、注目が高まっています。実はワインに詳しい人ほどロゼ好きの方が多い傾向も。
また、辛口のロゼは和洋中ジャンルを問わず食事との相性が抜群です。今やペアリングの新定番といえるでしょう。
トップレストランでは必ずといっていいほどオンリストされています。
今までの日本では桜の咲く“春”に注目されがちでしたが、フランスで定番の“夏にキリッと冷やしたロゼを爽やかに楽しむ”シーンも広まってきています。
四季折々のあらゆる食材や、様々な国の食文化を柔軟に取り入れる日本はまさに「美食の国!」そんな豊かな食生活を彩るものとしてロゼは今、大変注目されています。
(参考 :OIV Focus2015-The rose wine market-/閲覧日 2023.1.18/URL https://www.oiv.int/public/medias/3103/focus-2015-les-vins-roses-en.pdf)
フランス × ロゼワイン
フランス三大ロゼの一つ プロヴァンス・ロゼ【キュヴェ・マリー・クリスティーヌ プロヴァンス ロゼ】
南仏のニースやカンヌではヴァカンスに訪れる人々がカフェのテラスでキンキンに冷えたロゼを楽しみます。
フランスでは夏の定番として飲まれているロゼワインです。
▼他にもあります。フランスのロゼワイン。
イタリア × ロゼワイン
アペリティーヴォに最適な北イタリアのロゼスプマンテ【ピノ ロゼ】
アペリティーヴォ(食前酒) に最適な北イタリアのロゼスプマンテ。カジュアルに楽しむ辛口ロゼ。
生ハムやグリッシーニといただきます。現地では夕食前や仕事帰りにバールで待ち合わせて、スプマンテで乾杯します。
南イタリア・シチーリア 島の地ブドウで造るロゼ【フェウド・アランチョ ロザート】
海外セレブ御用達。リゾート地シチーリア島。ビーチでは冷えたロゼで乾杯!
ロゼワインは、地元の名産エビやトマトを使った地中海料理との相性抜群です。
チリ × ロゼワイン
イチゴのような チャーミングなロゼ【バルディビエソ ブリュット ロゼ】
新鮮なシーフードが豊富なチリ。冷えたロゼ スパークリングがオイスターやウニにぴったり。
現地での休日レジャーの定番はBBQ!爽やかなロゼワインでパーティー気分も盛り上がります。
スペイン × ロゼワイン
スペインでは一年中楽しまれているロゼワイン。
とくに夏の季節はバルセロナやサン・セバスチャンなどの海岸リゾート地で、ビーチや屋外で冷えたロゼワインを楽しみます。
オリーブ、ハム、チーズなどのタパスを合わせることも。
また、結婚式や誕生日、クリスマスなどの特別なイベントの際も飲まれており、多くの場面で楽しまれる人気のワインです。