ワイン産地といえば「フランス」「イタリア」が2台巨頭で有名ですが、ワインは様々な国で造られているお酒です。今回はポルトガルのワインについてご紹介します。
「ポルトガル」について
ポルトガルは南ヨーロッパのイベリア半島に位置し、大西洋に面した国です。
大航海時代にはインド航路を開き、16世紀には世界経済の中心地として繁栄しました。
日本ともゆかりがある国で、ポルトガルから種子島に鉄砲が伝来したと言われています。
現在のポルトガルはリスボンを首都とし、美しい街々をもつ温暖な気候の国となっています。
「ポルトガルワイン」といえば
有名なポルトガルワインといえば「ポートワイン」です。
世界三大酒精強化ワインのひとつと呼ばれています。
「ポート」というのは英語読みで、実際は「ポルト」。ワインの銘醸地ドウロ地区で生産されたワインがポルト市で熟成されることからその名がつきました。
ルビータイプのポートワインは輝くルビー色をしているため「ポルトガルの宝石」と称されています。
ちなみに、酒精強化ワイン「マデイラワイン」もポルトガル産です。
もっと知りたい「ポートワイン」
ドウロ川上流で栽培されたブドウを原料とした酒精強化ワインを「ポートワイン」と呼びます。同じ地域のスティルワインは「ドウロ」のDOP(原産地呼称)となります。
一般的なポートワインの分類は色で4種類に分けられています。
■ルビー・ポート:黒ブドウからつくられます。
■ホワイト・ポート:白ブドウからつくられます。
■トウニー・ポート:ルビー・ポートを樽で熟成させて黄褐色(トウニー)にします。
■ロゼ・ポート:フルーティーな早飲みタイプとされています。
アルコール度数は19度から22度で、保存性に優れています。
甘さの段階はエクストラ・ドライ(残糖量40g/L以下)からヴェリー・スウィート(残糖量130g/L以上)まで5段階あります。
香り高く、アルコールも高めなポートワインは、寒くなる季節にゆっくり飲みたくなる味わいです。
特にルビー・ポートは食後酒としてデザートと合わせると絶品!贅沢な時間を過ごせます。
スペシャルなポートワイン?
ポートワインの魅力はなんといっても熟成することで得られる、より深い味わいです。熟成年数によっても細かな規定が設定されています。
【ルビータイプ】
■ヴィンテージ・ポート:その年の作柄が優れたブドウを使用して熟成されたポートワイン。収穫から2年目の7月初めから3年目の6月までに濾過せずに瓶詰めされます。
■レイト・ボトルド・ヴィンテージ・ポート:ヴィンテージには達しないが、それに続くと思われる作柄のブドウを使用し、収穫から4年後の7月から6年目の年末までに瓶詰めされます。
【トウニータイプ】
■熟成年数表記トウニー・ポート:長い年月をかけて樽熟成することで色素が沈殿してトウニー色になったもの。ブドウは複数年をブレンド。平均熟成期間が表示され、10年、20年、30年、40年の4種類があります。
■コリェイタ:収穫年表示のポートで、収穫から7年後以降に瓶詰めされます。収穫年とともに瓶詰めの年も表示します。
【ホワイトタイプ】
■ライト・ドライ・ホワイト・ポート:白ブドウを使用し、低温発酵で通常のポートよりも長く発酵させます。そこにプランデーを添加し最低アルコール度数を16.5度以上にします。比較的辛口タイプの味わいです。
生産者をご紹介
いかがでしたか?ポルトガルワイン
今回はポルトガルの「ポートワイン」についてご紹介しました。
しかし!まだまだ魅力のポルトガルワインもあります!それはまた次の機会にご紹介したいと思います。
これから寒くなる季節、ポルトガルワインをぜひ楽しんでください。