熱燗とは
熱燗は、50℃以上に温めた日本酒のことです。
温めることで香りが立ち、味わいがまろやかになり、日本酒の旨みが引き出されます。寒い冬に体が温まるのも魅力の一つです。
そのため、寒い日にはもちろん、特別な行事やリラックスしたい夜のお供としても親しまれています。また、温度によって日本酒の個性が引き出されるため、自分好みの味わいを探す楽しみもあります。
燗酒（かんざけ）と熱燗の違い
燗酒（かんざけ）とは
温めた日本酒は「燗酒（かんざけ）」ともいいますが、熱燗との違いはご存じでしょうか。
「燗酒」は、 燗酒は温めた日本酒の総称で、「熱燗」はその中の一つです。
燗酒（かんざけ）の種類
燗酒は温度によって呼び方が異なり、それぞれの温度で異なる味わいを楽しめます。
| 温度帯 | 名称 | 特徴 |
|---|---|---|
| 30℃〜35℃ | 日向燗（ひなたかん） | ほんのり温かく、優しい味わい |
| 35℃〜40℃ | 人肌燗 | 体温に近い温かさで、まろやかな口当たり |
| 40℃〜45℃ | ぬる燗 | 旨味と香りが調和する |
| 45℃〜50℃ | 上燗（じょうかん） | やや高めの温度で、香りと味が引き締まる |
| 50℃〜55℃ | 熱燗 | 香りが広がり、味に力強さが加わる |
| 60℃以上 | 飛び切り燗 | 強い香りと濃厚な味わい |
燗酒におすすめの日本酒4選
伊乎乃 特別純米
優しいうま味がぬる燗にぴったりで、おでんとの相性が抜群です。家庭でも気軽に楽しめる一本。
龍勢 BAILA 新風辛口 生もと特別純米
強さのある旨味が特徴で、がっつり熱燗がおすすめ。濃い味の料理やチーズにもよく合います。
KAZAKIRI 特別純米
旨味がなめらかで穏やかな酸味が特徴。少し低めの温度で燗をつけると、その魅力が一層引き立ちます。
庵 備前雄町 無濾過特別純米
酸味が際立つ個性派。熱燗にすることで酸味がさらに際立ち、酸味好きにはたまらない一本です。
燗酒の作り方
燗酒を作るには、まず日本酒を徳利に注ぎ、湯煎で温めます。湯煎は沸騰したお湯ではなく、80℃程度のお湯を使うのがコツです。
目安の温度は以下の通りです
・日向燗（30℃〜35℃）：約2分
・ぬる燗（40℃〜45℃）：約3分
・熱燗（50℃〜55℃）：約4〜5分
・飛び切り燗（60℃以上）：5分以上
徳利がない場合は、陶磁器製のコップを代用することも可能です。
詳しくはこちらでご紹介しています。
いかがでしたか。熱燗は心も体もほっこり温めてくれる、寒い季節の癒しのお供です。お気に入りの一本を見つけて、ゆったりとした時間を楽しんでみてはいかがでしょうか？
