1. Home
  2. News
  3. チリ国内におけるボトル容器供給のひっ迫状況について

企業ニュース

チリ国内におけるボトル容器供給のひっ迫状況について

現在、新型コロナウイルス感染症等の影響で、チリ国内において、ボトル容器と、ボトル生産に使用する原料の供給が不安定になったため、一時的にスクリューキャップ瓶からコルク瓶に使用が変更になるなどの影響が発生していることについてお知らせいたします。

チリ国内の状況と、各生産者の状況は下記の通りです。

■チリ国内におけるガラスボトルの需要と逼迫原因について

ガラスボトルについては、引き続き国内外で幅広い業種(医薬品業界、アルコール飲料/非アルコール飲料等)で需要が拡大しています。
チリ国内にガラスボトルメーカーは3社しか存在せず、同3社の生産能力よりも各段に大きい需要がある状況です。
この大きな需要と限定的な生産能力がガラスボトルの逼迫を生み出しています。

・ガラス原料不足について

チリのガラスメーカーは、ガラスの主原料であるソーダと長石を輸入に頼っています。
価格は高止まり、納品遅延などは発生している状況ですが、同原料はある程度定期的に供給されるようになっています。

・コロナによる労働力不足について

コロナ感染防止の為、同時に働ける作業員の数/シフト数は大幅減の状態が続いています。
元々限定的な生産能力がさらに抑えられてしまっているのが現状です。

■各生産者の状況(2021年11月現在)

・ビーニャ・バルディビエソ

2019年10月に発生したデモ・暴動により、チリ国内のボトルの生産及び需要が大幅に減少。ボトル会社はチリ国内の在庫を減らし、ブラジル、アルゼンチン、ペルーに在庫を散らすようになりました。この状況に加え、コロナ及びロックダウンによる労働力の減少が発生。少ない在庫・生産能力で需要に対応しなくてはならなくなりました。

さらに2021年、チリ国内の小売でのアルコール飲料の需要が大幅に上昇(2020年比40%以上の増加)。この保有在庫の縮小、需要の拡大、労働力の減少に加えて、船積遅延によるボトル原料の輸入が滞り、現状に至っています。

現在、ボトル会社は最大限生産をしつつ、配分制を取っています。ワイナリーからボトル会社へ発注を行っても、その通りに入荷ができないのが現状です。

・ビニェードス・エラスリス・オバリェ

需要の拡大、特に包材欠品の懸念から各社が包材在庫を多く持とうと動き、発注が増加・集中しています。
加えて、世界的なボトルの原材料の不足が発生しています。エラスリス・オバリェでは外箱資材の供給が厳しくなっており、価格の高いものを購入せざるを得ない状況です。包材の供給状況によっては、出荷リードタイムに遅延が発生しています。

現在チリ国内3社から包材を購入していますが、同3社全てが在庫を売り越してしまっており、当面の間、安定した供給は見込めない状況。ボトルの供給の厳しさは増しています(2021年10月末時点)。

・ビーニャ・デル・ペドリガル

ペドリガルではボトル不足の状況を見据えて準備してきたものの、一部商品で既存ボトルでの供給が困難になったため、色違いのボトルで対応を行っています。

■一部商品の仕様変更について

以上の原因から、弊社取扱の輸入チリワインの一部において、ボトルの仕様変更が生じております。お客様におかれましては、仕様違いの商品が入荷してまいりますこと、改めてお詫び申し上げますとともに、今後も変わらぬお引き立てのほど、何卒宜しくお願い申し上げます。