- フランス プロヴァンス
シャトー・ド・ロムラード
Chateau de l'Aumerade
もとはフランス王室御用達。プロヴァンスの伝統を受け継ぐシャトー
もとはフランス王室御用達。プロヴァンスの伝統を受け継ぐシャトー
シャトーの創設は15世紀に遡り、18世紀まではフランスの王室御用達だったという名誉な歴史もあります。革命後シャトーはいくつかに分割され、時を経て1932年、一族の祖であるアンリ・ファーブル氏が所有、数十年に亘りワイナリーを運営し、現在は姪のカロリーヌ・ドゥメイ氏に亘りました。美しいボトルが魅力のロゼ、「マリー・クリスティーヌ」は数々の栄誉を受賞した1950年に造られた記念のワインです。
ワイナリーの祖、アンリ・ファーブル氏
この地方の農民の家系に生まれたアンリ・ファーブル氏は、第一次世界大戦に召集され一命を取り留めて故郷に帰還しました。そして生きることを考えたとき、ワインに情熱を捧げる決意をします。そして1920年、フランスで一番のワイン商になることを目指し妻とともに会社を設立。長い年月を費やし、プロヴァンスに6つのエステイトを購入していきました。プロヴァンスのワインを新しい時代に引継いでいくために情熱を捧げ、最後まで畑に出ていたといいます。
広大なセラーに最新の設備を導入
セラーの広さは3000㎡。常に16℃に温度管理されています。この広さでセラー全体が温度管理されていることは、稀なことです。設備も最新のものを導入しています。
18しかないクリュ・クラッセの一つ
シャトー・ド・ロムラードは、プロヴァンスのクリュ・クラッセの認定を受けています。
1955年、フランスの農務省がプロヴァンス地方で最も優れたワインを造る23のワイナリーを選んで与えたもので、今では18の造り手しかこの称号を持っていません。
ロゼ、白、赤の3種類を醸造、かつ品質の高いワインであることが選考の基準で、シャトーの品質の高さを物語っています。
ワイナリーの記念碑、マリー・クリスティーヌ
■祖父が愛した妻の名を取り、美しいボトルで仕上げた記念のワイン
「マリー・クリスティーヌ」は、ワイナリーの実績が認められ、数々の賞を受賞したことを記念して1950年に造られた特別なワインです。ワインの名前は、設立者の祖父アンリが愛した妻の名前から取り、ボトルのデザインは、孫娘のシャルロットが手がけたものです。アール・ヌーヴォーを愛した彼女がエミール・ガレの作品からヒントを得たもので、これはプロヴァンスで最初の“オリジナルボトル”として登録されました。
プロヴァンス初のオリジナルボトル