- スペイン その他
アルティーガ・フステル
Artiga Fustel
全ては飲み手のために!
スペイン各地の造り手と共同でオリジナルワインを生み出します
飲む人のためのワインを追求
アルティーガ・フステルは2002年、マルティー・ケール氏率いる若いながらもワイン業界での経験豊富な少数のチームによって、スペイン カタルーニャ地方のビラフランカ・デル・ペネデスで設立されました。マルティー・ケール氏は美食の都ニューヨークの高級レストラン「オレオール」でチーフ・ソムリエを努めるなかで「飲む人のニーズに合ったリーズナブルで高品質なワイン造り」を目指すようになりました。その夢を叶えるべく立ち上げたアルティーガ・フステルでは、スペイン国内の優れた造り手と協力して、伝統を活かしながらもモダンなスタイルのワイン造りを行っています。現在は本拠地のカタルーニャの他、カンポ・デ・ボルハ、ラ・マンチャ、アリカンテ、フミーリャ、リオハなど様々な地域でワインを生産しています。
熟成セラー
ワンランク上のデイリーワイン
アルティーガ・フステルのコンセプトは「モダンで、消費者にとって分かりやすい」ワインを造ること。つまり、目まぐるしく変化する活力に満ちた国際市場の需要にうまく合わせたワインを造りだすことを大切にしています。どのワインにおいても産地や地ブドウの特徴を引き出し、より良く表現することに焦点を当てています。また、スペインの豊かな自然やワイン造りの歴史に裏打ちされた「スペインらしさ」を損なわないよう、過度の抽出を避け、樽香を付け過ぎないように注意を払っています。スペインの固有品種を多く使うと同時に、どのワインにおいても、完熟し、かつ新鮮な果実のアロマがあり、滑らかで絹のような舌触りを持つワインを造り出すことを大切にしており、ワインの専門家からワイン愛好家まで幅広く、様々な飲み手に受け入れられるワインを目指しています。
プロだから辿り着いた「飲む人のためのワイン」
ニューヨークの高級レストラン「オレオール」でチーフ・ソムリエを努めたマルティー・ケール氏。プロとして経験を積むなかで、「スペインの良さを最大に引き出した、飲む人のためのワインを造りたい」と思うようになります。2002年、スペインのビラフランカ・デル・ペネデスに戻ったケール氏は志を同じくする若いスタッフと「アルティーガ・フステル」を立ち上げます。ワインの生産からパッケージデザインまで、顧客の声を聞きながら、クオリティに一切妥協のないコストパフォーマンスに優れたワインを造りだしています。
オーナー マルティー・ケール氏
スペインに恋した女性醸造家
アルティーガ・フステルの醸造を統括するのはスコットランド出身の女性醸造家パメラ・ゲッデス氏。パメラはスコットランドで微生物学を修め、ウイスキー業界で経験を積んだのち、1989年にオーストラリア バロッサ・ヴァレーのペンフォールド・ワインズで微生物学者としてワイン業界でのキャリアをスタートさせました。その後の15年間で、彼女は数々の世界的に名高いワイナリーで経験を積みました。そして偶然訪れたバルセロナに強烈に惹かれ、ここに永住することを決意。その後はスペインの主要なワイン生産者や世界のトップワイン輸入業者のコンサルティングも行い、ガルナッチャ、モナストレル、モスカテルなどの地品種を使って、スペイン各地で革新的なワインを造り出しました。2008年5月にアルティーガ・フステルの醸造家として新しいキャリアをスタートさせましたが、彼女の専門知識とグローバルな経験は、アルティーガ・フステルのワインの品質を飛躍的に向上させることになりました。
醸造家 パメラ・ゲッデス氏
<エルミータ・デ・サン・ロレンソ>アラゴン地方 カンポ・デ・ボルハD.O.
カンポ・デ・ボルハD.O.ではボデガス・ルベルテとパートナーシップを組みワインを造っています。ワイナリーはモンカヨ山近く、国立公園にもなっている場所にあり、この地域でも優れたテロワールを持つ産地として知られています。500年ほど前、地元の農民たちはモンカヨ山の側面に大きなカーヴ(洞窟)を掘り始めました。そこは年間を通して平均14℃という安定した気温が保たれているため、ワインの樽を保管するために使われていました。こうして掘られたカーヴのいくつかは、現在でも酷暑の夏の避難場所として活用されています。ボデガス・ルベルテでは、これらのカーヴを元々使われていたままの状態で、現在でもワインを熟成するために使用しています。山が分厚い壁となり、レセルバやグラン・レセルバを熟成させるには最適の環境となっています。
現在のボデガはカンポ・デ・ボルハD.O.が設立された同年の1978年に建設されました。設立者のルベルテ氏は25ヘクタールの畑にある古いブドウの樹でワインを造り始め、バルクワインとしてフランスやスペインの伝統産地に販売していました。しかし、その中で自分のワインが持つクオリティに気付き、自社で瓶詰めを行い自身のワインとして販売することを決意します。ルベルテ氏の揺るぎない情熱と信念により、彼のワインだけでなくカンポ・デ・ボルハという産地が優良産地として認知されるに至りました。
山の側面に掘られたカーヴ
<ダミア>カタルーニャ地方 カバD.O.
カタルーニャ地方では1637年から続く歴史あるワイナリーと提携し、高品質なカバ「ダミア」を生み出しています。ペネデスD.O.の中でも標高が高く、スペインでも洗練されたワインを産出するエリアとして知られるアルト・ペネデスの中心に位置するワイナリーで、1637年に地元の名家同士の結婚を機に生まれました。1968年、設立から約300年後にはワイナリー初のカバが生まれ、今日まで彼らの子孫によって継承されています。
ダミアに使用されるブドウの栽培には、殺虫剤や除草剤などの化学薬品は全く使われず、肥料の使用もしない、完全なオーガニックでブドウが栽培されています。品質に注力し続けられるよう、生産量は厳しく抑えられています。ブドウは全て手摘で収穫された後、さらに選果台で厳しく選別し、収穫されたブドウのうち高品質のブドウのみを選び抜きます(残りは近隣の生産者に販売されます)。こうして選別されたブドウは優しく圧搾され、モストフロールと呼ばれる第1搾汁のみがステンレスタンクにて18-20℃に管理されながら醗酵へと進みます。また、更なるこだわりとして完全手作業でのルミアージュ(動瓶)が挙げられます。地下セラーでは5人の根気強いベテラン職人たちが、一度に8分の1ずつ瓶を回転させる動瓶作業を約20日間続けます。今では機械が主流ですが、この骨の折れる作業を丁寧に行ってこそ生まれる品質をワイナリーは大切にしています。デゴルジュマンと門出のリキュールの添加は受注を受けてから行うことで、全てのボトルが最高のフレッシュさを保つよう配慮されています。
完全手作業で行われる動瓶
<ダミア>カタルーニャ地方 カバD.O. 人間の塔
ワイナリーはユネスコの無形文化遺産に登録されている「人間の塔」のチームリーダーを歴代努めてきました。「人間の塔」とはカタルーニャ地方の伝統的な行事です。チームには400人以上が所属しています。「人間の塔」は、まず塔の下部の基礎部分を慎重に作ることから始まります。チームリーダーは安全を優先して、組み上げを進める決定を下します。
人間の塔
<ダミア>カタルーニャ地方 カバD.O. 土壌特性
ワイナリーの土壌は石灰質で、はるか昔は海の底にあった土地のため、今でも牡蠣の貝殻などの化石が畑から出てくることがあります。ほとんどが砂や石灰で構成されており、素晴らしい品質のワインを造るのに適しています。また、家族経営により守られてきたブドウ樹は、平均樹齢15-30年。古いものでは樹齢70年のものまであります。
畑から見つかった貝殻の化石
<ダミア>カタルーニャ地方 カバD.O. シャレロへのこだわり
ワイナリーの製品には100%自社畑のブドウを使用。土壌特性や品種によって、60haの畑を22の区画に分けて管理しています。全生産量のうち、上質なブドウのみ(約75%)を自社ワインに使用し、他(約25%)は外部へ販売しています。
ペネデスで何百年にも亘り栽培されてきたこのユニークな品種は、ワイナリーにとっては代表的な品種です。ワイナリーの敷地には50年以上の樹齢を誇るブドウ樹もあります。白ワインに50%以上使用することで、熟成のポテンシャル、バランスのとれた酸味、フレッシュな味わいをワインに与えます。
シャレロ