世界遺産のブドウ畑、美しきテロワールを活かしたワイン造り

その景観の美しさと、ワイン造りの伝統と歴史が評価され、2007年にユネスコ文化遺産として登録されたラヴォー地区。急斜面にモザイク状に広がる段々畑をきめ細かく管理し、高品質なブドウを生産するのがピエール・リュック・レヴラです。サン・サフォランとデザレーの卓越したテロワールを活かし、その名声にふさわしいワインを造ることに人生を捧げる、まさに職人です。

レマン湖から望む美しき段々畑

2500万年の歴史が育んだ、石灰岩の大地

ラヴォー地方の土壌は約2500万年前に形成され、主に石灰岩を含むことが特徴です。

 

ローヌ川とレマン湖の位置を決定づけた断層は、アルプス山脈が地殻の褶曲によって隆起した際に生じました。氷河期の間、アルプスから運ばれてきた堆積物を蓄積しつつ、氷河の「削り取り」によって整えられたこの地形は、最後の氷河が後退した約1万5000年前から存在しています。

管理の行き届いた畑

急斜面に広がる10の異なる区画

ピエール・リュック・レヴラの所有するブドウ畑は、急斜面に分散しており、10の区画が数百メートル離れて広がっています。土壌の組成は微妙に異なり、各区画の特性に合わせて、ブドウの樹齢、植樹密度、短梢剪定、収穫時期の調整など、厳格に管理されています。

畑からの眺め