- スペイン バスク
ボデガ・チャコリ・レサバル
Bodega Txakoli Rezabal
名店ムガリツも愛用する
ゲタリアコ・チャコリナの伝統を育むワイナリー
家族経営のアットホームなワイナリー
海が一望できる斜面に畑を持つチャコリ・レサバルは、現在のオーナー、アンデル・レサバル氏とミレヤ・オシナガ夫妻によって1996年サラウツの地に設立された家族経営のワイナリーです。美しいワイナリーの建物は海からたった3kmの小高い丘にあり、ワイナリーを囲う斜面に植わるブドウは海風を受けて育ちます。チャコリ・レサバルはサラウツに11ha、サラウツから4kmの位置にあるゲタリアに4haの畑を所有しており、ゲタリアの自社畑には、現オーナーの両親の代に植えられた樹齢60年の古木も残っています。地域の伝統品種オンダラビ・スリとオンダラビ・ベルツァを栽培し、この地で何世紀にも渡って造られてきたチャコリを情熱と愛情を持って育んでいます。
美しくモダンなワイナリー
美食の街「サン・セバスチャン」に最も近いワイン産地
チャコリ・レサバルはチャコリが生まれる3つの原産地呼称のうち「ゲタリアコ・チャコリナD.O.」に位置しています。世界的に美食の街として有名で、多数のミシュラン星付きレストランを有する街「サン・セバスチャン」に最も近いワイン産地であり、海に面した畑で潮風を受けて育つブドウから、軽快で爽やかなスタイルのワインが造られます。海に近いため気候は穏やかですが、スペインの中でも雨が多く日照量が限られる地域であることから、ブドウは斜面に植えられることが多く、日本のブドウ畑にも見られるような「棚仕立て」で栽培されます。畑が斜面にあることで、ブドウは朝日を浴びて日照量を最大限確保できるとともに、水分が畑にたまることを防ぎ、更に西/北西から吹く冷たい風からブドウを守ることもできます。また、高さおよそ1.8メートルの棚仕立てで栽培することで、通気性を保ち、ブドウの房を湿気から守っています。土壌は基本的には砂質ですが、一部粘土質の地層や、第三紀(約6,500 万年~170 万年前)に形成された「フリッシュ層」と呼ばれる土壌も見られます。機械を使用することが難しいため、畑作業は基本的に全て手作業で丁寧に行われます。
伝統的な棚仕立て
チャコリの伝統的な地ブドウ品種
チャコリのエリアでは、地ブドウの「オンダラビ・スリ」と「オンダラビ・ベルツァ」が栽培されています。白ブドウであるオンダラビ・スリは、チャコリ全体の生産量の80%近くを占める主要品種で、樹勢が強く、色の濃い小粒の実をたくさん付けるブドウです。ワインには凝縮感と鋭い酸味、独特のアロマを与える役割を果たします。黒ブドウのオンダラビ・ベルツァはデリケートな品種で、チャコリ全体の生産量の約2-3%しか栽培されない貴重なブドウです。繊細なアロマを持ち、ワインに滑らかさと飲み心地の良さを与える品種です。チャコリ・レサバルでは、この伝統的な二つのブドウ品種のみを大切に育てています。
オンダラビ・スリ(左)、オンダラビ・ベルツァ(右)