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イタリア
イタリア カラーブリア

アジィエンダ・アグリコーラ セッラカヴァッロ

Azienda Agricola Serracavallo di Demetrio Stancati

知られざるブドウのフィネスに陶酔!
- 陸の孤島・カラーブリアの特異的な土地と歴史の創造 -

発掘しがいがあるマイナー品種「マリオッコ・ドルチェ」①

赤ワインに使用されているマリオッコ・ドルチェ種は、現在のカラーブリア州がギリシャの植民地だったころにギリシャから伝搬してきたとされています。中世には栽培が始まったとされており、その後絶滅が危惧されていましたが1980年代から復活してきました。現在ではコゼンツァ地区でも非常に重要な品種となり、造られるワインの基礎となる品種と言えます。ブレンドワイン、モノセパージュ両方のワインが造られます。ブドウの房は円錐形で、色味は紫がかった黒色。シノニム(異名)はアルヴィーノ・ネーロ、もしくはラクリマです。
出来上がるワインは濃いルビーレッド色。柔らかく熟した赤い果実、ドライフルーツのように甘く、スパイシーな香りが特徴となります。酸は穏やかです。ポリフェノール値が高いので長期熟成に適しており、木樽との相性も良い性質を持っているとも言われています。
 

発掘しがいがあるマイナー品種②「ペコレッロ」

白ワイン「ベジディエ」に使用されているペコレッロ種(Pecorello)は、カラーブリア州コゼンツァ地区で栽培されている土着品種です。現存する記録では1800年代からこのエリアの白ワイン用のブドウとして栽培リストに挙がっていました。ペコレッロのシノニム(異名)はペコリーノですが、アブルッツォ州で栽培されているペコリーノ種とは全く性質が異なり、カラーブリアでは一般的にブレンドワイン用の品種として育てられています。肥沃な土地を好む品種で、ブドウの房は粒が詰まっており、縦長。果実は濃い琥珀色をしており果皮は薄めです。出来上がるワインとしては淡い黄色からイエロー、ミネラル感がありシトラス系のアロマが感じられます。味わいはいきいきとしており、余韻は比較的長めです。

セッラカヴァッロの目指すワインとは

色んな食事に合わせられる、フードフレンドリーなワイン!

それはテロワールに対する敬意から生まれます。そんなセッラカヴァッロでは土着品種を中心にワインを造っていますが、国際品種も造っており、ワインにもブレンドされています。国際品種も作る主な理由は二つです。

1つ目の理由は、できるだけ様々な国の料理と合うワインを作るためです。オーナー夫妻は日々、料理との相性を研究しています。「カラーブリアのワインを世界中で飲んでもらいたい。」そんな熱い想いが多くの方に届くようにと栽培しています。

2つ目の理由は、彼らの造るワインを国際的に知ってもらうためです。

カラーブリアのワインは、土着品種のワインをはじめとして、まだ国際的に知名度が高くはありません。世界中のより多くの方にカラーブリアのワインを知ってもらうために国際品種をブレンドするなどしています。土着品種との素晴らしいブレンドワインを造るためにセラーでは最新式の設備や技術を使用するなど試行錯誤してワインが生まれています。