- オーストラリア タスマニア
フューチャー・パーフェクト・ワインズ
Future Perfect Wines
豪州の名門で数多くのキャリアを積んだワインメーカーが醸す念願のタスマニアブランド。
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- 28 Cordelia Crt Rosetta Tasmania AUSTRALIA 7010
タスマニア期待の新星ワインメーカー
2020年にタスマニアで期待の新人ワインメーカー「トーマス・ニュー氏」によって立ち上げられたプロジェクトです。彼はクイーンズランドで最初のブランド「ラ・プティ・モール」をリリース。その後、冷涼エリアの生産者を求めて、バス・フィリップ(ジーロング)、ステファノ・ルビアナ(タスマニア)、マック・フォーブ (ヤラ・ヴァレー)と現代のオーストラリアワインを語る上では欠かせない名門で醸造家としてキャリアを積みました。トーマス氏自身のアイデアを体現するため2019年にはヤラ・ヴァレーからタスマニアへと再度渡り、念願のワインブランドをスタートさせました。タスマニアワインを明確に表現できるように島の新しい生産者の一員として地域の個性をもたらすワイン造りを目指しております。
醸造家トーマス・ニュー氏とパートナーの友重マリさん
人的介入を抑えた(ロー・インターベーション)ワイン造り
ホバート北部の郊外にある小さなワイナリーを何名かとシェアしてワイン造りを行っております。フューチャー・パーフェクトのスタイルは「実直で素朴なワインメイキング」です。ワイナリーの一角には、数個の樽、バスケットプレス、いくつかのタンク、そしてワインポンプの代わりとなるフォークリフトがあるだけです。ワインは天然酵母で醗酵して、春の暖かい時期に発生する自然のMLFでゆっくりと醗酵を続けます。人的介入を抑えたシンプルなワイン造りを心掛けています。
樽は古いバリック(225L)が中心で、いくつか新しいパンチョン(500L)も混ざっています。ワインは重力によってのみ動かされ、清澄もろ過もせずに瓶詰めされます。
ブドウの調達は親交のある小規模な農家で行っています。フューチャー・パーフェクトはリリースされて間もなく生産量も少ないため、オーストラリア国内でも入手困難となっています。彼のファーストヴィンテージは、総生産量200函ケース以下ですが、今後は品種も増やして、様々なチャレンジをしていきます。
天然酵母で醗酵しているピノ・ノワール
タスマニアを表現するワインを目指して
現在、自社のブドウ畑はありませんが、栽培者と造り手の関係を楽しみながら、時間と場所を最大限に表現するために、密接なコミュニケーションを取りながらブドウを選定しています。(オーストラリアのスタイルとしては珍しくありません。)
フューチャー・パーフェクトがブドウを購入しているアッパー・ダーウェント・ヴァレーはタスマニアの州都ホバートから北にわずか1時間のところにあります。一貫した栽培条件が揃っていますが、独特の景観を持ち合わせており、孤立している場所にブドウ畑があることにトーマス氏の興味を引きました。何か特別なものを表現できる場所で面白いワインが造れる可能性を秘めていると直感的にここのブドウを使用しています。タスマニアはワイン生産の新興産地であり、特に今は環境が急速に変化しているため、発見することがたくさんあります。このことを念頭に置いて、トーマス氏は様々な可能性を常に探りながらチャレンジをすることが重要だと考えています。
アッパー・ダーウェント・ヴァレーの畑