生産者:ドメーヌ・シガラス
エーゲ海に浮かぶ、白い建物と青い屋根のコントラストが美しいサントリーニ島北部、イアの町近くに醸造所を構えるワイナリーは、醸造家であるパリス・シガラス氏によって設立。
当時甘口ワインが主流であったサントリーニ島において、いち早く辛口の赤ワインを生み出した造り手でもあります。
今日では、サントリーニ島の固有品種から卓越したワインを生み出し、世界各地のワインコンペティションで高い評価を獲得しています。
また、ニューヨークやロンドン、香港、シンガポール、シドニーなどの世界のワイン産業をリードする国々の著名なレストランやホテルでは、ギリシャ最高峰の白ワインとして「シガラス」社のアシルティコが提供されています。
アシルティコを育てる極限の環境
「アシルティコ」の特徴・8つのキーワード
■火山性の溶岩、砂質、軽い石
■強風
■強い日照量
■無灌溉
■バスケット仕立て(クルーラ)
■古代品種
■フィロキセラフリー
■古木
「アシルティコ」は、サントリーニ島の過酷な環境で育つ非常に希少で贅沢なブドウ品種です。火山性土壌、強い風、日差し、そして無灌溉での栽培により、1ヘクタールあたりの平均収量はわずか10hlと非常に低く、世界最小レベルの収量となります
クルーラ仕立て
非常に強い海風が吹くことから、ブドウ樹を守るためブドウ樹を低く仕立て、枝をらせん状に巻きバスケット型をした、世界で唯一の仕立て方法「クルーラ」でブドウを栽培します。
また、畑では一切灌漑は行わず、地中深くに蓄えられた雨水(冬季に降る)と成長期の朝露の湿気だけで育てるため、収穫できる量は極限に近く少なくなりますが、ブドウ樹は深く根を張り(30-40m)、凝縮したミネラル感に優れた質の高いブドウを育んでくれます。
フィロキセラフリーの畑
紀元前17世紀の大噴火で今の三日月状の島を形成したサントリーニ島。土壌は火山岩、軽石から構成され、砂の混じる大地には、マグネシウムと第一鉄を含む大小様々な岩と溶岩の堆積物が存在します。
粘土を含まない土壌は有機物も少なく、フィロキセラ被害はありません。このため、ブドウ樹は自根で栽培されてきました。この為、ブドウの根の平均樹齢は50年程。古いものだと250年以上前の根も存在します。
新たに植樹する際には、プロヴィナージュ(畑にあるブドウ樹の枝をそのまま土に埋める)方法で栽培がおこなわれます。
豊潤な果実味と高い酸 魚介類と最高の相性
非常に日照量が多く夏場は気温が35度まであがるため、アシルティコのアルコール度数は比較的高くなりますが、同時に高い酸度を持つ非常に珍しいブドウ品種です。
完熟した柑橘類や白桃、豊潤な蜂蜜の風味を持ちながらも、線が長く強い酸味がワインを引き締め、更には強いミネラルを感じさせる、気品溢れる味わいを生み出す点で、世界有数の高貴な白ブドウとして知られます。
魚介類との相性が非常に良いことから世界各国の一流レストランでオンリストされる人気のブドウ品種です。
ヴィンサント:平均収量僅か4-6hl/haは世界最小の極上贅沢ワイン
甘口ワイン「ヴィンサント」の起源がサントリーニ島にあるってご存知ですか?
アシルティコ種はサントリーニ島原産の地ブドウでアルコールは比較的高く、同時に高い酸度を持つ非常に珍しいブドウ品種です。長熟することで更にその魅力を発揮させる高貴なブドウ品種です。
辛口ワインは、完熟した柑橘類や白桃、豊潤な蜂蜜の風味を持ち、ミネラル感豊富な強い酸味を持つワインになります。
ヴィンサントは、収穫量がただでさえ少ないこのブドウを15-20日陰干し乾燥させます。この結果、1本(500ml)のワインを造るのに4kg(ドライワインの4倍以上)のブドウが必要になります。
法律で最低2年オーク樽の熟成が定められていますが、シガラスでは6年の熟成を行い、アシリティコの魅力を引き出します。この結果、質感はトロリとし、黄金色の深味のある濃厚な果実、熟成香、更には美しい酸溶け込んだ最高のハーモニーを生み出します。
ヴィンサントの起源はサントリーニ島に始まり、ヴェネチア商人がイタリアに広めました。太陽の恵み一杯に育った、真のヴィンサントの魅力をご堪能下さい。
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