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ワインのキホン

ワインのアルコール度数に注目!アルコール度数が高いワインと低いワインの違いとおすすめワイン

ワインのアルコール度数に注目!アルコール度数が高いワインと低いワインの違いとおすすめワイン

ワインにはたくさん種類があり、銘柄ごとにアルコール度数も様々です。そこで今回はワインのアルコール度数と他のお酒との比較、ワインのアルコール度数が異なる理由について解説いたしました。最後にソムリエ有資格者によるアルコール度数別のおすすめワインも紹介しておりますので是非ご自身にあったワインを探してみて下さい。

ワインのアルコール度数は?

ワインのアルコール度数は12%


厚生労働省の「日本健康21(アルコール)」によると、ワインのアルコール度数の目安は「12%」とされています。

他のお酒と比べるとビールのアルコール度数は5%、日本酒は15%なので意外と低いかもしれませんが、日本健康21では他にも、生活習慣病のリスクを高める量の目安として、「1日当たりの純アルコール摂取量が男性40g以上、女性20g以上」と記載があります。

アルコール20gをワインに置き換えると、グラス1.5杯程度(200ml)です。一般的なワインのフルボトルサイズは750mlなので、ワインを開けた場合はみなさんでシェアしたり、余った場合は保存したりして適度なアルコール摂取を心がけましょう。

参考:健康日本21(アルコール)/厚生労働省/閲覧日2022-10-11

参考:健康に配慮した飲酒に関するガイドライン /厚生労働省/閲覧日2024-2-22

赤ワインと白ワインアルコール度数


赤ワインと白ワインそれぞれのアルコール度数を当社取り扱いワインで調べてみたところ、赤ワインは平均13.59%、白ワインは平均12.73%でした。少しではありますが、赤ワインのアルコール度数が高い結果となりました。

参考)モトックスが取扱うワイン、赤ワイン1,821アイテム、白ワイン1,004アイテム
(2022年3月現在)の中から、アルコール添加している酒精強化ワインを除いたアイテムの平均。

ワインのアルコール度数の調べ方


ワインのアルコール度数はボトルのラベルに書かれています。書かれている場所に決まりはないので、表や裏を確認してアルコール度数をチェックしてみてください。

他のお酒のアルコール度数は?

他のお酒のアルコール度数はどれくらいでしょうか。まずお酒の基礎知識として、お酒は大きく分けて、醸造酒(じょうぞうしゅ)・蒸留酒(じょうりゅうしゅ)・混成酒(こんせいしゅ)の3種類に分かれます。それぞれのお酒について簡単に説明すると、

醸造酒(じょうぞうしゅ)


原料に酵母を入れてアルコール醗酵させて造られたお酒。蒸留などの作業を経ずに、基本的にアルコール醗酵させたままの状態で飲まれるものをいいます。

ワインはここに分類され、他のお酒にはビール、日本酒が挙げられます。アルコール度数は低く5~15%くらいで高いものでも20%くらいです。

あわせて読みたい:ワインとは?初心者にもわかりやすく解説!

<代表的なお酒>
ビール(大麦)、ワイン(ブドウ)、シードル(リンゴ)、日本酒(米)

蒸留酒(じょうりゅうしゅ)


醸造酒を蒸留して造ったお酒。蒸留工程では、醸造酒を加熱して蒸発させ、その蒸気を冷やすことで、アルコール分を中心とする成分を液体にして集めます。そのためアルコール度数は高く30%~60%、96%のものもあります。

<代表的なお酒>
ウィスキー(大麦)、ブランデー(ブドウ)、ジン、ウォッカ(穀物)、テキーラ(リュウゼツランの根)、ラム(サトウキビ)、焼酎(米・麦・芋など)

混成酒(こんせいしゅ)


醸造酒や蒸留酒に植物の種子や果実のエキスを加え、香料や糖分を加えてつくるお酒。

<代表的なお酒>
梅酒、リキュール、カクテル、コンビニで売られているチューハイやハイボール。みりんも混成酒に含まれます。

混成酒は、醸造酒や蒸留酒をベースに造られているので、アルコール度数を単純に比較することはできませんが、梅酒だと8~20%、リキュールは15~55%、みりんは12~15%くらいです。

それぞれのお酒を種類とアルコール度数にまとめると以下の通りです。

お酒 種類 目安のアルコール度数
ビール 醸造酒 5%
日本酒

15%

ワイン 12%
ウィスキー 蒸留酒 40%
ジン 40%
ブランデー 40~50%
ウォッカ 40%
テキーラ 35~55%
焼酎 20%
酎ハイ 混成酒 4~6%
ハイボール 5~9%
カクテル類 5%

 

ワインのアルコール度数はどうして違うのか

ワインのアルコール度数はブドウの糖度で変わる


ワインのアルコール度数は主に原料となるブドウの糖度に左右されます。ワインの製造工程にブドウ果汁に酵母を加える「アルコール醗酵」という工程があります。アルコール醗酵では、酵母が糖分を分解する際にアルコールと二酸化炭素を生成するのですが、やがて糖分がなくなると醗酵は止まります。ワインのもとになるブドウジュースの糖分多いほど、つまり糖度が高いほどアルコール度数が高くなります。

ブドウの糖度は何が影響しているのか

ブドウの糖度は主に品種・産地・収穫期で変わってきます。以下に詳しくお伝えします。

1.ブドウの品種

ブドウはワイン用、食用合わせて、世界に10,000種の品種があるといわれています。その中でも糖度の高い品種はアルコール度数が高くなりやすく、糖度が低い品種はアルコール度数が低くなりやすいといわれています。品種によりブドウの糖度は異なるため、これがアルコール度数の差となるのです。

比較的アルコールが高くなる傾向にあるブドウ品種は「シラー」や「ジンファンデル」です。濃くてパワフルな印象の赤ワイン品種で、アルコール度数15%を超えるワインもあります。
逆にアルコールが低くなる傾向にあるブドウ品種は「リースリング」や「甲州」があります。クリーンな印象の白ワイン品種で、アルコール度数は10%~13%のワインが多くなります。

2.ブドウの産地

ワインは産地ごとに味わいが異なるという魅力を持つお酒です。産地による日照時間や気候の違いがブドウの糖度に大きく関わるため、それがアルコール度数にも影響します。日照時間が長い地域は糖度が高くなり、日照時間の短い地域は糖度が低くなります。

例えば、アメリカのカリフォルニアは温暖で日差しが強いため、ブドウ果汁は凝縮され糖度が上がります。逆に日差しが少なく気温も低い地域であるドイツでは、ブドウの糖度は低くなります。

3.ブドウの収穫期

ブドウの収穫時期を遅らせるとブドウの糖度は高くなります。ブドウを通常の収穫時期よりも1週間以上遅らせる「遅摘み」という栽培手法があります。

収穫時期を遅らせることで糖度が上がるためそのブドウを使ったワインのアルコール度数は上がります。主に甘口ワインで多く行われる方法です。

ワインの醗酵期間でもアルコール度数は変化する

醗酵期間

ワインの醸造過程においてもアルコールの度数は変わります。アルコール度数は、醗酵が進行するにしたがって上昇していくため、醗酵期間が長い分だけアルコール度数が高くなります。

赤ワインの醸造はブドウの糖を最後までアルコール醗酵させてつくります。醗酵を止めないので比較的アルコールが高くなりやすくなります。白ワインは赤ワインよりも低温で醗酵させます。糖が残った状態で醗酵を止めるためアルコールが低くなります。

このように、ワインのアルコール度数はブドウの糖度、品種、産地、収穫時期、アルコールの醗酵期間と様々な要因が影響しています。

アルコール度数が高いワイン おすすめ6選

アルコール度数が高いワインは、果実の甘みや香りが強調されるため濃厚で豊かな味わいが特徴です。濃厚な肉料理やチーズ、焼き魚やグリル野菜などのしっかりとした味わいの料理と相性が良いです。
※アルコール度数は生産ロットによって変わる場合があります。

アルコール度数が高い赤ワイン

スリー・クヴェヴリ・テラスズセミ・スゥイート サペラヴィ No.7 (アルコール度数 17%前後)


シャトーヌフ・デュ・パプ キュヴェ・トラディション 赤 (アルコール度数 16%前後)


  • Chateauneuf-du-Pape Cuvee Tradition Rouge
    フランス
    フランス
    • 2020

    Domaine Font du Vent

    ドメーヌ・フォン・デュ・ヴァン

    Chateauneuf-du-Pape Cuvee Tradition Rouge

    シャトーヌフ・デュ・パプ キュヴェ・トラディション 赤

    750ml, 6,200 yen

    こちらの商品は現在取り扱いがございません

カンポ・デイ・ジーリ アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ (アルコール度数 16%前後)


アルコール度数が高い白ワイン

ピエーヴェ・ヴェッキア(アルコール度数 16%前後)


  • Pieve Vecchia I.G.T
    イタリア
    イタリア
    • 2019

    AZ. AGR. Fasoli Gino di Fasoli Amadio e Natalino

    ファゾーリ・ジーノ

    Pieve Vecchia I.G.T

    ピエーヴェ・ヴェッキア

    750ml, 3,700 yen

    こちらの商品は現在取り扱いがございません

ラ・カノペ ジュランソン・セックア(アルコール度数 15%前後)


サンタ・マッダレーナ ゲヴュルツトラミネール クレインステイン(アルコール度数 15.5%前後)


  • St. Maddalena Gewurztraminer Kleinstein
    イタリア
    イタリア
    • 2021

    Cantina Bolzano

    カンティーナ・ボルツァーノ

    St. Maddalena Gewurztraminer Kleinstein

    サンタ・マッダレーナ ゲヴュルツトラミネール クレインステイン

    750ml, 3,800 yen

    こちらの商品は現在取り扱いがございません

アルコール度数が低いワイン

アルコール度数が低いワインは、口当たりが軽く、さわやかな味わいが特徴です。軽めの料理や、あっさりした食べ物との相性が良いとされています。

食前酒として楽しむのもよいですし、白身魚や野菜料理、サラダなどに合わせることで、ワインの味わいがより引き立ちます。

ポコ ビアンコ/ロゼ(アルコール度数 3%)


もっとたくさん知りたい方はこちらでご紹介しています。

アルコール ゼロのワイン ピエール・ゼロ シリーズ

モトックスではワインからアルコールだけを除いたワインテイスト飲料も取り扱っております。

アルコールを飲まないと決めた日や、アルコールが強いお酒が苦手な方も楽しめるワインテイスト飲料です。

ピエール・ゼロ ブラン・ド・ブラン (アルコール度数 0%)


ピエール・ゼロ ロゼ スパークリング (アルコール度数 0%)


ピエール・ゼロ シャルドネ (アルコール度数 0%)


ピエール・ゼロ メルロー (アルコール度数 0%)


ピエール・ゼロ シニャチュール (アルコール度数 0.5%未満)


詳しく見る:ピエール・ゼロ -Pierre Zero-特設サイト

いかがでしたか。ワインのアルコール度数は様々な要因があり、味わいや特徴も異なります。参考にしていただき、自分の好みに合ったワイン選びをしてみてください。

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