- ニュージーランド サウス・アイランド
セレシン・エステイト
Seresin Estate Limited
「マールボロ」地区の自然派ワインのパイオニア的生産者
あの『ハリーポッター3』を手がけた映画監督が設立したニュージーランドビオのパイオニア
セレシン・エステイトは世界で最高峰のソーヴィニヨン・ブランの産地として名高いマールボロ地区に位置します。ワイナリー設立当初はこの一帯は家畜農家が点在するだけで、ブドウ栽培とは無縁の放牧地帯でした。しかし、この地はニュージーランドでも最も日照量が多く、長く伸びる山脈によって守られ、大自然の恩恵をいかんなく受けることのできる、ワイン造りにとって最高の環境だったのです。
ジャンシス・ロビンソンがNZのトップ4ワインの一つに名を上げたワイナリー
これまで多くの高い評価を受けてきたセレシン・エステイト。2009年にはジャンシス・ロビンソン氏がニュージーランドTOP4 生産者の一つに数え上げました。正真正銘ニュージーランド最高の造り手としてその地位を気付いてきましたが、世界的に高い評価を受けるようになった現在でも、他人の評価に翻弄されることなく、「テロワールを素直に表現した真っ直ぐなワイン」を目指す彼らの姿勢に変わりありません。
オーナー:マイケル・セレシン氏
「ハンドクラフト」ニュージーランドビオの先駆者
ワイナリーでは、創立当初から一貫して「ハンドクラフト=手作り」にこだわり、植物を「本来あるべき健康な土壌環境」におくことが非常に重要であるという考えのもと、大地が地球のリズムと地球環境に作用し合い、生物の滞在的な力を引き出すことのできる「ビオディナミ農法」を実践してきました。ラベルの手形はオーナーの手で、ハンドクラフトに対する蔵の姿勢を表現しています。
※オーガニック認定(Bio-Gro)
ビオディナミを取り入れるということ
ワイナリーではビオディナミを取り入れてから、
1. 大地の自然な作用である栄養分やミネラルの供給を妨げられることなく、ブドウ樹が生育
2. その健康状態の改善だけではなく、ワインのストラクチャーや凝縮したフレーバーなどにも目を見張る成果が現れるようになった
と言います。
決して流行やマーケティング目的でビオを取り入れているのではない証拠に、うみ出されるワインは人々を魅了し続け、同時に高い評価を獲得してきました。
若い造り手が集まる蔵
セレシンのワイン理論に賛同し、彼らのワインを愛する多くの若い醸造家や栽培家の卵たちがセレシン・エステイトの門を叩きます。毎年世界中から多くの若者がこの素晴らしいワイナリーで経験を重ねようと醸造チームに応募しています。
3つの異なる畑でブドウを栽培
セレシンは現在、マールボロ地方に微小気候の異なる3つの畑を所有します。
ワイナリーがある地区のホーム農園、オマカ・ヴァレーの麓に広がるラウポ・クリーク農園、そしてワイラウ谷の最西端に位置するタタウ農園です。
それぞれの異なるテロワールからうまれるブドウをブレンドしたワインや、単一畑からうまれるワインがあります。
■ホーム農園
・標高:60m
・土壌:ローム質の上に砂質が広がる土壌。粘土質の古くは川が流れていた地形で粘土の影響で適度に水分を吸収しながらも水はけが良い
・ブドウの特徴:骨格、複雑味を持ったアロマ豊かなワイン
・栽培品種:ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワール、シャルドネ、セミヨン、ピノ・グリ、ピノ・ブラン、ピノ・ムニエ、リースリング
■ラウポ・クリーク農園
・標高:130m
・土壌:オマカ谷の下に傾斜状に広がるリッチな粘土質土壌
・ブドウの特徴:高い酸とコーティングされたようなタンニンが特徴のエレガントなワイン
・栽培品種:ピノ・ノワール、シャルドネ、ゲヴュルツトラミネール、ピノ・グリ、セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリング、ヴィオニエ
■タタウ農園
・標高:70m
・土壌:古い川の跡地に広がる沖積土壌
・ブドウの特徴:骨格の整ったタンニンと凝縮されたアロマが特徴
・栽培品種:ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワール