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フランス
フランス シャンパーニュ

シャンパーニュ・ランソン

Champagne Lanson

ヴィクトリア女王も愛した、最も歴史あるシャンパーニュメゾンのひとつ。

1760年創業。歴史あるシャンパーニュハウス

1760年にランスで創業したランソンは、最も歴史あるシャンパーニュ・メゾンのひとつとして、その名を刻んでいます。創業以来ランソンは家族経営を軸とし、ブランドの価値を守り続けてきました。1937年には、ヴィクトール・ランソンが”ランソン・ブラックラベル・ブリュット(現在のランソン・ブラック・クリエイション)”を生み出します。その名は、ランソンの自由な精神を象徴し命名されました。

 

【年表】

 

1760|   ランスにて創業。最も古いシャンパーニュ・メゾンのひとつ。家族経営を軸として経営

1798|   マルタ十字をシンボルに採用する

1889|   エッフェル塔の完成式にて1883年ヴィンテージが提供される

1900|   ヴィクトリア女王より英国王室公式シャンパーニュの栄誉を授与

1937|   ブラック・ラベルの誕生(後のブラック・クリエイション)

1945|     アイゼンハワー将軍が第二次世界大戦の終結を祝して1933年ヴィンテージで乾杯

1952|   ランソンがロゼシャンパ―ニュを提供する最初のメゾンの一つになる

1971|     品質の革新の一環として新たなセラーを建設する

 

1976|   ヴィンテージ・コレクションの誕生

       └優れたヴィンテージを後世に引き継ぐためにストックすることを決意

1977|   ウィンブルドンのオフィシャルパートナーに採用

1979|   トップキュヴェであるノーブル・キュヴェ誕生(後のノーブル・シャンパーニュ)

2010|     設立250年を祝して、長年のパートナーとヴェルサイユ宮殿にて祝賀

2013|   エルヴェ・ダンタン氏がセラーマスターに就任

      └「シェ・ボワ」「クリュ別タンク」等の導入

      └「クリエイション・シリーズ」の導入

 

輝かしいパートナーシップ

パートナーシップ例

 

・1977年よりウィンブルドン・トーナメントの公式シャンパーニュ

・2016年よりドメーヌ・レ・クレイエールでのドレスコードが白のイベント(ソワレ・ブランシュ)の公式シャンパーニュ

 

また、1900年には英国史でも非常に重要なヴィクトリア女王より英国王室御用達の栄誉を授与されるなど、英国王室に愛されてきた実績も名声を高めています。

*英国王室御用達のリストは毎年更新されます。

情熱と創造性を持つワインメーカー

ワインメーカーであるエルヴェ・ダンタン氏は、1965年にマルヌにワイン生産者の息子として生まれました。ボルドー、アルザス、ブルゴーニュ等のフランスの産地とアメリカで経験を重ね、1991年にはわずか25歳でシャンパーニュメゾンのワインメーカーに就任。その後シャンパ―ニュ・ワインメーカーとして22年のキャリアを積みます。

2013年よりランソンのチームに在籍し、その後最高醸造責任者に就任しています。


ダンタン氏はランソンの伝統を尊重しながらも、シャイ・ボワ、区画管理タンク、最新式の圧搾機の導入など多大な設備投資ともに新たな技術の導入を進めました。


ダンタン氏は、フレッシュさと活力を兼ね備えたエレガントなワイン造りに情熱を注いでいます。これらの特性がランソンのシャンパーニュに独特の魅力をもたらし、贈り物や特別な瞬間を共有するための一杯として、特別な存在となっています。各ボトルにあしらわれたランソン・クロスは、この情熱と哲学を象徴し、一貫した品質と伝統を体現しています。



ワインメーカー エルヴェ・ダンタン氏 ワインメーカー エルヴェ・ダンタン氏

Interview_エルヴェ・ダンタン氏【ランソン・ワインメーカー】

ランソンのユニークな個性とスタイルはどのようにして生まれるのでしょうか

 

HD) まず、ランソンのワインを個性を象徴するのは、フレッシュでエレガントなスタイルだと言えるでしょう。これは、厳選されたブドウ、高品質なリザーブワイン、長期熟成、そしてノン・マロラクティック醗酵を用いた伝統的な醸造法の組み合わせによるものです。ランソンはワインにフレッシュさと活力をもたらすこの醸造法を伝統的に守ってきました。極少数のメゾンしかこの方法を採用しておらず、私たちはこの独自のアプローチを守り続けていることを誇りとしています。また、高品質なリザーヴワインがランソンのスタイルに独自の風味と品格を付与しています。ランソンはシャンパーニュでも屈指のヴィンテージコレクションを有しています。ランソンのレゼルヴワインは、まさに長い歴史と遺産が紡がれた結晶なのです。

 

様々な革新をもたらされましたが、これまでの成果と今後の取り組みを教えてください。

(HD) 2014年以降、多くの成果を達成しました。例えば、設備の更新、区画ごとの単一醸造、優良生産者からのブドウ調達などです。また、現在は自社畑及びパートナー栽培家ともに有機栽培への取り組みを強化しています。また、リザーブワインのコレクションの充実化も重要です。現在は1998年から2018年までのワインがあり、主にプルミエクリュやグランクリュから厳選されたものです。この非常に貴重なコレクションを、私たちは誇りと敬意をもって扱っています。私の役割は、セラーに常に20年分のリザーブワインを確保することです。
 

ワイナリーロゴ「ランソン・クロス」

特徴的なシンボルにはランソンの伝統と歴史が詰まっています。メゾンの創設者の息子は、1048年に創設された世界最古の慈善団体であるマルタ騎士団の一員でした。このような背景から1798年からメゾンのロゴとしてマルタ十字を採用。再デザインを経て現在では「ランソン・クロス」と呼ばれ、自由な精神、優しさ、ホスピタリティの象徴とされています。

ブランドテーマ:A FRESH TOUCH OF LOVE

 

ワイナリーテーマ:

A FRESH TOUCH OF LOVE

 

テロワールや人々に対する愛を大切にし、その愛を常に新鮮な気持ちで育み続けることが重要です。ランソンは、その“愛の更新”をテーマにしたシャンパーニュであり、“FRESH”という言葉には、ノン・マロラクティック発酵によって生まれるランソン独自のフレッシュな味わいが込められています。

 

 

 

 

シャンパ―ニュ・ランソンは、素晴らしいシャンパーニュを生み出し、提供するために大方針を掲げています。 

 

《メゾンの宣言》

 

シャンパーニュ・ランソンは、常に細やかな配慮を大切にしています。

常に新鮮な視点を持ち、愛を育むことを忘れません。

なぜなら、愛は常に新たにされることで、永続するからです。

 

1760年以来、私たちは伝統的な栽培と醸造のスタイルを守り続けてきました。

同時にシャンパーニュのテロワールへの深い愛情を、代々受け継いできました。

 

貴重なブドウを輝かせることで、その価値が生まれ、

パートナーとの絆を大切にしながら、その価値は次へと受け継がれていきます。

そして、一口飲むたびに、かけがえのないひとときが甦ります。

 

シャンパーニュ・ランソンは、常に新鮮な心と前向きな姿勢で、

クリエイティビティに向けて手を伸ばし続けています。

 

ワイン情報の透明性

 

ランソンはシャンパーニュにおける情報の透明性のパイオニアです。2009年には他メゾンに先駆けてデゴルジュマン日を裏ラベルに記載。今では非常に詳細なテクニカル情報を各国のパートナーを通じて提供しています。2023年には情報の透明性を体現する取り組みの一つとして“クリエイション・シリーズ” を開始。スタンダードキュヴェにもQRコードを通じて収穫年の情報や産地情報など非常に細かい情報を提供しています。これは、ワインへの自信と飲み手への配慮、そして真摯な姿勢を表しています。

 

 

(QRコードでの情報公開の例)

 

・哲学やスタイル

・ブドウ品種構成

・ブドウ収穫エリア詳細

・ベースワインの特徴

・収獲年ワイン/レゼルヴワインの比率

・レゼルヴワインのより詳細

・マロラクティック醗酵の割合

・熟成期間

・ドサージュの量

 

ブラック・クリエイションの裏ラベル ブラック・クリエイションの裏ラベル

260年以上の歴史と信頼が齎す高品質なブドウ

 

何世代にもわたって続く、生産者との非常に強い歴史的関係

 
ランソンは、長い歴史の中で何世代にもわたる生産者との深い関係を築いてきました。これにより高品質なブドウの供給を得ると同時に、品質管理に関わる密なコミュニケーションを可能にします。エルヴェ・ダンタン氏を含むランソンのチームが、栽培プロセス、品質管理、収穫管理のマネジメントに深くかかわっています。ランソンの長い歴史と信頼こそが、ランソンのブドウ供給における最大の強みなのです。
 
 

グラン・クリュとプルミエ・クリュが50%

 

ランソンは、およそ100のクリュからの供給を受けていますが、グラン・クリュとプルミエ・クリュがその50%を締めます。なんと、スタンダード・キュヴェでもグラン・クリュとプルミエ・クリュを50%使用しており、シャンパーニュでも屈指の高い比率を誇ります。

 
 
栽培家のサステナビリティ支援組合を設立した初のメゾン
 
ランソンは、栽培家の持続可能なブドウ栽培(VDC/HEV認証)への移行を積極的に支援するたのめ共同組合を設立した初のシャンパーニュ メゾンです。専任の部門を通じて、技術設備や人的リソースに関する支援・アドバイスを提供し、さらに財政的な援助も行っています。パートナー栽培家の支援活動が地球や未来の世代にとっても大きな貢献となると確信しています。
 

 

 

最新型のプレス機を有する4つのプレスハウス

4つのプレスハウスはブドウの品質維持の為、畑からの輸送時間がなるべく少ない場所に配置されています。そして、圧搾は非常に丁寧に繊細行われます。2023年には、更なる低圧搾汁を可能にする最新型の圧搾機も導入されました。

 

4つのプレスハウスの位置

トレパイユ(モンターニュ・ド・ランス)

ヴェルズネー(モンターニュ・ド・ランス)

ディジー(ヴァレ・ド・ラ・マルヌ)

ロシュ・シュル・ウルス(オーブ)

 

10年で一新された最新鋭の設備【55もの単一区画別タンク】

この10年間で、多大な投資が行われ、クオリティはさらに高みへと導かれています。

 

区画別のステンレスタンク

 

2014年に一新された醗酵ルームではグラン・クリュとプルミエ・クリュを中心に55ものクリュ別に管理されています。それぞれが繊細に管理され、より正確なブレンドと品質の更なる向上、そして情報の透明化にもつながっています。また、最も優れたクリュは個別に醸造され、その個性が表現されます。

10年で一新された最新鋭の設備【シェ・ボワ(木樽貯蔵庫)】

「シェ・ボワ」(木樽貯蔵庫)

 

2014年より新たに導入された施設で、今ではシャンパ―ニュで最も美しいシェ・ボワの一つと称されます。

ランソンのリザーブワインの一部は最良のオーク樽で熟成されます。これにより、柔らかく微かなクリーミーさを持つ仕上がりになります。樽の産地・メーカーなど最良のものを最適な条件で選別し、ワインの品質向上に寄与しています。

 

樽にも非常に拘り、3つのメーカー(セギュイ・モロー、ラドゥー、ヴィカード)、3つのエリアの森林(アルゴンヌ、モンターニュ・ド・ランス、ラリエ)のものを使用し、ブレンドにさらなる複雑さとポテンシャルを与えています。

熟成:広大な地下セラーでの長期熟成

恵まれた環境の広大な地下セラー

 
ランソンが有する4つのカーヴの歴史は非常に長く、最古のエリアは1880年に設立されました。これらのカーヴでは、年間を通して温度12℃、湿度90%がキープされ、シャンパーニュの保管に非常に恵まれた環境が提供されています。全てのカーヴの長さを合わせると全長7km,容量は2000万本にもなります。
 
シャンパーニュ屈指のヴィンテージ・コレクション
 
広大なセラーには1904年まで遡るヴィンテージコレクションが眠っており、間違いなくシャンパーニュ地方でも最高のものの一つです。これらは、どんな歴史書よりも物語を語る存在であり、ランソンの洗練されたヴィンテージ造りの技術を完璧に体現しています。
 

「ノン・マロラクティック製法」によるユニークなスタイル


シャンパ―ニュでは、ブドウの酸を和らげ飲みやすくするマロラクティック醗酵が主流ですが、シャンパ―ニュ・ランソンでは殆ど行われません。

└ノン・ヴィンテージ・シャンパーニュで最大25%/ヴィンテージ・シャンパ―ニュは0%

 

この「ノン・マロラクティック製法」が、フレッシュさとピュアな果実味が際立つ、きりっとしたスタイルを生み出します。

これは他のメゾンと比較した際に、非常にユニークなスタイルとなるのです。

また、製法上綺麗な酸が保持される為、長期熟成を可能にします。

 


「ノン・マロラクティック製法」という特異的な製法に加えて、下記の要素がシャンパ―ニュ・ランソンをユニークなものにしています。

 


1,シャンパーニュ地域でも最高と称される多彩なクリュコレクション

  └年によって異なりますが、約250種類ものベースワインがあります。(ピノ・ノワール約130、シャルドネ約90、ムニエ約30)

 

2,豊富なリザーブワインのストック

  └2023年から2003年まで、合計80種類ものリザーブワインコレクション*2024年時点 

3,セラーでの長期熟成


これらににより、エレガンス・フレッシュさを持ちながらも、複雑性が付与された個性が際立つシャンパーニュが生まれるのです。

セラーでの熟成期間

珠玉のシャンパーニュ・コレクション

 2020年、設立260周年を記念してランソンはポートフォリオとラベルデザインの一新を行いました。また、2023年にはスタンダードキュヴェである“ブラック・ラベル”と“ロゼ・ラベル”を、更なる品質改革と情報の透明性を目的に”ブラック・クリエイション“、”ロゼ・クリエイション“という新名称でリリース致しました

 

 

《コア・レンジ》

 ~ランソンのスタイルを体現したスタンダードアイテム~

 

 ■ランソン ブラック クリエイション ブリュット

   《特級&1級畑比率50%程度/ マロラクティック醗酵比率25%以下 / 最低熟成期間4年》

 ■ランソン ロゼ クリエイション ブリュット

          《特級&1級畑比率50%程度/ マロラクティック醗酵比率25%以下 / 最低熟成期間3年》

 ■ランソン ホワイト・ラベル セック

          《特級&1級畑比率50%程度/ マロラクティック醗酵比率25%以下 / 最低熟成期間4年》

 

《レア&エクセプショナル・レンジ》

 ~ランソンの技術や経験が詰まった上級~

 

 ■ランソン ブラン・ド・ブラン ブリュット

          《特級&1級畑比率70%程度/ マロラクティック醗酵比率25%以下 / 最低熟成期間5年》

 ■ランソン ヴィンテージ ブリュット

         《特級&1級畑比率100%/ マロラクティック醗酵比率0% / 最低熟成期間9年》


《プレステージ・レンジ》

 ~ランソンの全てが表現された最上級~


 ■ランソン ノーブル・シャンパーニュ ブリュット

        《特級畑のみ/ マロラクティック醗酵比率0% / 最低熟成期間15年》

 ■ランソン ノーブル・シャンパーニュ ブラン・ド・ブラン

        《特級畑のみ/ マロラクティック醗酵比率0% / 最低熟成期間15年》

情報の透明性と品質追及へのさらなる挑戦「クリエイション」

 

シャンパーニュ・ランソンが大切にする情報の透明性を追求する新たな試みとして、ワイナリーの象徴ともいえるノン・ヴィンテージの2アイテムのコンセプトが、2024年から一新されています。

 

 ■ランソン ブラック クリエイション ブリュット(旧:ブラックラベル・ブリュット)

 ■ランソン ロゼ クリエイション ブリュット(旧:ロゼラベル・ブリュット)

 

ノン・ヴィンテージ・シャンパーニュは、リザーヴワインがブレンドされるため、情報が不透明になりがちです。

しかし、「クリエイション」はその課題に挑みました。

 

 

クリエイションは、通常隠れてしまうベースワインの収穫年の特徴を引き出し、その年の個性やブレンドの詳細など、すべての情報を公開しています。収穫年の違いは、ラベルの横に表示される数字で示され、ファーストリリースからのブレンド回数を表しています。

 

例)ブラック クリエイション ブリュット 258

└創業の1760年から数えて、「258回目の収穫年(=2018年)をベースワインとしている」

 

さらに、パーペチュアル・リザーヴがブレンドされることで、シャンパーニュに深みと複雑性が加わります。

 

クリエイションに関する詳細情報は、ラベルのQRコードを読み取ることで、誰でも簡単にアクセスできます。