ポルトガル
ポルトガル ドゥリエンセ

コプケ

Kopke

1638年創業!世界最古のポートワインハウス

時を紡ぐ職人たち

コプケの創業は古く1638年、長いポートワインの歴史のなかでも「最古のポートワインハウス」として知られています。物語は1630年代にドイツ人実業家、ニコラウ・コプケがハンザ同盟の総領事としてリスボンに駐在したところから始まります。もともとは故郷のハンブルグにポートワインを輸出し始めたのがきっかけとなり、やがて父クリスチャンと共にコプケブランドを立ち上げました。1780年代になるとドウロ地域の畑を購入し、いち早く自社でワインを造りを始めました。ポートワインが徐々に人気を博し、ビジネスの中核を担うようになる中で、コプケはワインの生産から船積までを自社一貫して行うモデルを構築し、革新的な存在となりました。

 

歴史深いコプケにはまた、時の遺産である古酒の潤沢なライブラリーが未来の世代へと大切に保管されて、飲み手を一層楽しませてくれます。

 

”ドウロ渓谷。それは時間のみが築き得る場所。コプケで働く私たちはこの類まれなる時を扱う手工芸人です。ここで行われるあらゆる仕事は、長い時が築いた経験、知識、情熱という名の遺産によって、いっそう素晴らしいものとなるのです。”

最高ランクの畑「キンタ・デ・サン・ルイース」

キンタ・デ・サン・ルイースはコプケのワインが誕生する畑であり、最も品質の良いブドウを産出するとされるシマ・コルゴの中でも、ピニョン近隣のサブリジョン、ハイ・コルゴに位置しています。ポートの畑は風向きや土壌、標高など様々な点から評価された総合点でAからFランクまで存在しますが、Aランクの畑が多く存在するのが「キンタ・デ・サン・ルイース」です。総面積は125ヘクタールで、畑には数多くの古木があり、一本一本丹念に手入れされています。地理的にも多くの利点がありますが、渓谷の急な斜面は川面70メートルから尾根までの600メートルに至り、広範囲にブドウを植樹することができます。テロワールの多様性はとてつもなく、ここがコプケワインの揺りかごであり、引き継ぐべき遺産そのものなのです。

サステーナブルなワイン生産者のお手本

コプケの最大の挑戦は畑に持続的な農法を反映させることです。地域の環境を保全するために除草剤の使用を減らし、生物多様性を向上することに努めています。自社畑のブドウ樹の間には多くの土着の植物が植わっていますが、この自然の芝生は水不足を回避すると同時に、虫の住処を造ることで土地の多様性を高めています。これらの動植物が長く生きられるように、畑は徹底的に観察、管理されています。

 

1本1本手作業で刻印された貴重なボトル

コプケのポートワインシリーズのボトルに書かれている文字は、なんと1本1本手作業で刻印されています。ここにも歴史あるポートワインハウスのこだわりが反映されています。