- スペイン ガリシア
アデガス・ギマロ
Adegas Guimaro
ガリシア地方の秘境
リベイラ・サクラで育まれるスペインワインの宝石
ガリシア地方の秘境リベイラ・サクラD.O.
ガリシア州内陸部のミーニョ川とシル川沿いに位置する生産地。深い渓谷の断崖のような急斜面に段々畑が点在しており、ドイツのモーゼルより険しい急斜面も存在します。その圧巻の風景は美しくも、同時にブドウ栽培には大変な危険を伴う産地でもあります。リベイラ(=川岸)サクラ(=聖なる)という名が示す通り、古くから修道院を中心としたブドウ栽培とワイン造りが行われており、花崗岩とスレートから成る土壌が特徴的です。地ブドウのメンシアを主体とした赤ワインや、ゴデーリョから造られる白ワインで知られています。
渓谷を縫うように川が流れる圧巻の風景
リベイラ・サクラを注目産地に押し上げた立役者
現オーナーのペドロ・ロドリゲス氏で5代目となる家族経営のワイナリー。ペドロは、スペインのトップワイン醸造家のひとりラウル・ペレス氏に見込まれ2003年からその教えを受けました。ラウルと共に生み出したワイン「エル・ペカド2005」が初ヴィンテージにしてワイン・アドヴォケイト98点を獲得。同じく2007VTが再びWA98点を獲得し「その霊妙なアロマはラ・ターシュの偉大なヴィンテージを想わせる」と大絶賛されたことで、リベイラ・サクラを注目産地に押し上げ、一躍スペインを代表するワインメーカーとして世界に名を轟かせました。アデガス・ギマロはシル川沿いのアマンディ地区に畑を持ち、最大斜度85度にも及ぶ切り立った急斜面でブドウを育てています。畑での作業や収穫はまさに命がけで、収穫は畑に架けられた昇降式のトロッコを使用して行います。古いものでは1910年にまで遡る古木を所有しており、リベイラ・サクラに昔から残る伝統的な混植の畑から、つやがあり滑らかで凝縮感に富んだ素晴らしい品質のワインを生み出しています。
最大斜度85度に及ぶ断崖の畑