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ランブルスコとは

ランブルスコは、イタリアの「食の都」エミリア・ロマーニャ州の特産品。赤いスパークリングワインとして知られています。赤いスパークリングワインは世界的にめずらしく、弱発泡性で通常のスパークリングワインより炭酸が弱め。おだやかで心地よい泡を感じることができます。ロゼや白もあり、それぞれに甘口から辛口までとラインナップが豊富です。

ランブルスコの種類

ランブルスコには赤・ロゼ・白の製造が認められています。実際に生産されている大部分は赤で90%ほど。ついでロゼが8%、白は2%です。3色それぞれに甘口~辛口まで種類があります。「フリッツァンテ」と呼ばれる弱発泡性ワインがほとんどですが、通常のスパークリングワインと変わらない炭酸を含んだ「スプマンテ」に該当する銘柄もあります。

セッコ、アマービレ、ドルチェなど表記の意味

ランブルスコは辛口~甘口までの味のタイプがいくつかあります。
タイプはラベルを見てわかるようになっています。

ランブルスコの味のタイプとラベル
辛さ ラベル
辛口 Secco(セッコ)
Asciutto(アシュット)
やや辛口 Semi Secco(セミ・セッコ)
Abboccato(アッボッカート)
やや甘口 Amabile(アマービレ)
甘口 Dolce(ドルチェ)

Dolce(ドルチェ)のボトル1本(750ml※)を飲んだ場合に摂取する砂糖の量は、500mlのペットボトルジュースと同じくらいになります。辛口の場合(Secco)だとその1/5以下です。※糖分50g/L相当で計算。Dolceには糖分45g/L以上で分類されます。

ランブルスコの産地、
エミリア・ロマーニャについて

ランブルスコが造られるイタリア中部エミリア・ロマーニャ州は「食の都」と呼ばれ、私たち日本人がイメージするイタリア料理でおなじみ。ボロネーゼソース、ラザニア、パルミジャーノ・レッジャーノチーズ、パルマ産生ハム、バルサミコ酢などの料理や食材の数々がうまれる場所。ランブルスコはそんな文化の地方で食中酒として親しまれてきました。

ランブルスコに用いられるブドウ品種

ランブルスコはランブルスコ種というブドウ品種から造られます。複数の亜種があり19世紀末には56種類のランブルスコ品種がありました。そのうちの約半分を白ブドウが占めていましたが、現在の主力は6種類の黒ブドウ品種です。

人気の理由 その1
「味わいたくなる、赤さ」

スパークリングワインはシャンパーニュ(シャンパン)に代表されるような白かロゼが一般的です。ランブルスコは赤とロゼを主力にしているのが魅力的なところです。イチゴやラズベリーなどフルーティな赤果実のアロマと心地よい泡、甘口から辛口まで様々なタイプがあり、幅広い飲み手を楽しませてくれます。赤ワインではありますが、渋みは控えめでブドウ本来の果実味をストレートに感じて頂けるため、赤ワインを初めて飲む方にもおすすめです。

人気の理由 その2
「ジャンルを超える、おおらかさ」

ランブルスコはトマトやチーズとの相性が良く、イタリア料理全般とよく合います。酸味やタンニン、炭酸は口のなかをすっきりと整えてくれるため、甘辛い味付けの料理とも楽しめます。だからBBQやお好み焼きと合わせても、おいしいです。ほかにもスパイシーなエスニック料理や中華でも大丈夫です。さあ、皆さんもさまざまな料理とご一緒に。