- フランス ブルゴーニュ
クロ・デュ・ムーラン・オー・モワーヌ
Clos du Moulin Aux Moines
2つの畑を単独所有し、ビオディナミを実践する期待の新世代
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- 21190 Auxey-Duresses
10世紀に修道僧によって発見された神秘的な区画を「再発見」
ワイナリー名にもなっている「クロ・デュ・ムーラン・オー・モワーヌ」はクリュニー派修道僧によって発見された歴史的かつ神秘的な区画。クリュニーの修道院が所有していたこの不思議な区画は、その後962年から6世紀にわたって、シトー派の修道僧によって耕作を続けられていました。僧侶によって大切に守られていたこのユニークな土地はコート・ド・ボーヌの丘に挟まれた中心部に位置しています。
2008年にこの神秘的な土地を「再発見」することで新たな夢がスタートしました。
現在はオークセイ・デュレスを本拠地とし、ポマール・モンテリーなどの畑を所有しており、ビオロジックとビオディナミの実践をしています。
962年から6世紀に渡り修道僧によって守られていたドメーヌ
「ボーヌのトップ」を目指す、期待の新世代
2018年にオーナーとなったロラン氏は、歴史的な土地の神秘を尊重しつつも、着任早々積極的な設備投資を行うなど、品質の向上に情熱をささげています。ビオディナミおよびビオロジックが実践される健康的な古木の畑と、情熱を持った醸造チームによって、品質の高い自然派ワインが生み出されています。
オーナー:エリック・ロラン氏
リーデル社が選ぶ、6つの素晴らしきドメーヌに選出!
2012年5月、リーデル社が発表する新・ブルゴーニュグラスのプロモーション・トリップがあり、リーデル社が選ぶ「6つの素晴らしいドメーヌ」が訪問先に選ばれました。
クロ・デュ・ムーラン・オー・モワーヌは設立間もないドメーヌとして唯一選出!!
その際、その他に選出された顔ぶれはなんと、エティエンヌ・ソゼ、ルイ・ジャド、アルベール・ビショー、ジョセフ・ドルーアン、メオ・カミュゼといったスターたち!
現地で既に高い注目を集める期待の新世代、日本初紹介です!
新星ドメーヌとして快挙
ビオディナミを実践し、テロワールを尊重
ワイナリーではビオロジック・ビオディナミを実践しています。これはジョルダン・アンドリュー氏の考えに基づくポリシーで、巡り合った神秘的な土地のテロワールをしっかりと表現したいとの想いから。
地中に生息する微生物の働きや土質を尊重しており、特に人工的な介入をあまり行わず、自然に任せるべき点は任せています。またこのワイナリーでは人口酵母を使用していません。さらに除草剤の使用も行わないため、手入れには非常な手間がかかります。
土壌の手入れについては、すべて手作業で行い、パーセルごとに馬を使っての耕作を行い、土に空気を含ませるように柔らかく深く耕作を行っています。
畑仕事には徹底してこだわります
自然を尊重した醸造、15世紀から続くカーヴで熟成
【醸造】
醸造所内では、手摘みにて収穫され18キロの籠にて運ばれてきたブドウを、振動式の選果台にて選別を行い、その後はさらに手作業にて選別を行う。ヴィンテージによって異なるが、除梗を100%行う年と、そうでない年があります。
その後、8日から10日の間、低温前浸漬を行い、低温発酵にて最大限にアロマを保存するように心がけています。
アルコール醗酵は、8日から12日間の間で行われ、場合によっては酵母の動きにより長くなることもあります。
低温前醗酵の際、果汁の温度は高くなることもあるが、これは色を抽出するためのものであり、これもヴィンテージによります。
醸造は木製タンクによって行われるが、アペラシオンによってはコンクリートタンクやステンレスタンクで行うこともあります。優しくピジャージュを行い、ルモンタージュを空気に触れさせながら行う場合と、空気に触れさせないで行う場合とがある。すべての醸造タンクは一日2回ティスティングをおこない、ラボにて分析をし、他に人工的に手を加えるか否かを検討しています。
基本は、テロワールを尊重したワイン作り、といえます。
【熟成】
15世紀に建設された貯蔵庫を所有しています。アペラシオンにもよりますが、10から22か月もの間、ワインは熟成されることになります。
湿度と温度とのバランスがとれているこのカーヴは、1000年もの間、僧侶が使っていたわけで、それは偶然ではなく、必然であったに違いありません。
新樽比率はアペラシオンにもよりますが、20%から33%あたりで、樽は常に最良のものを求めて5社のメーカーから厳選しています。
10世紀から続く神秘的なオークセイ・デュレスの単独所有畑、「ムーラン・オー・モワーヌ」
ドメーヌを代表する単独所有畑、「ムーラン・オー・モワーヌ」。
わずか3ha弱の土地ですが、様々な表情を持つ神秘的な区画といえます。
1650年に建設されたワイナリーの建物の一部である教会には、500個にも上るつがいの鳩の巣があり、その長い歴史を物語っています。
また区画内には小川も流れており、ブルゴーニュの畑としてユニークな景観を呈しています。
粘土石灰質の土壌をもち、現在のブドウは1950年代に植えられた古木。非常にアロマティックで複雑性のあるワインを産み出します。
ムルソーとの境界に位置する
ポマール1級の単独所有畑 「クロ・オルジュロ」
ワイナリーで所有する単独所有畑のうちの一つ。ポマール プルミエ・クリュ「レ・ソシーユ」内にある小区画で標高310mに位置し、南東向き、常に日が当たる傾斜に位置する好条件の畑です。
1ヘクタール強の面積でポマールでも名声高い畑「クロ・オルジュロ」は、1831年に出版された本にも記載があるほど歴史のある畑で、その中で「ポマールで最も価値のある畑の一つ」と表現されています。
エプノの畑の上に位置し、レ・ペゾロルとル・クロ・デ・ムーシュの間に位置します。
この畑の3分の1程度のブドウは1921年に植えられた古木で、肉厚かつ上質な果実味を堪能することができます。
標高310mに位置する畑
わずか0.22ha、1000本強のみの限定生産アリゴテ「レ・ファ」
1945年に完全に植え替えられたパーセルで、ポマール上部の森の近郊に植えられた畑。
樹齢70年にものぼる古木が多く、彼らの所有する畑でも一番冷涼のため、収穫は一番最後に行われます。
わずかに0.22haのみを所有するため、生産量は1000本強しかない、限定生産のアリゴテです。
ポマールに位置する畑から造られる贅沢なピノ・ノワール「オースレ」
「オー・スレ」はポマールのコミューンに位置する畑で、シャトー・ド・ポマールの前に位置しています。
ポマールの中では低地になっており、この地域では特に素晴らしい条件を備えた畑として知られています。樹齢40年ほどの樹が植えられており、生産量はわずかに5000本未満という限定生産のピノ・ノワール。
3つの区画が素晴らしいバランスを奏でる「ポマール・ヴィラージュ」
3つのパーセルから造られるポマール・ヴィラージュ。
「クロワ・プラネット」のパーセルはシャトー・ド・ポマールにまでおよび、グラン・クリュ街道の74号線との間に挟まれる形となり、肉厚、リッチなワインができます。
「ヴォーミュリアン」のパーセルは1947年に植えられた区画でヴォルネイのすぐ近郊、リュジアンの上に位置する。ここではストラクチャーのしっかりしたワインが造られます。
「ラ・ヴァーシュ」のパーセルはミネラリーで丘の中腹に位置しています。