- フランス ボルドー
シャトー・ド・パランシェール
Chateau de Parenchere
格付けシャトーに直球勝負!
カジュアルプライスで美味ボルドーを愉しむ秘訣
まさに格付けシャトー級!栽培・醸造手法のレベルが高すぎる!
パランシェールではブドウ栽培に最適な場所を探すために土壌分析を実施し、栽培・収穫を32の区画に細かく分割しています。これは格付けシャトー(グラン・ヴァン)では一般的ですが、安ワインの産出がメインのこの土地ではあまり行われていません。同エリアでは大きなタンクで一括で醸造(=実質1区画)することでコストを抑えるのが一般的です。パランシェールでは、各区画のブドウが最高のタイミングで収穫され醸造に移されることができるように、細かい管理が実施されています。多大なコストはもちろん、大変な手間のかかる作業が行われています。
選果も非常に細かく、まずは収穫の時点で状態のいいブドウのみが選ばれます。その後運び込まれたブドウを再度人の手で選果し、良い粒&房のみが選び抜かれます。これで終わりではなく、さらにオプティカルソーティングマシンという最新の選果機械を使用することで、さらに悪い粒がはじかれます。この3段階の選果もまさに格付け級の手間とコスト。そもそもこのマシンを持ってる生産者が同エリアで少ないことを考えると、この時点までに行われる品質管理が突出していることが明らかです。
結果、収量は非常に少なく、50-55hl/haが一般的なワイナリーの、40-45hl/haが格付けシャトーの、それぞれの平均収量であるのに対し、パランシェールでは一番下のクラスの赤ワインでさえ39hl/ha。最上級クラスのエスプリ・ド・パランシェールに至っては35hl/ha、と厳選されたブドウが使用されいているのがわかります。
「ラス・カーズが150ドルもするなら、パランシェールをすすめる」
価格高騰が続くボルドーワインですが、「25ドル以下でお勧めするボルドーワイン」としてたびたび高い評価を獲得しているパランシェール。ロバート・パーカー氏は「レオヴィル・ラス・カーズが150ドルもするなら、私はパランシェールを勧める」「アメリカにもパランシェールのようなお買い得で高い品質を持ったワインが必要だ」など20年以上も前から高い評価を与え続けています。
また、パランシェール 白2010が、エール・ダルジャン2009と同じスコア(WS90)を獲得したこともあるなど、その品質の高さが際立ちます。
ワイン・スペクテーター、ワイン・エンスージアスト、デキャンターなど各誌でも25ドル以下でお勧めするボルドー生産者として紹介されるなど、もはやお買い得ワインとしての常連です。
アントル・ドゥ・メールの内陸地を最大限活用!
アントル・ドゥ・メールは2つの川に挟まれた広大なエリア。場所によって質は大きく異なります。パランシェールが位置するリギューは同エリア最東部でもあり最も内陸に位置しています。ゆえに海からの影響が少なく、大陸性の気候下でワインができます(夏は暑く、冬は寒い)。大きな寒暖差が、完熟度が高く、酸も高いブドウを生みます。
このように、ブドウの完熟が期待できるエリアであることもあり、パランシェールでは成熟度が品質を左右するカベルネ系品種に力を入れています。エスプリ・ド・パランシェールではカベルネ・ソーヴィニヨンの比率が高く、また他のワインではカベルネ・フランの比率が高くなります。その結果、メルロー比率が高い他の同エリアのワインよりも、より骨格が出て高級感を演出した味わいのワインに仕上がります。
パランシェールのラインナップ
シャトー・ド・パランシェール 白
醗酵温度を低く抑えることで、フレッシュな仕上がりに。スキンコンタクト1日、澱とともに熟成3カ月。果実のピュアさも残しながら旨味がワインに乗ります。
シャトー・ド・パランシェール 赤
クラシカルなスタイルを醸しつつ、飲みやすさを出したワイン。マイクロ・オキシジェネーションを行うことで、まろやかさを演出します。パランシェールでは少し熟成させたワインをリリースしているので、ワインをお店で手に取る頃には最高の状態で味わうことができます。
シャトー・ド・パランシェール キュヴェ・ラファエル
32の区画を試飲して、特に優れたものをブレンド。パワフルでシルキーなスタイルに仕上がります。こだわって5社から仕入れた樽(フランス産、ライトトースト)を使用し、約14カ月熟成。新樽を控えめに使用することでブドウのパワフルさを隠さないようにしています。
エスプリ・ド・パランシェール
最高の2区画から作られ、良年のみ、6000-8000本のみの生産。
パワーとフィネスを融合させたスタイルで、20年以上の熟成が期待できるワインです。
非常に良い出来となった2005年が初ヴィンテージ。
今では珍しいボルドー・クレーレ
中世にかけてボルドーでは主流だったクレーレ(ロゼではなく「色の薄い赤ワイン」)ですが、近代技術の発展により17世紀以降はしっかりとしたボディの濃い赤ワインにとってかわられることになりました。
現在でも、この古を彷彿とさせる赤に近いクレーレは多少は残っているものの、直接圧搾法を採用したフレッシュでライトなプロヴァンススタイルのロゼが人気を浴び始めると、ボルドーからクレーレは消えていきます。しかし、パランシェールでは早い段階から「フレッシュ感のあるクレーレ」造りを意識していたため、長い間ファンを獲得してきました。その甲斐あって、今では珍しいスタイルとなったクレーレが造り続けられており、多くのボルドーワインファンを魅了し続けています。