- フランス ボルドー
シャトー・ラ・トゥール・カルネ
Chateau La Tour Carnet
ボルドーの名士、ベルナール・マグレ氏の手腕が光る4級シャトー
勇敢な戦士として認められたカルネ氏が受け継いだシャトー
12世紀の頃から、100年戦争、フィロキセラの時代もラ・トゥール・カルネの塔は見守ってきました。
16世紀頃から、シャトーのブドウと、ワインの品質は高く評価されており、1855年のメドック格付けでも格付けに選出されました。
当初、シャトーはシャトー・ド・サン・ローラン(Chateau de Saint-Laurent)と呼ばれていて、11世紀に建てられた塔は中世の時代、イギリス軍の要塞として使用されていました。その後、ボルドーワインの売買が盛んになり、シャトー・サン・ローランのワインも人気がありました。1407年、ホッグスヘッドと呼ばれる240Lのサイズの大樽で、グラーヴのワインが6クラウンの値で取引されていた当時、ラ・トゥール・カルネのワインは36クラウンでした。
15世紀に、この地の領主、フォア(Foix)家に使えたカルネ(Carnet)という名の従者が勇敢な戦士として有名となり、その勇気と献身の報いとしてこの領地を受け継ぐことになりました。これが名前の由来になっています。
その後いくつかのオーナーを経て、近年、ベルナール・マグレ(Bernard Magrez)氏がオーナーとなり、畑やセラー、シャトーにまたがり全面的に改修計画に着手しました。
100年戦争も見守ってきた塔
抽出を優しくする為、ポンピングオーバーは行わない
シャトーの畑は様々な土質に分かれている為、それぞれに合わせた栽培を行っています。仕立てはドゥーブル・ギュイヨ。収量は40~45hl/haに絞っています。収穫時はブドウがつぶれない様に、薄いトレーで行っています。
8℃でプレファーメンテーションを行い、収穫されたうちの50%が18基の木製の醗酵槽にて行われ(4年に一度新しくします)、残りはステンレスタンクにて行います。優しく抽出をする為、ポンピングオーバーの代わりに手作業でパンチングダウン。醗酵は30~32℃以下にて、8~9日間。マセラシオンは25~32日間。熟成は16ヵ月、30~50%新樽。瓶詰めの1ヵ月前にブレンドを行います。
丹念に整備されたシャトー
シャトーのラインナップ
ファーストワインの他に、セカンドの『レ・パンセ・ド・ラ・トゥール・カルネ』(Les Pensees de La Tour Carnet)、メドックの『ル・メドック・ド・ラ・トゥール・カルネ』(Le Medoc de La Tour Carnet)、白ワインのブラン・ド・ラ・トゥール・カルネ(Blanc de La Tour Carnet)を造っています。