- フランス ボルドー
シャトー・マルキ・ダレーム
Chateau Marquis d'Alesme
オーナーとなった若きナタリー・ぺロード・サマ二氏が、女性として活躍している
16世紀にダレーム家がシャトーを創設したのが始まり
1585年に、ボルドー議会でのアンリ3世の相談役、騎士の従者を務めていた、フランソワ・ダレーム(Francois d'Alesme)氏がシャトーを創ったのが始まりです。
その後、18世紀までダレーム家が引き続きシャトーを所有していました。1855年のメドック格付けにて3級に選定され、1859年には、ルイ8世スタイルのシャトーの建物が建てられました。
戦前戦後の動乱の中、1938年にフランス・アルザスのエドモンド・リッツ(Edmond Ritz)氏がシャトーを購入し、彼の息子の時代は、同じく一族所有の、マレスコ・サン・テグジュペリでワインは作られていました。
その後、息子のジャン・クロード・ズジェール(Jean-Claude Zuger)氏が1979年に引き継ぎ、設備を新設し、セラーを一新しましました。
そして、2008年、石油・ガス会社、ペレンコ(Perenco)やシャトー・ラベゴルスを所有するフランスの事業家、ユベール・ペロード(Hubaert Perrodo)氏が購入しますが、ぺロード氏の急死により、2010年彼の娘、ナタリー・ぺロード・サマ二(Nathalie Perrodo-Samani)氏に引き継がれました。2013年に始めたセラー、レセプション、あらゆる設備の大改築は2016年に完成しました。
すっかり一新されたセラー
区画ごとにテロワールを検証し、栽培ブドウを決めてきた
16ha程のシャトーの畑に栽培されているのは、カベルネ・ソーヴィニヨン63%、メルロー30%、プティ・ヴェルド5%、カベルネ・フラン2%。カベルネが骨格を与え、メルローが繊細な丸みを与え、素晴らしいバランスで、豊かでカシスやブラックベリーを想わせる、香りのしっかりとしたスタイルを作り上げます。区画ごとにテロワールを検証し、各区画に適した樹を探してきました。
最新設備のセラーにて12ヶ月熟成されます。
【シャトーのラインナップ】
シャトーのファーストワインは、かつて、シャトー・マルキ・ダレーム・ベッカー(Marquis d'Alesme Becker)と呼ばれていました。ラベルも、馬の蹄鉄のデザインの中に、『シャトー・マルキ・ダレーム(Chateau Marquis d'Alesme)』、その蹄鉄の下に控えめに『(Becker)』と記載されていました。
2009年からラベルが変わり、そのラベルからは『Becker』の記載が無くなりました。よって、2009年ヴィンテージのワインから、シャトー・マルキ・ダレームと呼ばれるようになってきています。もちろん、長年の習慣でシャトー・マルキ・ダレーム・ベッカーと呼ばれている事も多いです。
セカンドワインは、マルキーズ・ダレーム(Le) Marquise d'Alesme という名で造られていましたが、2009年ヴィンテージ以来造られていないようです。
ファーストワインのラベル