- フランス ボルドー
シャトー・クロワゼ・バージュ
Chateau Croizet Bages
ローザン・ガシーも所有するキエ家がシャトーを盛り立てる
クロワゼ兄弟が小さな区画から始めたシャトー
18世紀前半、ボルドー議会の議員を務めていたクロワゼ兄弟は、近隣の農夫から小さな区画の畑を買い取り、それらを統合して、ポイヤックの有名なバージュの集落にブドウを栽培するドメーヌを創りあげました。
やがてシャトー・クロワゼ・バージュと名付けられたドメーヌは、1855年のメドックの格付けで第5級シャトーに認定されました。
第一次世界大戦が終戦してまもなく、アメリカの市民権を持つ、著名な自動車部品メーカー、クラクソンのオーナーであったジャン=バティスト・モノ氏がこの地を買収しましたが、その後、1942年にシャトー・ローザン・ガシー等のオーナーであったポール・キエ氏に譲渡する事になりました。
戦後はポール・キエ氏の元で畑の改革が行われ、1968年に経営を引き継いだ息子のジャン=ミシェルがこの任務をやり遂げました。
ジャン=ミシェル・キエ氏は現在、アンヌ=フランソワーズとジャン=フィリップというふたりの子供に支えられ、シャトーを切り盛りしています。
所有面積
28.5ha
年間平均生産量
80,000本
バージュの丘に位置するシャトー
シャトーは、バージュの丘と呼ばれる丘陵地の、シャトー・ランシュ・バージュに隣接して位置しています。土壌は深く浸漬する砂礫、砂、砂礫質から構成されています。栽培されているブドウは、カベルネ・ソーヴィニヨン62%、メルロー28%、プティ・ヴェルド6%、カベルネ・フラン4%。
熟成は12ヶ月(新樽使用比率:50〜55%)。
【シャトーのラインナップ】
ファーストラベルに加えて、セカンドラベルとして、エイリアス・クロワゼ・バージュ(Alias Croizet-Bages)を造っています。エイリアスはフランス語で『別の、別名』という意味で、2011年ヴィンテージから造られています。
メダルをデザインしたラベル
クロワゼ・バージュのラベルの上部のデザインは、1978年と1989年にパリ万博会などで取ったメダルをデザインしたものと言われています。
マイナーなチェンジはあるものの、基本、長くラベルデザインが変わっていないシャトーです。